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【アイビスSD(G3)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
30日(火)07:00頃 アイビスSD、クイーンSの回顧~日刊馬番コンピ篇
31日(水)07:00頃 アイビスSD、クイーンSの回顧~血統篇
01日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
02日(金)07:00頃 レパードS、エルムSの「徹底的にデータ分析篇」
03日(土)07:00頃 新潟日報賞の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
03日(土)19:00頃 新潟日報賞の「回顧篇」
04日(日)07:00頃 レパードS、エルムSの「予想篇」
04日(日)19:00頃 レパードS、エルムSの「回顧篇」
05日(月)07:00頃 関屋記念、小倉記念
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【アイビスSDの結果】
レースは、中団から脚を伸ばしてゴール前抜け出したモズメイメイ(3人気)が、2着のウイングレイテスト(2人気)にクビ差をつけ。さらにクビ差の3着にテイエムスパーダ(8人気)が入り、中波乱決着!?

傾向面からみると、2014年以降、1番人気の成績は【6-2-0-2】。2022~2023年こそ崩れたが、それでも連対率は80%の高水準。

血統面で、「母父欧州型」に注目。出走馬18頭中9頭内3頭(1着モズメイメイ、2着ウイングレイテスト、3着テイエムスパーダ)がワンツースリーと馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、新潟芝1000㍍は直線コースを使用。距離は短いながらもスピードだけで押し切るのは難しく、最後までしっかりと脚を使うことが肝要となる。

【血 統 傾 向】
相変わらず外枠が、圧倒的に有利!?
父非サンデー系、特に父ノーザンダンサー系(大系統)。
父サンデー系(大系統)の場合、母父米国型。

2024年
1着モズメイメイ
父リアルインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着ウイングレイテスト
父スクリーンヒーロー(ロベルト系/欧)×母父ナスルーラ系/欧
3着テイエムスパーダ
父レッドスパーダ(ヘイロー系/米)×母父ナスルーラ系/欧
2023年
1着オールアットワンス
父マクフィ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着トキメキ
父アドマイヤムーン(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着ロードベイリーフ
父ヴァンセンヌ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
2022年
1着ビリーバー
父モンテッソ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着シンシティ
父サウスヴィグラス(ミスプロ系/米)×母父サンデー系/日
3着ロードベイリーフ
父ヴァンセンヌ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
2021年
1着オールアットワンス
父マクフィ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着ライオンボス
父バトルプラン(ミスプロ系/米)×母父サンデー系/日
3着バカラクイーン
父アドマイヤムーン(ミスプロ系/米)×母父ナスルーラ系/欧
2020年
1着ジョーカナチャン
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着ライオンボス
父バトルプラン(ミスプロ系/米)×母父サンデー系/日
3着ビリーバー
父モンテロッソ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日 

【アイビスSD 血統背景】

モズメイメイ(牝4、栗東・音無秀孝)は、父リアルインパクト×母インラグジュアリー(母父Frankel)。母母インランジェリーはスピンスターS(米G1・AW9F)勝ち。3代母キャットチャットはナッソーカウンティS(米G2・ダ7F)勝ち馬で孫にレッドベルオーブやレッドベルジュールがいる。4代母フォーンチャッターはBCジュベナイルフィリーズ勝ち。リアルインパクト産駒で母系にストームキャットが入るのはラウダシオンと同じ。北九州記念では中団から馬群を割って3着に差し込んだ。先行バッタリがつづいていたが脚質転換に成功。直千でどんなケイバになるかだが楽しみはある。

3歳時の昨年にチューリップ賞、葵Sの重賞2勝をマーク。その後は低迷したが、前走の北九州記念で3着に入り、復調気配を見せた。2020年以降、本レースは牝馬が4連勝中。実力牝馬が久々の重賞制覇に挑む。

同馬は、互角の発馬から中団前めを追走。残り300㍍あたりから進路を探しつつ内へ、残り1ハロンで先に抜け出した 2着馬の内に入ると鋭く伸び、ゴール前でこれを交わした。勝ち時計は平凡だが、前走からの脚質転換が見事に実を結んだ一戦!?  スピード一辺倒から控えて差す形で、G1スプリンターズSでも要注意!!  

ウイングレイテスト(牡7、美浦・畠山吉宏)は、父スクリーンヒーロー×母グレートキャティ(母父サクラユタカオー)。ベストメンバーの半弟で、トラストケンシンやフリーフリッカーの叔父。オークス馬チョウカイキャロルも同牝系。父スクリーンヒーローはグラスワンダーの代表産駒でモーリス、ゴールドアクター、ウインマリリンなどを出し成功。しぶとい先行に磨きをかけてマイル路線で活躍してきたが、最近は短距離に寄ってきたようで、函館スプリントSも59キロを背負って、初の1200とは思えない追走だった。あの内容ならば直千でもやれるかも。

昨年秋のスワンSで重賞初制覇。初めての1200㍍戦だった前走の函館スプリントSでは、59㌔の斤量を背負って2着に好走した。過去の本レースで、前走・函館スプリントSで4着以内だった馬は〔4-1-1-4〕の好相性。

同馬は、互角の発馬から押して好位へ。残り2ハロンを切ってから追い出すと先頭に立ち、そのまま押し切るかに見えたが……。最後に斤量が応えたのか、若干甘くなったところを勝ち馬に内から交わされ2着惜敗。ただ、母系のサクラユタカオーと父スクリーンヒーローから豊かな成長力を注がれているとはいえ、7歳にしてスプリント重賞でこれほど安定して走れるのは異例で、秋・G1スプリンターズSでも要注意!!

テイエムスパーダ(牝5、栗東・木原一良)は、父レッドスパーダ×母トシザコジーン(母父アドマイヤコジーン)。ナーゲルリングの全妹で、トシザグレイトの姪で、母トシザコジーンはJRA3勝。母母トシメロディーはJRA3勝。テイエムアンコールなども近親。父レッドスパーダは京王杯SC勝ち馬でクラヴィスオレアやソウルトレインなどの父。1400でスピードを誇った父にコジーンやハビタットなど平坦向きの軽いスピードが加わり、高速馬場でスピード全開の逃げ。セントウルSで急坂を克服したのは収穫だったが、ここはハナを切れても楽に運べそうにない。

2022年CBC賞、2023年セントウルSの重賞2勝は、ともに開幕週の開催での逃げ切り。初めての1000㍍戦でも、持ち前のスピードは通用するはずだ。開幕週の新潟で一発を狙う。

同馬は、スタート良く押して先行2番手。残り300㍍あたりで先頭に並びかけた直後に2着馬に交わされたが、ゴール前でもうひと伸び。2着馬にクビまで迫ったところがゴール3着。直線レースで再び外枠を取ることができたら面白い存在だけに、要注意!!


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