【シンザン記念(GⅢ)回顧~その先へ】血統篇 1 Haya 2025年1月15日 07:00 【今週のスケジュール】15日(水)07:00頃 フェアリーS、シンザン記念の回顧 ~ 日刊馬番コンピ篇/血統篇16日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」17日(金)07:00頃 京成杯、日経新春杯の「徹底的にデータ分析篇」18日(土)07:00頃 紅梅S(L)の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」19日(日)07:00頃 京成杯、日経新春杯の「予想篇」19日(日)19:00頃 京成杯、日経新春杯の「回顧篇」20日(月)07:00頃 AJCC、プロキオンS の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。【シンザン記念の結果】レースは、好位から中団に下げて直線で各馬を交わして抜け出したリラエンブレム(③人気)が、その外で脚を伸ばしたアルテヴェローチェ(①人気)に2.1/2馬身差をつけ優勝。さらに1.1/2馬身差の3着にウォーターガーベラ(⑭人気)が入り、2連系がほぼ本命!?3連系は波乱決着!?傾向面からみると、①~②人気が及第点の成績を残しているものの、2015年以降でのワンツー決着はゼロ。今年の結果は、1着→③人気、2着→①人気、3着→⑭人気でした。血統面で注目したのは「父がサンデー系、キングマンボ系、ロベルト系のいずれかの関西馬」。まずは「父サンデー系の関西馬」に注目。出走馬15頭中5頭内1頭(1着リラエンブレム)が馬券に絡んだ。次に「父ロベルト系の関西馬」に注目。出走馬15頭中4頭内1頭(2着アルテヴェローチェ)が馬券に絡んだ。最後に「父キングマンボ系の関西馬」に注目。出走馬15頭中1頭内1頭(3着ウォーターガーベラ)が馬券に絡んだ。トラックバイアスからみると中京芝1600㍍は、1~2コーナー中間の引き込み線からスタート。200㍍弱ほどでコーナーに入るが、次のコーナー進入までの距離がそれなりに長く、向正面の前半は緩やかな上り坂もある。従って、レース序盤からポジション争いが激化することは基本的には少ないが、そこは若駒同士の一戦。早い段階から速いラップが刻まれるケースも想定しておきたい。【血 統 傾 向】父がサンデー系、キングマンボ系、ロベルト系のいずれかの関西馬2025年(中京開催)1着リラエンブレム父キズナ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧2着アルテヴェローチェ父モーリス(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日3着ウォーターガーベラ父レイデオロ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日2024年(京都開催)1着ノーブルロジャー父Palace Malice(ミスプロ系/米)×母父ヘイロー系/米2着エコロブルーム父ダイワメジャー(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米3着ウォーターリヒト父ドレフォン(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日2023年(中京開催)1着ライトクオンタイム父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米2着ペースセッティング父Showcasing(ノーザンダンサー系/)×母父ノーザンダンサー系/欧3着トーホウガレオン父リアルスティール(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米2022年(中京開催)1着マテンロウオリオン父ダイワメジャー(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧2着ソリタリオ父モーリス(ロベルト系/欧)×母父ミスプロ系/欧3着レッドベルアーム父ハーツクライ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米2021年(中京開催)1着ピクシーナイト父モーリス(ロベルト系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧2着ルークズネスト父モーリス(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日3着バスラットレオン父キズナ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧【シンザン記念 血統背景】リラエンブレム(牡3、栗東・武幸四郎)は、父キズナ×母デルフィニアⅡ(母父Galileo)。ベストミーエヴァーの半弟で、ベレスフォードS(愛G2・芝8F)2着デラノルーズヴェルトの甥。母デルフィニアIIは英チャンピオンズフィリーズ&メアズS(英G1・芝11.5F)2着。母母アゲインは愛1000ギニー馬で名馬モンジューも同牝系。母系にガリレオをもつキズナ産駒はバスラットレオンやコンクシェルなど走っている。コンクシェルに近いイメージの中距離型で、母系が重厚で奥があるしクラシックロードに乗れそうな馬だ。マイルは少し短いが性能で。本馬は非常に優秀な母系の出身と言え、血統的に秘める素質は重賞でも十分に通用していいはず。デビュー2戦目での重賞初制覇を目指す。同馬は、スタート良く序盤は好位追走。向正面では抑えているうちに位置が下がったが、4角で外へ出してアルテヴェローチェの直後へ取りつけ、直線の坂を上がって鋭く伸びて相手を捉え切り2馬身1/2差の完勝。アルテヴェローチェ(牡3、栗東・須貝尚介)は、父モーリス×母クルミネイト(母父ディープインパクト)。クルミナルやピオネロの甥で、ククナやアライバルのイトコ。母母クルソラはアルゼンチンの3歳牝馬チャンピオン。父モーリスは1600~2000の大レースを勝ちまくった名馬で、モーリス×ディープインパクトはジェラルディーナ、ディヴィーナ、アルナシーム、ルークズネストと同じ。父がRoberto系の中でも欧州血統を内包するモーリス、母父がディープインパクトという配合。祖母がアルゼンチンG1馬のクルソラで、母の全姉には桜花賞とオークスで好走したクルミナルがおり、同牝系にはククナ・アライバルなどもいる南米の良血牝系出身。モーリス産駒らしいマイラーだが、母のリファール4×4から粘着力も受け継いでいる。サンデーの3×4を持ち主流条件向きの俊敏さを持ちつつ、欧州要素や体力のある要素が並び、タフで体力を求められるようなシチュエーションや後続持続戦にも対応できるタイプの血統構成。昨年秋のサウジアラビアロイヤルCを勝っており、今回のメンバーでは唯一の重賞勝ち馬。前走の朝日杯フューチュリティSは、直線で追い込むも離され5着。ここは巻き返しを期す一戦となるだけに期待したい!?同馬は、スタートをポンと出たあと、極端に下げずに中位の外で流れに乗り追走。直線は外から一旦は抜け出していたが、1ハロン標で内の勝ち馬と勢いが違い過ぎた。正攻法の競馬で自身の力は出している。ウォーターガーベラ(牡3、栗東・河内洋)は、父レイデオロ×母ウォーターピオニー(母父ヴィクトワールピサ)。母ウォーターピオニーは2020年クイーンS優勝馬レッドアネモスの全姉で、母自身は芝とダートの1400m戦で3勝を挙げた短距離馬。本馬の半兄には2025年京都金杯2着馬ウォーターリヒト、レイデオロ産駒の本馬は小回りのマイル前後がベスト。手先の強い馬体から力のいる馬場やダート競馬も合う。同馬は、スタートは互角も行き脚がなく、2角で後方3番手追走。ここで内へ潜り込め大外枠による距離ロスを抑え、直線はマイネルチケットの外から内へと切り替えての追い上げて、ゴール間際で相手にハナ差先着。牡馬相手の重賞で3着は価値がある。春は成長待ちだが、いずれ通用する存在だけに、もう少し早く成長できれば、あるいは春だって面白い。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #競馬 #JRA #データ分析 #血統 #G3 #シンザン記念 #日刊コンピ指数 #アルテヴェローチェ #リラエンブレム #ウォーターガーベラ 1