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【2025 アメリカJCC(GⅡ)】徹底的に攻略データ篇
*「日本文芸社の重賞競走データBOOK 2025年度版」よりほぼ抜粋。
<2024年のレース検証>
レースは、好位追走からゴール前の接戦を制したチャックネイト(③人気)が、その外のボッケリーニ(②人気)にハナ差をつけ優勝。さらに1.1/4馬身差の3着にクロミナンス(⑤人気)が入り、ほぼ本命決着!?
ここに来て評価が急上昇しているのが短期免許で騎乗しているキング騎手。女性ながら男性顔負けの剛腕ぶりを見せ、人気薄で3着に持ってくるケースが多く、競馬ファンからも一目置かれる存在となった。今回の騎乗馬はチャックネイト。前走アルゼンチン共和国杯が3着と重賞でも勝負になる馬だが、14戦で3着7回と勝ち味に遅い。今回も道中3番手から直線で一旦は外からボッケリーニに交わされた。しかし、ゴール前で剛腕ぶりを発揮し、まさかの内から差し返しを見せ、短期免許1年目にして重賞初制覇を成し遂げた。
<買えるのは⑤人気まで!? 前走距離に注目せよ!!>
[人 気]
①人気は[2-3-0-5]。5年連続で連対馬を出していた頃もあったのだが過去 3年は3着もない。とはいえ、②人気[2-1-1-6]、③人気[2-2-2-4]、④人気[2-0-2-6]と上位人気は総じて安定した成績を残し、あとは⑤人気[0-2-2-6]となぜか走る⑦人気 [2-1-1-6]まででOK。
馬連平均配当は 6,070円。 22年の大波乱が数字を押し上げている。
(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 ダノンデザイル(牡4、栗東・安田翔吾)
想定2人気 レーベンスティール(牡5、美浦・田中博康)
想定3人気 コスモキュランダ(牡4、美浦・加藤士津八)
想定4人気 ボルドグフーシュ(牡6、栗東・宮本博)
想定5人気 ビサンチンドリーム(牡4、栗東・坂口智康)
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[ステップ]
最多ステップは[1-0-0-11]のスティヤ—ズS組と[0-0-1-11]の中山金杯組だが、どちらも複勝率8%と低調。狙えるのは[1-3-0-6]の菊花賞組と[1-1-3-3]の中日新聞杯組。また、その菊花賞組を含めた前走GI組が [4-3-2-28]。実績重視で問題ないが、前走3勝クラス組[1-0-2-11]が大健闘。一方、OP特別組は[0-1-0-20]と大苦戦。
中山金杯組 [0-0-1-11]
13着 カラテ(牡9、栗東・音無秀孝)
3着 ボーンディスウェイ(牡6、美浦・牧光二)
菊花賞組 [1-3-0-6]
5着 ビサンチンドリーム(牡4、栗東・坂口智康)
中日新聞杯組 [1-1-3-3]
9着 エヒト(牡8、栗東・森秀行)
6着 コスモキュランダ(牡4、美浦・加藤士津八)
3着 マテンロウレオ(牡6、栗東・昆貢)
前走GI組(菊花賞組を含む) [4-3-2-28]
エ女王杯9着 コスラボニータ(牝6、栗東・杉山佳明)
有馬記念3着 ダノンデザイル(牡4、栗東・安田翔吾)
天皇賞秋10着 ニシノレヴナント(セ5、美浦・上原博之)
大阪杯10着 ポタジェ(牡8、栗東・友道康夫)
エ女王杯6着 ライラック(牝6、美浦・相沢郁)
天皇賞秋8着 レーベンスティール(牡5、美浦・田中博康)
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<攻略ポイント>
①中日新聞杯組~当日⑤人気以上と重賞勝ちの経験が必須
22年は1〜3着を独占した中日新聞杯組を精査する。馬券になった5頭の評価は⑤④③⑪④人気。当日⑤人気以上に支持されていることがピックアップの条件になる。また、3着以内5頭は前走以前に重賞勝ちの経験があった。ある程度の実力がなければ好走はないようだ。
中日新聞杯組
⑨人気9着 エヒト(牡8、栗東・森秀行)=想定⑰人気
②人気6着 コスモキュランダ(牡4、美浦・加藤士津八)=想定③人気
⑥人気3着 マテンロウレオ(牡6、栗東・昆貢)=想定⑥人気
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②前走GI組~前走の距離に注意も着順は不問
GI組で重視したいのは前走距離。2400㍍以上なら[3-3-2-18]。それ未満では[1-0-0-10]と好走率に大きな開きがある点に注意。ー方で重視し過ぎない方がいいのが着順。前走5着以上は[2-1-0-12]だが、[2-2-2-19]の前走6着以下からも好走馬が出ている。
前走GI組~2400㍍以上[3-3-2-18]の馬
有馬記念3着 ダノンデザイル(牡4、栗東・安田翔吾)
菊花賞5着 ビサンチンドリーム(牡4、栗東・坂口智康)
エ女王杯6着 ライラック(牝6、美浦・相沢郁)
エ女王杯9着 コスラボニータ(牝6、栗東・杉山佳明)
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③厩舎~2勝の音無厩舎は過剰人気!? 狙いは?
