![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/170869899/rectangle_large_type_2_bd937cdcba9de9001568c1957974e3c5.jpeg?width=1200)
【京成杯(GⅢ)回顧~その先へ】血統篇
【今週のスケジュール】
21日(火)07:00頃 京成杯、日経新春杯の回顧 ~日刊馬番コンピ篇
22日(水)07:00頃 京成杯、日経新春杯の回顧 ~血統篇
23日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
23日(木)07:00頃 小倉牝馬S(旧 愛知杯)の「徹底的にデータ分析篇」
24日(金)07:00頃 AJCC、プロキオンSの「徹底的にデータ分析篇」
25日(土)07:00頃 小倉牝馬S(旧 愛知杯)の「予想篇」
25日(日)19:00頃 小倉牝馬S(旧 愛知杯)の「回顧篇」
26日(日)07:00頃 AJCC、プロキオンSの「予想篇」
26日(日)19:00頃 AJCC、プロキオンSの「回顧篇」
27日(月)07:00頃 根岸S、シルクロードS
の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。
【京成杯の結果】
レースは、後方待機から3-4コーナーで進出、直線で各馬を差し切ったニシノエージェント(⑪人気)が、中団から2番手に上がって脚を伸ばしたドラゴンブースト(⑦人気)にクビ差をつけ優勝。さらに1/2馬身差の3着にミニトランザット(⑨人気)が入り、大波乱決着?? 3連単払戻は172万7970円の波乱となった。
傾向面からみると、2014年以降、1番人気の成績は【3-3-1-4】。2011年から2016年にかけては連敗を喫していたものの、近年は比較的堅実な走りを見せている。今年の結果は、1着⑪人気→2着⑦人気→3着⑨人気が入り、大波乱決着??
血統面でまず注目したのは、「4代血統表内にロベルト持ちの馬」。出走馬14頭中6頭内2頭(2着ドラゴンブースト、3着ミニトランザット)が馬券に絡んだ。また、「4代血統表内にグレイソヴリン系欧州型の血を持つ馬」にも注目。出走馬14頭中3頭内2頭(1着ニシノエージェント、3着ミニトランザット)が馬券に絡んだ。
トラックバイアスからみると中山芝2000㍍は、4コーナー終了地点あたりからスタート。スタンド前直線の急坂を二度駆け上がるタフなコース設定ゆえに、出走各馬の底力が問われる。ペースが緩むと前残りもある一方、好位~中団に位置した差し馬の上位入線も多い。
![](https://assets.st-note.com/img/1737354312-7VonXifd5uZNmtaeMYWRgE6P.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1737354319-FmPBub0cxXr5o4iqVwJyDOIK.jpg?width=1200)
【血 統 傾 向】
父欧州型、特に母父も欧州型。
中山といえばロベルト持ちが強く、ダンジグのパワーや仕上がり面も考慮。
![](https://assets.st-note.com/img/1737354385-aFSlpEDgB04br6i3RUnTQZXH.jpg?width=1200)
2025年
1着ニシノエージェント
父イスラボニータ(サンデー系/日)×母父スターリング系/欧
2着ドラゴンブースト
父スクリーンヒーロー(ロベルト系/欧)×母父ミスプロ系/米
3着ミニトランザット
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
2024年
1着ダノンデサイル
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父ナスルーラ系/米
2着アーバンシック
父スワーヴリチャード(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着コスモブットレア
父ゴールドシップ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
2023年
1着ソールオリエンス
父キタサンブラック(Tサンデー系/日)×母父サドラーズウェルズ系/欧
2着オメガリッチマン
父イスラボニータ(Pサンデー系/日)×母父サンデー系/日
