
【共同通信杯(GⅢ)回顧~その先へ】血統篇
【今週のスケジュール】
18日(火)07:00頃 クイーンC、共同通信杯、京都記念
の回顧 ~日刊馬番コンピ篇
19日(水)07:00頃 クイーンC、共同通信杯、京都記の回顧 ~血統篇
20日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
20日(木)07:00頃 ダイヤモンドS、阪急杯の「徹底的にデータ分析篇」
21日(金)07:00頃 フェブラリーS、小倉大賞典
の「徹底的にデータ分析篇」
22日(土)07:00頃 ダイヤモンドS、阪急杯の「予想篇」
22日(土)19:00頃 ダイヤモンドS、阪急杯の「回顧篇」
23日(日)07:00頃 フェブラリーS、小倉大賞典の「予想篇」
23日(日)19:00頃 フェブラリーS、小倉大賞典の「回顧篇」
24日(月)07:00頃 オーシャンS、中山記念、
チューリップ賞の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。
【共同通信杯の結果】
レースは、3番手追走から直線の競り合いを制したマスカレードボール(①人気)が、直線で最内を突いて脚を伸ばしたカラマティアノス(⑥人気)に1馬身差をつけ優勝。さらに2馬身差の3着にリトルジャイアンツ(④人気)が入り、ヒモ荒れ決着??
傾向面からみると、2014年以降、1~2番人気は【2.4.5.11】と複勝率こそ50%をキープしているが、全幅の信頼を置くまでには至らない。とはいえ、1~3着馬33頭のうち、29頭が6番人気以内で決着。今年の結果は、1着①人気→2着⑥人気→3着④人気 とヒモ荒れ決着でした。
血統面からみるとまず注目したのは「母父ディープインパクト」。出走馬9頭中2頭内1頭(1着マスカレードボール)が馬券に絡んだ。また、「父キングマンボ系×母父サンデー系」にも注目。出走馬9頭中3頭内2頭(1着マスカレードボール、2着カラマティアノス)が馬券に絡んだ。さらに、「ディープインパクトの血を引く馬」にも注目。出走馬9頭中4頭内2頭(1着マスカレードボール、3着リトルジャイアンツ)が馬券に絡んだ。
トラックバイアスからみると東京芝1800㍍は、2コーナー寄りのポケットからスタート。広いコースでコーナーが少ないため、紛れが生じづらく、実力馬が能力を発揮しやすい。


【共同通信杯の血統傾向】
瞬発力型、スピード寄りのレース!?
ディープ系、キングマンボ系×サンデー系。
人気薄は欧州スタミナ指向。
父欧州型。サドラーズウェルズ系、ロベルト系の血を持つ馬。

近5年1着〜3着の父、母父の系統
2025年
1着マスカレードボール
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着カラマティアノス
父レイデオロ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
3着リトルジャイアンツ
父トーセンラー(サンデー系/日)×母父サンデー系/日
2024年
1着ジャスティンミラノ
父キズナ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着ジャンタルマンタル
父Palace Ma(ミスプロ系/米)×母父ナスルーラ系/米
3着パワーホール
父スワーヴリチャード(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2023年
1着ファントムシーフ
父ハービンジャー(ノーザンダンサー系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米
2着タッチウッド
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ミスプロ系/欧
3着ダノンザタイガー
父ハーツクライ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
2022年
1着ダノンベルーガ
父ハーツクライ(サンデー系/日)×母父マッチェム系/米
2着ジオグリフ
父ドレフォン(ノーザンダンサー系/米)×母父ミスプロ系/欧
3着ビーアストニッシド
父アメリカンペイトリオット(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日
2021年
1着エフフォーリア
父エピファネイア(ロベルト)×母父サンデー系/日
2着ヴィクティファルス
父ハーツクライ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着シャフリヤール
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
【共同通信杯 血統背景】

