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【小倉牝馬S(GⅢ)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
28日(火)07:00頃 小倉牝馬S、AJCC、プロキオンS
                     の回顧 ~日刊馬番コンピ篇
29日(水)07:00頃 小倉牝馬S、AJCC、プロキオンSの回顧 ~血統篇
30日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
31日(金)07:00頃 根岸S、シルクロードSの「徹底的にデータ分析篇」
01日(土)07:00頃 白富士S(L)の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
02日(日)07:00頃 根岸S、シルクロードSの「予想篇」
02日(日)19:00頃 根岸S、シルクロードSの「回顧篇」
03日(月)07:00頃 東京新聞杯、きさらぎ賞
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【小倉牝馬Sの結果】
レースは、中団から脚を伸ばしたフェアエールング(⑦人気)と、直線で内の馬群を抜けてきたシンティレーション(③人気)が並んでゴール。写真判定の結果、2頭の1着同着となった。さらに1馬身差の3着にコガネノソラ(⑤人気)が入り、中波乱決着!?

傾向面からみると、1月施行の愛知杯では人気サイドが苦戦するケースが多く、2016年以降の1~2番人気の成績は【4-1-3-10】。複勝率は50%割れと、まったく信用できない。今年の結果は、1着人気→2着人気→3着人気でした。

血統面でまず注目したのは「ゴールドシップ産駒」。出走馬18頭中2頭内2頭(同着1着フェアエールング、3着コガネノソラ)が馬券に絡んだ。また、「父ミスプロ系(大系統)」にも注目。出走馬18頭中5頭内1頭(同着1着シンティレーション)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると小倉芝2000㍍は、コーナーのきつい小回りコース。基本的には前有利だが、流れが速くなると当地特有の大外まくりが決まることもある。

【血 統 傾 向】
冬の小倉でタフなことを考えると欧州寄りの血統??
ロベルト系の血を持つ馬
父、母父ディープインパクトの血を引く馬
父ミスプロ系(大系統)

2025年(小倉)
同着1着フェアエールング
父ゴールドシップ(サンデー系/日)×母父サンデー系/日
同着1着シンティレーション
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
3着コガネノソラ
父ゴールドシップ(サンデー系/日)×母父ヘイロー系/米
2024年(小倉)
1着ミッキーゴージャス
父ミッキーロケット(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着タガノパッション
父キングカメハメハ(ミスプロ系/欧)×母父ロベルト系/欧
3着コスタボニータ
父イスラボニータ(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/欧
2023年(中京)
1着アートハウス
父スクリーンヒーロー(ロベルト系/米)×母父サンデー系/日
2着アイコンテーラー
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ミスプロ系/米
3着マリアエレーナ
父クロフネ(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日
2022年(中京)
1着ルビーカサブランカ
父キングカメハメハ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着マリアエレーナ
父クロフネ(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日
3着デゼル
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/欧
2021年(中京)
1着マジックキャッスル
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ロベルト系/米
2着ランブリングアレー
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ロベルト系/米
3着ウラヌスチャーム
父ルーラーシップ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日

【小倉牝馬S 血統背景】

フェアエールング(牝5、美浦・和田正一)は、父ゴールドシップ×母マイネポリーヌ(母父スペシャルウィーク)。マイネグレヴィルやマイネルシュバリエの半妹で、マイネルデュプレやマイネプリンセスのイトコ。母マイネポリーヌはマルゼンスキー3×2をもつ。父ゴールドシップはステイゴールドの代表産駒でユーバーレーベン、メイショウタバル、ウインキートスなどの父。この牝系のゴールドシップ産駒にはマイネルメモリーがいる。しぶとい好位差しの中距離馬で、前走福島記念を見てのとおり時計がかかったほうがベターも、重賞戦線でも戦える存在になった。しぶとい末脚を武器にめきめきと力をつけ、成長力が豊富なステイゴールドの血筋を父から受け継いでいるだけに、まだまだ上の舞台を目指せるだけに期待したい!?

同馬は、スタートは互角も行き脚がなく、中位の馬込みでクイーンズウォークをマークするように追走。3角過ぎからの反応の差で引き離されたが、そこからが渋太く、直線を向いて機敏に手前を替えると力強く伸びて前へと接近、先に抜けたシンティレーションとぴったり並んで入線。 一瞬、抜けたような感じも写真判定後、同着1着。

シンティレーション(牝6、美浦・池上昌和)は、父ロードカナロア×母ファシネートダイア(母父アグネスタキオン)。ファシネートゼットやブライトギフトの半妹で、アドマイヤコマンドの姪で、テイクワンズアイやリンドシェーバーも同牝系。ロードカナロア×アグネスタキオンはホウオウエミーズ、サトノウィザード、キャプテンドレイクなどと同じ。リンドシェーバーなどが出るベーシイド牝系で、母ファシネートダイアの全兄には稍重馬場の青葉賞を制したアドマイヤコマンド。ロードカナロア産駒の本馬も立ち肩のパワー型で、長い直線での末脚勝負よりも小回りコースで小脚を使いたいタイプ。Nureyev≒Sadler's Wellsの5×4の後押しもあり、小倉芝2000mへの条件替わりが楽しみな一頭。府中牝馬Sは上がり1位タイの末脚で追い込み2着。「リヴァーマンの血を引く斬れる牝馬は、小倉芝2000重賞で好走率が高い」という前出データも。

同馬は、スタートは互角も行き脚がなく中位の内側追走。勝負どころも内の進路が開いてロスのない立ち回りができ、1ハロン標過ぎに外に出してゴール手前で先頭も、フェアエールングの急追に遭ったが一杯に首を伸ばして同時入線を果たし、エリザベス女王杯の鬱憤を晴らし同着1着。

コガネノソラ(牝4、美浦・菊沢隆徳)は、父ゴールドシップ×母マイネヒメル(母父ロージズインメイ)。母マイネヒメルはウインマリリン(2022年香港ヴァーズ)の半姉で、自身も芝1600~1800㍍で4勝を挙げた活躍馬。本馬の半兄マイネルマーティンも芝2000㍍で3勝を挙げており、ゴールドシップ産駒の本馬も芝2000㍍前後が適距離。ただ、ステイゴールド系らしく開催後半の荒れた馬場や道悪馬場の方が相対的に高いパフォーマンスを発揮。昨年のクイーンSは初めての年長馬との戦いだったが、壁を跳ね返し、重賞初制覇を果たした。ここが今年の初出走となるが、再び牝馬同士の一戦を制し、飛躍の4歳シーズンとしたい。

同馬は、スタートは互角も行き脚がなく、中位やや後ろ追走。3角過ぎから馬群の外々を回ってスピードに乗せ、直線も外から伸びて勝ち馬2頭に迫るも3着まで…。


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