3着セブンマジシャン
父ジャスタウェイ(Pサンデー系/日)×母父サドラーズウェルズ系/欧
2022年
1着オニャンコポン
父エイシンフラッシュ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着ロジハービン
父ハービンジャー(ノーザンダンサー系/欧)×母父ナスルーラ系/欧
3着ヴェローナシチー
父エピファネイア(ロベルト系系/欧)×母父サンデー系/日
2021年
1着グラティアス
父ハーツクライ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着タイムトゥヘヴン
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
3着テンバガー
父モーリス(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
【京成杯 血統背景】
![](https://assets.st-note.com/img/1737354453-0SmgpxleU87jWkshLnyBNH9Y.jpg)
ニシノエージェント(牡3、美浦・千葉直人)は、父イスラボニータ×母ビクトリアスマイル(母父ノヴェリスト)。3代母マルバイユは芝1600㍍の仏GⅠ勝ち馬で、繫殖牝馬としては2011年桜花賞馬マルセリーナや2014年マイルCS3着馬グランデッツァなどを輩出。母の父に配されたノヴェリストの血脈で、同馬はドイツを代表するMonsunの直仔。また、母の同い年の従兄には19年京成杯を勝ったラストドラフトがおり、同馬はノヴェリスト産駒としても本競走でJRA重賞初制覇を飾った所縁がある。イスラボニータ産駒の本馬はサンデーサイレンスの3×4やCaroの4×7の影響で父よりも中距離寄りにシフト、距離は1600~2000㍍がベター。フットワークには癖がなく、コースの得手不得手は少ない。
同馬は、スタートは互角も行き脚がなく、後方待機。道中はピタリと折り合い脚を溜めて、3〜4角で馬込みをスムーズに捌いて進出すると4角ではもう好位、直線は馬場の中央からジリジリと伸び、ゴール寸前で先に抜け出していた2着馬を捉え優勝!? デキの良さと完璧な立ち回りが歯み合っての勝利だが、ここにきての成長も著しい。
![](https://assets.st-note.com/img/1737354479-m8zhue9COcp5ARdsnyFitL7Q.jpg)
ドラゴンブースト(牡3、栗東・藤野健太)は、父スクリーンヒーロー×母トーコーディオーネ(母父エンパイアメーカー)。母トーコーディオーネはIn Realityの5・4×4・5を持つスピード血統。ドラゴンファングの甥で、母母タイキメビウスはアイビスSD3着。牝祖タイキミステリーからはトウカイミステリー、マンダリンヒーロー、ナムラミーティアなどが出る。父スクリーンヒーローはグラスワンダーの代表産駒でモーリス、ゴールドアクター、ウインマリリンなどの父。母はインリアリティ4・5×4・5で、この北米パワーも強い体質のマイラー。昨年のデイリー杯2歳Sで、勝ち馬ランフォーヴァウと1/2馬身差の2着に好走。GⅠに挑んだ前走の朝日杯フューチュリティSは7着に敗れたが、GⅢなら地力上位。先行力を備え、距離延長に対応できれば好勝負可能だけに期待したい!?
同馬は、スタートで若干の出遅れも、中団の内に潜り込み追走。道中もロスなく進み、4角手前で仕掛けた時も手応え十分で、直線は先に抜け出した4着馬にジリジリと詰め寄って交わし、勝利目前もゴール寸前で勝ち馬の末脚に屈す。2着惜敗。
![](https://assets.st-note.com/img/1737354500-kFPv4gJsoq6mYxhnTKBUfD9p.jpg)
ミニトランザット(牡3、栗東・杉山佳明)は、父エピファネイア×母イチオクノホシ(母父ゼンノロブロイ)。フランスのスピード牝系に属し、母イチオクノホシはコスタボニータ(2024年福島牝馬S)の半姉。母自身も2013年阪神牝馬S2着などがある活躍馬で、本馬の全姉には2024年フェアリーS勝ち馬イフェイオン。牡馬の本馬は2000㍍前後がベストで、1600㍍からの距離延長も苦にしないタイプ。
同馬は、スタートで出遅れて最後方追走。道中は内めを回り、4角手前で外へ出して、直線は大外から鋭く伸びてきたが3着まで。展開は味方したが、デビュー戦とは正反対の競馬でも崩れなかったのは評価!?