【東海ステークス(G2)回顧~その先へ】血統篇 2 Haya 2024年1月24日 07:00 【東海ステークスの結果】レースは、ウィリアムバローズ(2人気)は、スタート良く先行2番手追走から3コーナーで先頭に立って押し切った同馬が、3番手追走から食い下がったオメガギネス(1人気)に1馬身差をつけ優勝。さらに1.1/2馬身差の3着にヴィクティファルス(4人気)が入り、ほぼ本命決着!?傾向面からみると、まずは「逃げ先行馬」の活躍が目立つレース。過去10年の馬券対象馬30頭のうち半数以上が「4コーナー1~4番手」に付けていた。次に「馬体重500キロ超え」の大型馬が過去10年で5勝。昨年は1~3着を独占。今年「逃げ先行馬×馬体重500キロ超え」に該当しそうなのは、前走のベテルギウスSを道中3番手追走から馬体重530キロで勝ったペプチドナイル(6着)。最後に「4枠」が5勝。今年該当するのは4枠7番サンライズウルス(13着)、4枠8番ゲンパチルシファー(14着)と敗退。血統面で、例年になく馬場の影響(重)を受けやすく高い持久力を持つ「欧州型」に注目。「父欧州型」に注目すると、出走馬16頭中4頭内1頭(2着オメガギネス)が馬券に絡んだ。また、「母父欧州型」に注目すると、出走馬16頭中11頭内3頭(1着ウィリアムバローズ、2着オメガギネス、3着ヴィクティファルス)が馬券に絡んだ。トラックバイアスからみると、前日夜からの雨を受けて、含水多めの状況は続きそう。いずれにせよ前有利の基本傾向に変わりはないはずで、待機勢は途中から動ける器用さ、機動力が必須。少なくとも、4角で射程圏にいないと勝利は厳しいものと思われる。【血 統 傾 向】父エーピーインディ系父、母父サンデー系父米国型、特に母父も米国型かミスプロ系(大系統)近5年1着〜3着の父、母父の系統2024年(京都)1着ウィリアムバローズ父ミッキーアイル(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧2着オメガギネス父ロゴタイプ(ノーザンダンサー系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧3着ヴィクティファルス父ハーツクライ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧2023年(中京)1着プロミストウォリア父マジェスティックウォーリア(エーピーインディ系/米)×母父サンデー系/日2着ハギノアレグリアス父キズナ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧3着ハヤブサナンデクン父ゴールドアリュール(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米2022年(中京)1着スワーヴアラミス父ハーツクライ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米2着オーヴェルニュ父スマートファルコン(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧3着ブルベアイリーデ父キンシャサノキセキ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧2021年(中京)1着オーヴェルニュ父スマートファルコン(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧2着アナザートゥルース父アイルハヴアナザー(ミスプロ系/米)×母父サンデー系/日3着メモリーコウ父エスポワールシチー(サンデー系/日)×母父ダマスカス系/米2020年(京都)1着エアアルマス父マジェスティックウォーリア(エーピーインディ系/米)×母父ミスプロ系/米2着ヴェンジェンス父カジノドライブ(エーピーインディ系/米)×母父サンデー系/日3着インティ父ケイムホーム(ミスプロ系/米)×母父ミスプロ系/米【東海ステークス 血統背景】ウィリアムバローズ(牡6、栗東・上村洋行)は、父ミッキーアイル×母ダイアナバローズ(母父シンボリクリスエス)。イチブンの甥で、母ダイアナバローズは紫苑S勝ち馬。牝祖フルールロワイヤルは愛オークス2着。母母チッキーズディスコはミルリーフ2×3で芝中距離の重厚な斬れを伝えている。父ミッキーアイルはマイルCS勝ち馬で、牝駒はメイケイエールやナムラクレアのような才気溢れるスピード型が出るが、牡駒はパワーに振れやすくデュアリストのようなダート巧者も多い。戦績通り中山や阪神などゴール前急坂のあるコースの方が良さが出るタイプ。ダート戦は〔6-4-1-1〕の成績、昨年は重賞でも2着、3着と上位争いに加わった。前走のみやこS(3着)は好位直後に控える形でもしっかりと伸びたように、脚質的にも幅が出ている。近況の充実ぶりが目立つ一頭だけに、期待したい!?同馬は、先手を主張するバビットを行かせ、2番手に控えた。3コーナーでスパート開始し、直線では2着馬との叩き合いも抜け出して快勝!! 適性は明らかにコーナー4つの中距離戦であり、G1フェブラリーS(ダ1600㍍)は適性外で、おそらく使ってこないはず…。ダート中距離は地方、海外と選択肢は多く、型を崩さずどこまで戦えるか、注目!!オメガギネス(牡4、美浦・大和田成)は、父ロゴタイプ×母スタートアップ(母父ハービンジャー)。母母アスタラビクトリアはヴィクトワールピサの全妹でアサクサデンエンの半妹。ローブティサージュも近親で、牝祖ホワイトウォーターアフェアはポモーヌ賞(仏G2・芝2700m)勝ち馬。父ロゴタイプはローエングリンの代表産駒で皐月賞と安田記念に勝ちミトノオーやラブリイユアアイズを輩出。ここまで[3-1-0-0]で前走は古馬オープン級を一蹴。芝もいけそうな血統で、脚抜きのいい馬場がベター。4戦3勝の新星。唯一2着に敗れた昨年のレパードSもタイム差なしの惜敗だった。東海Sが1月開催になった2013年以降、キャリア5戦目での出走は本馬が初。最少キャリアでのVなるか、注目!?同馬は、優勝馬に対し、外から並びかけにいった分、末脚が足りなかった。ベストは前走・グリーンチャンネルCの東京ダート1600㍍であり、今回は適性の差か?? G1フェブラリーSで見直したいが、G2東海Sで権利をとれず、2着賞金のみでは本番除外の可能性もあるだけに悩ましい!? もし出走してきたら、要注目!?ヴィクティファルス(セ6、栗東・池添学)は、父ハーツクライ×母ヴィルジニア(母父Galileo)。母はJRAで3勝。豪GIザメトロポリタンT12F勝ちのセヴィルやシルバーステートの甥にあたる血統で、父ハーツクライに母父ガリレオで全体的にスタミナに寄った配合。母系もシルバーホークにニジンスキーのラインなので欧州色が強いので、乾いて力のいるダートに向くタイプ。前走の太秦Sは初ダートで活路を見出した勝利。捲り気味で上がって行きそのまま押し切る強い内容で、相手は強化もここでも上位争いは可能。3歳時はスプリングSを勝ってクラシック三冠全てに参戦するなど、高い素質を示した。4歳以降はなかなかレースで力を発揮できなかったが、初めてダートを試した前走でいきなりV。新たな路線で久々の重賞制覇を狙う。同馬は、前走・太秦Sほど鋭い脚が使えなかったが、積極的な立ち回りと高速馬場も影響があり3着まで。この経験から今後はもう少し最後に鋭い脚を繰り出せそうで、このままダートで使い続けていけば重賞でも注目!? ダウンロード copy #競馬 #JRA #データ分析 #血統 #G2 #東海ステークス #日刊コンピ指数 #オメガギネス #ヴィクティファルス #ウィリアムバローズ 2 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート