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【2024 金鯱賞(G2)】徹底的に攻略データ篇

*「日本文芸社の重賞競走データBOOK 2024年度版」よりほぼ抜粋。

<2023年のレース検証>

レースは、馬群の後方を追走したプログノーシス(1人気)が、直線で外から追い込み、逃げ粘るフェーングロッテン(3人気)を差し切って、これに3/4馬身差をつけ優勝。さらに1.1/4馬身差の3着にアラタ(6人気)が入り、ほぼ本命決着!?

前走中日新聞杯は1000㍍61秒9の超スローペースながら4角17番手という「やっちまった感」満載の仕掛け遅れで4着に敗れたプログノーシス。今回もスタートで後手を踏む。マイペースで逃げるフェーングロッテンの1000㍍通過は60秒9。前走ほどではないものの、やはり先行馬有利の流れだった。しかし、今回は大外からさっちりと差し切った。鞍上の川田騎手はこれでプログノーシスに5回騎乗して5勝。一方、他の騎手が騎乗した際は3・2・4着と2着が最高。この馬を知り尽くした鞍上で賞金を加算した。


<上位人気で信頼できるのは①人気のみ前走東京組の激走に注意>

[人 気]

大阪杯の G I昇格に伴い、前哨戦として12月から 3月に施行時期が移動。ここでは 17年以降、過去 7年のデータを参照する。1人気は[5-1-1-0]で 6連対という抜群の安定感。2人気は[1-1-1-4]と信頼度は低くなり、3人気は[0-1-0-6]、4人気は 3着すらなく低調。
 
馬連平均配当 4,080円
7回中4回は 3桁〜10倍台と基本的には堅く収まりやすいレース。

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 ドゥレッツア(牡3、美浦・尾関知人)
想定2人気 プログノーシス(牡6、栗東・中内田充正)
想定3人気 ヤマニンサルバム(牡5、栗東・中村直哉)
想定4人気 ノッキングポイント(牡4、美浦・木村哲也)
想定5人気 エアサージュ(牡6、栗東・池添学)

過去10年における金鯱賞 人気別成績表

[ステップ]

海外を含む G I組が連対馬14頭中8頭を占めている。中でも有馬記念組は[3-0-1-9]。ここを年明け初戦に選んだ馬が好走するケースは多い。格上のG1組が優勢ではあるが、21、22年の優勝馬を輩出した白富士S組[2-0-3-2]もリステッド競走ながら侮れない。また同舞台の中日新聞杯組も[1-1-0-2]と出走頭数は少ないものの、好成績を収めている。

G1菊花賞組
12着 シーズンリッチ(牡4、美浦・久保田貴志)
1着 ドゥレッツア(牡3、美浦・尾関知人)
15着 ノッキングポイント(牡4、美浦・木村哲也)
中日新聞杯組 [1-1-0-2]
2着 ハヤヤッコ(牡8、美浦・国枝栄)
1着 ヤマニンサルバム(牡5、栗東・中村直哉)

過去10年における金鯱賞 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①GI組~前走1~3人気なら勝ち負け濃厚

前走、国内G I組は[4-1-1-13]。注目は前走で1〜3人気に支持された馬で[3-1-0-0]とオール連対。4人気以下は[1-0-1-13]。唯一連対した17年1着ヤマカツエースは中京芝 2000㍍(16年金饒賞)で重賞勝ちの実績あり。当該実績があれば前走人気は不問で狙える。

国内G I組[4-1-1-13]4人気以下[1-0-1-13]
4人気1着G1菊花賞 ドゥレッツア(牡3、美浦・尾関知人)

過去10年における金鯱賞 前走クラス別成績表

②牝馬~G1勝ちの実績があれば狙える

牝馬は[0-3-1-13]。勝ち星こそないが、牡馬相手でも好勝負を繰り広げている。牝馬でも G I勝ちの実績があった馬は[0-3-1-2]に対し、GI勝ちがなかった馬は[0-0-0-11]。 23年は非G I馬のマリアエレーナが2人気に支持されながらも8着に敗れている。

GI勝ちがなかった馬 [0-0-0-11]
タガノパッション(牝6、栗東・武幸四郎)