マスカレードボール(牡3、美浦・手塚貴久)は、父ドゥラメンテ×母マスクオフ(母父ディープインパクト)。マスクトディーヴァ(父ルーラーシップ)の7/8同血の弟で、トゥーフェイスの半弟で、オメガヴェンデッタやマスクトヒーローの甥で、サンライズソアやベラジオソノダラブのイトコ。母母ビハインドザマスクはスワンS勝ち。ドゥラメンテ×ディープインパクトはロードアヴニールと同じ。しなやかストライドで東京のアイビーSを快勝し、中山内回りのホープフルSは3~4角進出できず。マイラー牝系だし東京1800はベストコースかも。見直しは当然。前走のホープフルS(11着)は大敗を喫したが、2連勝でアイビーS(リステッド・東京・芝1800㍍)を制して能力の高さは証明済み。マスクトディーヴァ(秋華賞2着、父ルーラーシップ)の半弟で、さらなる飛躍が期待される。
同馬は、好スタートから先行2番手追走。3角で3番手に下げ、残り3ハロンを切ってから追い出されると、口向きに若さを残しながらも反応良く伸び、残り300㍍では先頭に立つと、そこを最内から鋭く伸びてきた2着馬に一旦前に出られたが、そこからの追い比べで再び前に出てゴール!? 良好な馬場もあと押ししたが、後半800㍍(11.8-11.5-11.5-11.2)をゴールに向かって加速していき、最後に最速ラップが記録された。押し切った同馬のスケールある走りが際立った一戦だった。末脚の持続力は一級品で、東の大将格に躍り出る。

カラマティアノス(牡3、美浦・奥村武)は、父レイデオロ×母ダンサール(母父ハーツクライ)。母母バラダセールは2011年亜1000ギニー、亜オークスの牝馬2冠を制した名牝であり、繁殖牝馬としても2020年菊花賞3着馬サトノフラッグや2021年桜花賞2着馬サトノレイナスなどデビュー馬5/7頭が2勝以上を挙げている優秀な繁殖牝馬。母ダンサールも芝2000㍍で3勝を挙げており、初仔の本馬も前走馬体重462㌔の中長距離馬体型。父レイデオロ似のまとまりの良い馬体で、舞台を選ばず機動力を活かした競馬が理想。心身ともに成長の余地を残すが、一戦ごとにパフォーマンスを上げて目下2連勝中。祖母バラダセールはアルゼンチンのG1ウイナーで、叔父には菊花賞3着のサトノフラッグと、血統面の下地は十分。
同馬は、発馬で出遅れなかったのは初めても、直後にワンモアスマイルと接触して中団後方の内追走。道中はピタリと折り合い脚をためて、直線は最内から鋭く伸びて、残り1ハロンでは先頭に立つも、そこからの追い比べで勝ち馬に一歩譲って2着。終始インを通る戸崎圭太騎手のエスコートも手伝い、好走を呼び込み、賞金加算で今後のローテーションは楽になった1頭。

リトルジャイアンツ(牡3、美浦・村田一誠)は、父トーセンラー×母コスモメリー(母父アドマイヤジャパン)。ウインモナークの半弟で、母コスモメリーはJRA3勝(芝2000m)。牝祖フジノダンサーはかしわ記念やダイオライト記念に勝ち平和賞勝ち馬のワンダーグルームを産んだ。父トーセンラーはスピルバーグの全兄でマイルCSに勝ち、ザダルやドロップオブライトやアイラブテーラーなどを出している。母父がアドマイヤジャパンで、牡馬にしては小柄で持続力に富む中距離馬。若竹賞は最後方から差し切ったが、東京1800だと鋭さで譲るので時計がかかってほしい。2走前に2歳コースレコード決着の僅差3着に入ると、前走の1勝クラス・若竹賞(中山・芝1800㍍)では、直線で鮮やかに抜け出して2勝目をマークした。重賞でもスピードの絶対値は引けを取らない。
同馬は、好スタートを切ったが、後方に控えて追走。道中は内めを回り、脚をためるて、外へ出したのは直線に入ってから、力強く伸びてきたが、レースの上がり3ハロンが34秒2では届かず、2着から2馬身差の3着まで。現状はもう少し上がりがかかる競馬でないと差し切れないか??