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【菊花賞(G1)回顧~その先へ】血統篇
【今週のスケジュール】
22日(火)07:00頃 富士S、菊花賞の回顧~日刊馬番コンピ篇
23日(水)07:00頃 富士S、菊花賞の回顧の回顧~血統篇
24日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
24日(木)07:00頃 天皇賞秋の「徹底的にデータ分析篇」
25日(金)07:00頃 アルテミスS、スワンSの「徹底的にデータ分析篇」
26日(土)07:00頃 アルテミスS、スワンSの「予想篇」
26日(土)19:00頃 アルテミスS、スワンSの「回顧篇」
27日(日)07:00頃 天皇賞秋の「予想篇」
27日(日)19:00頃 天皇賞秋の「回顧篇」
28日(月)07:00頃 京王杯2歳S、ファンタジーS、
AR共和国杯、みやこSの「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。
【菊花賞の結果】
レースは、中団から先団に取りついていって直線で突き抜けたアーバンシック(②人気)が、後方からポジションを上げて直線でも脚を伸ばしたヘデントール(④人気)に2.1/2馬身差をつけ優勝。さらにハナ差の3着にアドマイヤテラ(⑦人気)が入り、中波乱決着!?
傾向面からみると、人気薄で勝つのはこの上なく困難なレースで、グレード制導入以降、2桁人気の勝ち馬は2002年のヒシミラクル(10番人気)しかいない。今年の結果は、1着2人気→2着4人気→3着7人気でした。
血統面で、まず注目したのは「父サンデー系×母父欧州型」。出走馬18頭中8頭内1頭(1着アーバンシック)が馬券に絡んだ。さらに、「父欧州型×母父サンデー系」にも注目。出走馬18頭中2頭内2頭(2着ヘデントール、3着アドマイヤテラ)が馬券に絡んだ。
トラックバイアスからみると、舞台となる京都芝3000㍍は外回りを使用。広いコースの長丁場ではあるが、最初のコーナーまでの距離が短いため、ポジショニングの重要度が高い。
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【血 統 傾 向】
①ディープインパクトの血が強い!
(父ディープインパクト系×母父欧州型)
②ドゥラメンテ産駒
③古馬混合戦の芝2200㍍以上を勝った馬に要注意!?
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2024年
1着アーバンシック
父スワーヴリチャード(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着ヘデントール
父ルーラーシップ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
3着アドマイヤテラ
父レイデオロ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2023年
1着ドゥレッツァ
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ヘイロー系/米
2着タスティエーラ
父サトノクラウン(ノーザンダンサー系/欧)×母父サンデー系/日
3着ソールオリエンス
父キタサンブラック(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2022年
1着アスクビクターモア
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/欧
2着ボルドグフーシュ
父スクリーンヒーロー(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
3着ジャスティンパレス
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2021年
1着タイトルホルダー
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着オーソクレース
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
3着ディヴァインラヴ
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
2020年
1着コントレイル
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
2着アリストテレス
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
3着サトノフラッグ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/米
【2024 菊花賞血統背景】
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アーバンシック(牡3、美浦・武井亮)は、父スワーヴリチャード×母エッジースタイル(母父ハービンジャー)。ヴァルコスの甥でステレンボッシュやドゥラドーレスのイトコで、レガレイラとは父と母父と母母が同じ同血の間柄。父スワーヴリチャードはハーツクライの代表産駒で初年度から大成功をおさめている。見た目は母父ハービンジャーが強いが、ディープインパクト牝系らしいしなやか体質で、ダノンザキッドを1F長くしたようなイメージの大箱向き中距離馬に見える。血統的にはスタミナも十分で、京都外をストライドで差せるし、ルメールさんとも手が合うタイプ。肉体的な変化はそこまで感じられず、馬体重は休養前との比較で2㌔減だった前走。初の関西遠征になる今回は、前走時の数字から大きく減らさないことがポイントになる。最初のコーナーが近いコース設定。スタートも課題となりそうだ。
同馬は、スタートは互角も行き脚がなく、行く気もなく序盤は後方から追走。1〜2角から徐々にポジションを上げ、ここからは常にいい位置で流れに乗る。直線は先に抜け出していたアドマイヤテラを目標に脚を伸ばし、1ハロン標過ぎに捉えて抜け出し快勝!? 心身の成長を示し最後の一冠に輝き、ルメール騎手のエスコートもさすが!!
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ヘデントール(牡3、美浦・木村哲也)は、父ルーラーシップ×母コルコバード(母父ステイゴールド)。パンデアスカルの半弟で、リカビトスの甥で、母コルコバードはJRA5勝(芝1800~2400)。母母エンシェントヒルもJRA7勝のオープン馬。牝祖アズテックヒルはファンタジーS(米G2・ダ8.5F)勝ち馬。父ルーラーシップは名牝エアグルーヴの息子でドルチェモア、ソウルラッシュ、マスクトディーヴァなどの父。豪快なナスペリオン的ストライドは見るからに東京向きだが、スタミナも十分持ち合わせており、何より母父ステイゴールドが淀の長丁場では怖い。上がり3ハロン33秒台(推定)をマークして勝ち切った近2走の内容から、軽い芝での瞬発力勝負に強いイメージがあるが、1勝クラスの勝利はタフな重馬場でのもの。馬場への適応力が高い馬であることは大きなプラスポイントだろう。
同馬は、ゲート入りをゴネて発馬も遅く、後方2番手から追走。ただ、道中で出入りがあって中盤のラップが緩まない展開になったので、結果的にはいいポジションだった。向正面で徐々に位置を上げていき、勝負どころでは勝ち馬の後ろに付けて、直線もこれを追うように脚を使ってゴール寸前で2番手に浮上。昨年のドウレッツアに続き、日本海Sの勝ち馬が好走。
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アドマイヤテラ(牡3、栗東・友道康夫)は、父レイデオロ×母アドマイヤミヤビ(母父ハーツクライ)。アドマイヤラヴィの3/4弟で、グランアルマダの甥で、母アドマイヤミヤビはクイーンC勝ち。牝祖ライクザウインドの子孫にルフトシュトロームやサーマルウインドなどがいる。父レイデオロは日本ダービーや天皇賞(秋)に勝ちトロヴァトーレやサンライズアースなどを輩出。本馬は両親ともウインドインハーヘア牝系なのでその4×4をもつ。長いところ向きの血統だし着実に成長しているが、父や母方のパワーも強い走りで、京都外3000よりは阪神内3000のイメージではある。前走で初めての出走馬中最速の推定上がり3ハロンタイムをマーク。これまでに最も速い上がりの数字はデビュー戦の34秒2で、極端に上がりが速くなるレース展開では力を発揮できない可能性がある。道中の展開が鍵になりそうだ。
同馬は、出遅れて序盤は最後方追走。向正面に入って流れが落ち着いてから進出を開始し、3角の半マイル標では2番手まで押し上げる。坂の下りから勢いをつけて早めに勝負をかけたが、1ハロン標でアーバンシック、ゴール寸前でへデントールに掴まって3着に。長く脚を使う長所をうまく生かせた!?