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【阪急杯(GⅢ)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
25日(火)07:00頃 ダイヤモンドS、阪急杯、フェブラリーS、
             小倉大賞典の回顧 ~日刊馬番コンピ篇
26日(水)07:00頃 ダイヤモンドS、阪急杯、フェブラリーS、
                   小倉大賞典の回顧 ~血統篇
27日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
27日(木)07:00頃 オーシャンS の「徹底的にデータ分析篇」
28日(金)07:00頃 中山記念、チューリップ賞
                    の「徹底的にデータ分析篇」
01日(土)07:00頃 オーシャンSの「予想篇」
01日(土)19:00頃 オーシャンSの「回顧篇」
02日(日)07:00頃 中山記念、チューリップ賞の「予想篇」
02日(日)19:00頃 中山記念、チューリップ賞の「回顧篇」
03日(月)07:00頃 中山牝馬S、フィリーズレビュー、
             弥生賞の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【阪急杯の結果】
レースは、道中中団後方に構え、直線で大外から一気に各馬を差し切ったカンチェンジュンガ(⑦人気)が、逃げ粘ったアサカラキング(②人気)に1/2馬身差をつけ優勝。さらに3/4馬身差の3着にソーダズリング(③人気)が入り、ヒモ荒れ決着??

傾向面からみると、過去10年の①~②番人気が【6-2-3-9】の成績を残すも、それに続く③~⑤番人気が【0-6-2-22】とやや苦戦。今年の結果は、1着⑦人気→2着②人気→3着③人気 ヒモ荒れ決着でした。

血統面からみるとまず注目したのは「父欧州型×母父欧州型」の組み合わせ。出走馬18頭中4頭内1頭(1着カンチェンジュンガ)が馬券に絡んだ。また「父サンデー系×母父欧州型」にも注目。出走馬18頭中7頭内2頭(2着アサカラキング、3着ソーダズリング)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると京都芝外回り1400㍍は、2コーナーの入口付近からスタート。最初のコーナー(3コーナー)までの距離がそれなりに長く、外枠の逃げ・先行型でも比較的ポジションを取りやすいコースである。

【血 統 傾 向】
馬場傾向により、今後は中距離指向へ!?
父か母父が欧州型ノーザンダンサー系
そのなかでも、父か母父がリファール系
Storm Cat内包馬が2連覇中、デインヒルの血を引く馬は人気不問で要注意

近5年1着〜3着の父、母父の系統
2025年

1着カンチェンジュンガ
父ビッグアーサー(ナスルーラ系/欧)×母父スターリング系/欧
2着アサカラキング
父キズナ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着ソーダズリング
父ハーツクライ(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧
2024年
1着ウインマーベル
父アイルハヴアナザー(ミスプロ系/米)×母父サンデー系/日
2着アサカラキング
父キズナ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着サンライズロナウド
父ハービンジャー(ノーザンダンサー系/欧)×母父サンデー系/日
2023年
1着アグリ
父Caravaggio(ノーザンダンサー系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米
2着ダディーズビビッド
父キズナ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
3着ホウオウアマゾン
父キングカメハメハ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2022年
1着ダイアトニック
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着トゥラヴェスーラ
父ドリームジャーニー(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/欧
3着サンライズオネスト
父ダイワメジャー(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/欧
2021年
1着レシステンシア
父ダイワメジャー(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着ミッキーブリランテ
父ディープブリランテ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着ジャンダルム
父キトゥンズジョイ(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日

【阪急杯 血統背景】

カンチェンジュンガ(牡5、栗東・庄野靖志)は、父ビッグアーサー×母クェスタボルタ(母父ノヴェリスト)。母クェスタボルタは2020年かしわ記念勝ち馬ワイドファラオの半姉。父はサクラバクシンオー~サクラユタカオー~テスコボーイと遡る父系で、現役時は16年高松宮記念など芝1200㍍で8勝を記録。一方、本馬は24年紅梅Sを制したワイドラトゥールの甥にあたるため、牝系の観点からも京都芝1400㍍に対する適性を感じさせる。ビッグアーサー産駒の本馬はノーザンテーストの4×4を持つ馬力型で、力のいる馬場は歓迎。全4勝が1月下旬~4月上旬、タフな道悪も苦にしないことから冬の京都最終週は追い風だろう。

同馬は、スタートは互角も行き脚がなく、無理せず中団追走。前走から1ハロン延長で追走が楽になり、少し抑えるくらいの行きっぷりで、終始大外を回らされていても直線の脚は素晴らしく、内の各馬を一気にのみ込んで完勝。昨秋オパールSから4戦連続上がり最速を記録し、京都向きの瞬発力で重賞制覇へ導いた。

アサカラキング(牡5、美浦・斎藤誠)は、父キズナ×母アサカラヴァーズ(母父キングヘイロー)。シュピカの半弟で、母母キョウワノコイビトはフィリーズレビュー2着。その母エールノコイビトはJRA2勝(芝1000~1200)。シャインモーメントやチェリーメドゥーサも近親。キズナ×キングヘイローはディープボンドと同じだが、こちらはストームキャットとキングヘイローとエールノコイビトが似た組成でこのスピードで短距離を走破する。スプリンターとしてはしなやかすぎるぐらいで、高速馬場における軽いスピードはここでも一枚上。平坦もいい。同馬は、芝1600㍍以下に転じてから条件3連勝でオープン入り。祖母キョウワノコイビトは、フィリーズレビュー2着馬で、勢いに乗って臨む芝1400㍍戦なら重賞でも侮れない存在だけに、期待したい!?

同馬は、スタート良く促されて、押して押してハナへ。単騎でのマイペースが叶い、途中で絡まれた前走よりも楽な展開になり、直線を向いてから仕掛けてもうひと脚で、完全に勝ちパターンだったが、大外からカンチェンジュンガの勢いには抗えず今年も2着。あと一歩足りなかったのは距離、相手が悪かった??

ソーダズリング(牝5、栗東・音無秀孝)は、父ハーツクライ×母ソーマジック(母父シンボリクリスエス)。マジックキャッスル、ソーヴァリアント、ソーグリッタリングの3/4妹で、母ソーマジックはアネモネSに勝ち桜花賞3着。母母スーアは伊1000ギニー(伊G2・芝1600㍍)勝ち。父ハーツクライは中長距離の名馬を多数送り出した名種牡馬。母方のフェアリーキングやロベルトの影響が強い後駆や走りで、ハーツクライ産駒でも機動力に富むマイラーに出た。本馬はハーツクライ×シンボリクリスエス×Fairy Kingの中距離血統で、ベストは1600㍍以上でしょう。1400㍍戦では展開の助けが欲しい!?

同馬は、スタート良く、好位で行きたがるのをなだめながら追走。直線は何とか外へ持ち出せたが、反応は今ひとつで、京都牝馬Sの時のような鋭さはなかったが、鞍上のアクションに応えてジワジワ追い上げ3着まで。直線平坦コースだとラストは伸びてくる1頭!?


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