過去10年における金鯱賞 性別・東西厩舎別成績表

③馬齢~中心は4歳馬、関西馬なら信頼度UP

4歳馬[4-3-1-12]、5歳馬[2-3-3-20]、6歳馬[1-0-3-17]。馬齢が上がるにつれて好走確率は低くなっていく。他を圧倒している4歳馬だが、関西馬に限定すると[4-3-1-8]で複勝率50%。さらに1〜3人気馬に絞れば[4-2-0-1]だから連軸に据えられる。

4歳馬[4-3-1-12]
シーズンリッチ(牡4、美浦・久保田貴志)
ショウナンバシット(牡4、栗東・須貝尚介)
ドゥレッツア(牡3、美浦・尾関知人)
ノッキングポイント(牡4、美浦・木村哲也)
ブレイヴロッカー(牡4、栗東・本田優)
5歳馬[2-3-3-20]
バラジ(セ5、美浦・鹿戸雄一)
ヤマニンサルバム(牡5、栗東・中村直哉)
6歳馬[1-0-3-17]
エアサージュ(牡6、栗東・池添学)
タガノパッション(牝6、栗東・武幸四郎)
プログノーシス(牡6、栗東・中内田充正)
ヨーホーレイク(牡6、栗東・友道康夫)
レッドジェネシス(セ6、栗東・小林真也)
ワイドエンペラー(牡6、栗東・藤岡健一)

過去10年における金鯱賞 馬齢別成績表

④波乱の主役~前走が東京コース

前走が阪神コースだった馬は苦戦を強いられているが、その反面、好調なのが前走で東京コースを使われていた馬。[3-1-3-7]と半数が馬券に絡んでおり、前走の距離が2000㍍以上だった馬に限定すると[3-1-3-4]とさらに信頼度が増す。好走馬は上位人気馬ばかりではなく、2桁人気ながら激走した17年3着スズカデヴィアス(13人気)、21年1着ギベオン(10人気)も含まれている。同じ左りということで東京と中京は互換性が高いようだ。

前走で東京コースを使われていた馬 [3-1-3-7]
バラジ(セ5、美浦・鹿戸雄一)=芝18
ワイドエンペラー(牡6、栗東・藤岡健一)=芝20

過去10年における金鯱賞 馬体重別成績表

【戦術ポイント】

[軸馬の狙い方]

軸は[5-1-1-0]の1人気で決まり。1頭軸マルチで問題ないが、敗れた馬は前走が阪神コース、牝馬が各1頭。牡・騙馬で前走が阪神以外なら強気に1着固定で狙ってもいい。

過去10年における金鯱賞 ローテーション別成績

「相手馬の狙い方」

相手には2〜8人気を押さえておけばOK。ただし、前走が東京コースであれば9人気以下でもピックアップして買い目に加えたい。ただし、前走が阪神コース、芝2200㍍という馬は好走するのは難しく、消しで問題なし。また500㌔以上の大型馬が活躍しやすいレースであり、相手選びで迷ったら馬格のある馬を重視したい。

過去10年における金鯱賞 騎手別成績表

[注 意 点]

(前走阪神出走馬)

前走阪神出走馬は [0-0-1-9]。唯一馬券に絡んだのは19年1人気エアウィンザー。2・3人気が1頭ずついたものの10・7着と共に掲示板外。サンプルは少なめだが、前走阪神組で2人気以下なら軽視。

前走阪神出走馬
ショウナンバシット(牡4、栗東・須貝尚介)=ダ20
レッドジェネシス(セ6、栗東・小林真也)=ダ20

過去10年における金鯱賞 脚質別成績表

(前走2200㍍出走馬)

前走が2200㍍だった馬は [0-0-0-15]。22年は京都記念で好走したサンレイポケットが3人気に支持されながら7着。また次走で大阪杯を制する4人気ポタジ工も4着止まり。結果が出ていない。

前走2200㍍出走馬
ブレイヴロッカー(牡4、栗東・本田優)
ヨーホーレイク(牡6、栗東・友道康夫)

過去10年における金鯱賞 枠番別成績表

(馬番)

馬番2番枠は[0-0-0-7]。2人気が 2頭、3人気が 1頭いたが全滅。死に目となっている。

過去10年における金鯱賞 馬番別成績表

[注 目 デ ー タ]

①4~5歳馬
②近3走以内(芝)3着以内2回以上
③左回り(芝)特別競走で1着経験
④ノーザンファーム生産or社台ファーム生産の
                  父サンデー系or父キングマンボ系

ちなみに、すべて該当したのは、ドゥレッツア 1頭のみ。
*「モバイル サラブレの重賞のツボ」を参考に抜粋。


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