2勝しているのは音無厩舎。押さえなくてはいけないが、⑩②②③③①⑩⑩人気での2勝なので実は過剰人気の印象も。狙いはズバリ手塚厩舎と池江寿厩舎で、前者は②⑥④②③着と勝てないながらも安定感は抜群。後者は直近4度の挑戦で⑤②③②着と存在感を増している。
音無秀孝厩舎所属馬
カラテ(牡9、栗東・音無秀孝)
手塚貴久厩舎所属馬
マイネルクリソーラ(牡6、美浦・手塚貴久)
池江泰寿厩舎所属馬
ディープモンスター(牡7、栗東・池江泰寿)
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④波乱の主役~ラフィアン所属馬
毎年出走馬を送り込んでいるのがサラブレッドクラブ・ラフィアン。とりわけ過去3年は連続で掲示板内に好走。18年は⑧人気マイネルミラノが3着に入ったが、同馬はスティゴールド産駒。22年⑪人気で2着に激走したマイネルファンロンもスティゴールド産駒。23年3着ユーバーレーベンはスティゴールドを祖父に持つゴールドシップ産駒だ。スティゴールド系の中山2200㍍の強さが際立っており、ゴールドシップを繫養するラフィアンの出走馬に注目。
サラブレッドクラブ・ラフィアン所属馬
マイネルクリソーラ(牡6、美浦・手塚貴久)
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【戦術ポイント】
[軸馬・相手馬の狙い方]
主力になるのは前走GI組。天皇賞・秋組からも勝ち馬は出ているが、基本は前走2400㍍以上出走馬を選びたい。GI組以外なら、前走中日新聞杯組から軸をチョイス。いずれにせよ当日⑤人気以上は必須の条件となる。少し注意したいのがルメール騎手の扱い。[1-3-1-4]なので悪くはないが、③④④①⑤①①①⑤人気での結果とすれば微妙。明らかに人気ほど信頼できない点は指摘しておきたい。これは短期免許の外国人騎手も同様で[1-0-3-9]。当日⑥人気以下では1頭も馬券になっていない。
*毎年のように 7歳以上が掲示板内に入り、 24年は②③⑤着→ 8歳・7歳・8歳。高齢馬を安易に消すのは厳禁。
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[注 意 点 ~ これが買えない??]
(前走2000㍍未満)
「攻略POINT②」でも触れたが前走距離を重視したいレース。単純な前走距離で見ていくと、前走が 2000㍍未満だった馬は[0-0-1-14]と連対例がない。ある程度の持久力がないと厳しいようだ。
前走2000㍍未満の馬
アケルナルスター(牡6、美浦・清水英克)
ホウオウリアリティ(牡7、美浦・高木登)
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(当日⑤人気以下の4歳馬)
4歳馬は[2-4-2-15]と好成績を残しているものの、馬券になった8頭はいずれも当日④人気以上で[2-4-2-8]と複勝率50%。⑤人気以下は[0-0-0-7]。人気薄の激走は5歳以上からとなる。
登録出走予定4歳馬
想定1人気 ダノンデザイル(牡4、栗東・安田翔吾)
想定3人気 コスモキュランダ(牡4、美浦・加藤士津八)
想定5人気 ビサンチンドリーム(牡4、栗東・坂口智康)
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[注 目 デ ー タ]
①4~5歳or前走(芝)重賞で⑧人気以内の6歳以上
②近3走以内に(芝)重賞3着以内実績
③(芝)2200㍍の特別競走1着実績
④3代血統表内にロベルト系orトニービンを持つ馬
ちなみに、すべて該当したのは
ボルドグフーシュ(牡6、栗東・宮本博)
レーベンスティール(牡5、美浦・田中博康) 2頭のみ。
*「モバイル サラブレの重賞のツボ」を参考に抜粋。