見出し画像

【2024 ニュージーランドT(G2)】徹底的に攻略データ篇

*「日本文芸社の重賞競走データBOOK 2024年度版」よりほぼ抜粋。

<2023年のレース検証>

レースは、エエヤン(2人気)が好位でレースを進め直線半ばで抜け出し、追い込んだウンブライル(5人気)に1.1/4馬身差をつけ優勝。さらにクビ差の3着にシャンパンカラー(7人気)が入り、中波乱決着!?

狙い目として挙げた「前走1勝クラス芝マイル戦で0秒2以上の差をつけて勝った馬」。該当馬は②人気エエヤン(前走0秒5差で勝利)。懸念材料は内枠のため、馬場状態の悪い内側を走らされる恐れがあった点。しかし、鞍上の極上エスコートでクリアした。スタート後は馬群の内側で控えたが、800㍍過ぎから一瞬の隙を突いて外に持ち出し、直線で楽々と抜け出した。特に断然①人気のドルチェモアが逃げて悪い内側に突っ込む拙騎乗を見せただけに、巧さが際立った一戦だったといえる。


<勝率 50%、複勝率 70%の②人気に注目!? 近年は1勝クラス組も活躍!!>

[人 気]

[1-3-0-6]の①人気だが、過去 5年は 2着が一回だけなのでアテにできず、信頼度は[5-0-2-3]の2人気の方が上。 [1-2-0-7]の③人気は 3連対が 19年以降にマ—クしたものなので注意が必要。

一方で 2桁人気馬も 4頭が馬券に絡んでおり、馬連平均配当も 6,717円と高め。ただ、 2万円台が2回に対して3桁配当が3回と、やや極端な傾向となっている 。

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 キャプテンシー(牡3、栗東・松永幹夫)
想定2人気 エコロブルーム(牡3、美浦・加藤征弘)
想定3人気 ボンドガール(牝3、美浦・手塚貴久)
想定4人気 カズミクラージュ(牡3、栗東・栗東・吉岡辰弥)
想定5人気 ルージュスエルテ(牝3、美浦・国枝栄)

過去10年におけるニュージーランドT 人気別成績表

[ステップ]

[3-1-3-21] のファルコンS組は17年に馬券圏内を独占したものの、18年以降は3着が一回あるだけで、23年は出走数が 1頭だけとなり、主要路線と呼べるかは微妙なところ。ただ、18年以降も前走重賞組は必ず連対しており、路線の多様化が進んでいると見るべきか。一方、格下の 1勝クラス組は [3-3-2-47] だが、過去 4年で 3勝を挙げている点に注目したい。

ファルコンS組 [3-1-3-21]
14着 エイムフォーエース(牡3、地方・山下貴之)
8着 エンヤラヴフェイス(牡3、栗東・森田直行)
11着 サトミノキラリ(牡3、美浦・鈴木伸尋)
1勝クラス(前走1着)組
スパークリシャール(牡3、美浦・小島茂之)
デビッドテソーロ(牡3、美浦・小手川準)
ユキノロイヤル(牡3、美浦・小野次郎)

過去10年におけるニュージーランドT 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①1勝クラス組~前走マイル戦で1人気1着がV条件

ステップの多様化で前走重賞組を着順などの条件で絞り込むのは難しく、近年好調な1勝クラス組の方を精査すると、優勝馬3頭の共通点は前走がマイルで①人気1着であること。なお、3頭とも当レースでは②人気だった。さらに2・3着の5頭中4頭も前走はマイル戦だった。 

1勝クラス(前走1着)組
2人気 スパークリシャール(牡3、美浦・小島茂之)
5人気 デビッドテソーロ(牡3、美浦・小手川準)
6人気 ユキノロイヤル(牡3、美浦・小野次郎)

過去10年におけるニュージーランドT 前走クラス別成績表

②脚質~前走で4角5番手以内の馬を重視

過去10年の3着以内30頭の前走4角通過順を見ると、20頭が5番手以内で、残る10頭中7頭は18年以前の好走馬。さらに4角6番手以降の馬が複数馬券に絡んだのは14、15年の2回のみ。このレースで戦法を変えるケースもあるが、先行有利の傾向が強まっていることは確か。

前走4角5番手以内の馬
エコロブルーム(牡3、美浦・加藤征弘)
カズミクラージュ(牡3、栗東・栗東・吉岡辰弥)
キャプテンシー(牡3、栗東・松永幹夫)
クリーンエア(牡3、美浦・上原博之)
シャインズオンユー(牡3、美浦・青木孝文)
スパークリシャール(牡3、美浦・小島茂之)
デビッドテソーロ(牡3、美浦・小手川準)
ユキノロイヤル(牡3、美浦・小野次郎)

過去10年におけるニュージーランドT 脚質別成績表

③枠順~外枠の評価を下げるのは危険!?

