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【デイリー杯2歳S(G2)回顧~その先へ】血統篇
【デイリー杯2歳Sの結果】
レースは、好位の内で脚を溜めて直線で最内を突いて抜け出したジャンタルマンタル(1人気)が、中団から脚を伸ばしたエンヤラヴフェイス(8人気)に2馬身差をつけ優勝。さらに1.1/4馬身差の3着にナムラフッカー(10人気)が入り、中波乱決着!?
傾向面からみると、まずは「1番人気」の成績は複勝率80%と安定。今年1人気に推されたジャンタルマンタルは優勝した。次に「前走未勝利戦1着」だった馬。[3-4-3-16]複勝率38.5%と優秀。今年はナムラエイハブ(4着)、フルレゾン(10着)が該当。最後に「上がり最速馬」が[6-3-1-1]複勝率90.9%のハイアベレージ。今年は、新潟の新馬戦をラスト3ハロン33秒2の末脚で快勝したダノンキラウェアが有力候補も9着惨敗。
血統面で、「父サンデー系」は過去20年すべて連対し、[14-12-8-63]複勝率35.1%と好成績。今年出走馬11頭中7頭内2頭(2着エンヤラヴフェイス、3着ナムラフラッカー)が馬券に絡んだ。「父米国型」に注目。今年出走馬11頭中2頭内1頭(1着ジャンタルマンタル)が馬券に絡んだ。
トラックバイアスからみると、京都芝外回りの1600㍍。広いコース、長い直線で紛れが生じにくく、力量のある馬が能力を発揮しやすい。メンバー上位の上がりを出せそうな馬を重視!!
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【血 統 傾 向】
芝中距離G1で強い血統の馬が走る!
ディープインパクト、キングカメハメハの血を持つ馬。
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2023年
1着ジャンタルマンタル
父Palace Malice(ミスプロ系/米)×母父ナスルーラ系/米
2着エンヤラヴフェイス
父エイシンヒカリ(サンデー系/日)×母父ヘイロー系/米
3着ナムラフッカー
父スワーヴリチャード(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
2022年
1着オールパルフェ
父リアルスティール(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
2着ダノンタッチダウン
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着ショーモン
父マインドユアビスケッツ(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日
2021年
1着セリフォス
父ダイワメジャー(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/欧
2着ソネットフレーズ
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父ミスプロ系/欧
3着カワキタレプリー
父ドレフォン(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日
2020年
1着レッドベルオーブ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
2着ホウオウアマゾン
父キングカメハメハ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
3着スーパーホープ
父キズナ(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/欧
2019年
1着レッドベルジュール
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
2着ウイングレイテスト
父スクリーンヒーロー(ロベルト系/欧)×母父ナスルーラ系/欧
3着ペールエール
父ダイワメジャー(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
【デイリー杯2歳S 血 統 背 景】
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ジャンタルマンタル(牡2、栗東・高野友和)は、父Palace Malice×母インディアマントゥアナ(母父Wilburn)。母インディアマントゥアナはレッドカーペットH(米G3・芝11F)勝ち馬。さかのぼるとアルバハスリやラヒブなども同牝系。父パレスマリスはカーリン産駒でジャスティンパレスの半兄。ベルモントS(米G1・ダ12F)に勝った。母父ウィルバーンはインディアナダービー(米G2・ダ8.5F)に勝ったエーピーインディ系。ダートもいけそうな北米血統だが、父も母も中距離馬で、マイルへの1F短縮はプラスではない。ただ、競馬のセンスは高く、立ち回りの上手さで上位へ!?
父の産駒としてJRAでは2頭目の勝ち上がり。Palace Malice自身も2013年のベルモントSなどアメリカのG1を2勝した活躍馬で、父の半弟には今年の天皇賞(春)を制したジャスティンパレスがいる。血統的にも注目の存在!?
同馬は、スタート馬なりでインの3~4番手追走。直線入り口では空いたインを突いて先頭に立ち、残り200㍍付近で鞍上のステッキに応えて後続をさらに突き放し快勝!! マイルですんなり先行できるスピード、馬群に入った経験、仕掛けに対する鋭い反応も血統的にはむしろマイルが距離不足で、次走・G1ホープフルSへ出走なら要注目!?
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エンヤラヴフェイス(牡2、栗東・森田直行)は、父エイシンヒカリ×母タイキアプローズ(母父Devil’s Bag)。浦和記念を制したサミットストーンの半弟で、曾祖母からはウェルシュマフィンが出るので近親にタイキシャトルのいる血統。父のエイシンヒカリはディープ系でストームキャット内包とスピードが強く、馬体も肉付きのいいので将来的には短いところに適性あり。新潟2歳Sは案外でしたが、斬れるタイプでは無いので前々で競馬した方が良く、タフな馬場になれば京都でも押し切りは可能。
初戦は2番手から抜け出し5馬身差でV。前走の新潟2歳S(7着)は、徐々にポジションが下がり流れに乗れなかった。全兄カジュフェイスは2歳時に連勝でオープン特別・もみじSを快勝。早くから活躍できる血統!?
同馬は、外枠とうこともあり揉まれることなくレースを進めることができ、直線では最後まで集中して足を伸ばし続け2着入線。能力はあるが、それを上手く活かせる騎手次第??
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ナムラフッカー(牡2、栗東・村山明)は、父スワーヴリチャード×母ナムラライラ(母父ルーラーシップ)。母のナムラライラは1800㍍の芝ダートで各1勝。4代母のアイリッシュダンスはハーツクライの母。父がハーツクライの系譜のスワーヴリチャードなのでアイリッシュダンスのクロス持ち。更に母父がルーラーシップでトニービンの重厚なクロスを持つのが特徴的。マイラーと言うよりも中長距離志向で、前走の紫菊賞ではジリ脚で3着。
同馬は、序盤最後方で折り合いに徹しつつ、内2~3頭分を避けながら追走。直線も迷いなく大外に持ち出されると、上がり最速34.5秒の脚を使って追い込んで3着入線。展開に左右されつつも現状はマイルまでで、後半勝負のタイプだけに流れ次第。