中山1マイルといえば、コース形態的にも内枠有利が通説で、このレースも枠順別成績を見ると、3枠の5勝が目を引く。ただし、6・7枠も計3勝を挙げ、8枠も勝利こそないが2着が 3回。通算成 績も [0-3-3-14] だから好走確率は低くなく、ノーマークにするのは危険。

過去10年におけるニュージーランドT 枠番別成績表

④波乱の主役~2000㍍重賞からの距離短縮組

最近になって目につくのが京成杯、弥生賞からの距離短縮組の健闘で、優勝例こそないが、18年以降の6年間で2着1回3着3回。評価は⑨③⑥⑦人気なので馬券的な妙味も十分。なお、この2レースは共に関東圏のレースなので、4頭中3頭が関東馬であることも特徴。また京成杯組の18年3着デルタバローズはマイルの新馬戦1着、23年3着のシャンパンカラーは1600㍍で2戦2勝だったので、距離実績の裏付けも十分。この点も狙う際には条件になる。

*今年出走予定馬に2000㍍重賞からの距離短縮組無し!?

過去10年におけるニュージーランドT ローテーション別成績

【戦術ポイント】

[軸馬の狙い方]

過去10年で①②人気が共に馬券圏外に敗れたのは17年のみ。16、17、23年の3回以外の3連単は3万円台以下と、大波乱が少ない重賞と考えていい。軸候補の筆頭が勝率50%、複勝率は70%の②人気。近年は1勝クラス組で前走マイル戦+①人気1着の馬が3勝している点は覚えておきたい。また、軸を選ぶ際は前走の4角通過順のチェックも欠かせない。

過去10年におけるニュージーランドT 騎手別成績表

「相手馬の狙い方」

相手選びは総体的に成績のいい関西馬が中心。特に人気薄の好走は、どちらかといえば西の方が多いことを念頭に置き、枠順は気にせず拾いたい。

過去10年におけるニュージーランドT 性別・東西厩舎別成績表

[注 意 点]

(前走重賞で2桁着順)

前走が重賞だと掲示板外からの巻き返しは少なくないが、2桁着順だとさすがに厳しく [0-0-1-27]。しかも唯一の例外である18年3着馬は前走が京成杯で、出走数の多い1800㍍以下だと完全に消し。

前走重賞で2桁着順の馬
エイムフォーエース(牡3、地方・山下貴之)
オーサムストローク(牡3、美浦・伊藤圭三)
サトミノキラリ(牡3、美浦・鈴木伸尋)

過去10年におけるニュージーランドT キャリア別成績表

(馬番⑩⑬番枠)

外枠が軽視できないことは前述の通りだが、⑩⑬番枠はなぜか過去10年に好走例がない。⑩番枠は01年2着、⑬番枠は03年3着が最後の馬券対象だから、共に不振の度合は深刻で、見送るのが賢明。

過去10年におけるニュージーランドT 馬番別成績表

(馬体重)

当日の馬体重450㌔未満での好走例は16年3着馬のみ。23年も4人気を含め4頭が出走するも5着が最高着順だった。

前走馬体重450㌔未満の馬
エイムフォーエース(牡3、地方・山下貴之)=前走馬体重430㌔
オーサムストローク(牡3、美浦・伊藤圭三)=前走馬体重440㌔
シャインズオンユー(牡3、美浦・青木孝文)=前走馬体重448㌔
ユキノロイヤル(牡3、美浦・小野次郎)=前走馬体重444㌔

過去10年におけるニュージーランドT 馬体重別成績表

[注 目 デ ー タ]

①前走(芝)で1着もしくは前走(芝)重賞で3着以内or1~2人気
②前走の馬体重460㌔以上で中8週以内
③複勝率66.7%以上
④父か母父がサンデー系で4台血統表内に
   ノーザンテースト、ダンチヒ、ストームキャットのいずれかを内包

ちなみに、すべて該当したのはルージュスエルテ 1頭のみ。

*「モバイル サラブレの重賞のツボ」を参考に抜粋。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?