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【京阪杯(GⅢ)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
26日(火)07:00頃 京都2歳S、ジャパンカップ、京阪杯
                     の回顧~日刊馬番コンピ篇
27日(水)07:00頃 京都2歳S、ジャパンカップ、京阪杯
                       の回顧の回顧~血統篇
28日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
28日(木)07:00頃 チャンピオンズカップの「徹底的にデータ分析篇」
29日(金)07:00頃 ステイヤーズS、チャレンジカップ
                     の「徹底的にデータ分析篇」
30日(土)07:00頃 ステイヤーズS、チャレンジカップの「予想篇」
30日(土)19:00頃 ステイヤーズS、チャレンジカップの「回顧篇」
01日(日)07:00頃 チャンピオンズカップの「予想篇」
01日(日)19:00頃 チャンピオンズカップの「回顧篇」
02日(月)07:00頃 中日新聞杯、カペラS、阪神ジュベナイルフィリーズ
                の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【京阪杯の結果】
レースは、好位追走から直線で前を捕らえたビッグシーザー(①人気)が、逃げ粘ったウインカーネリアン(③人気)にクビ差をつけ優勝。さらに1.3/4馬身差の3着にヴェントヴォーチェ(⑩人気)が入り、中波乱決着!?

傾向面からみると、同日にジャパンカップが行われるため、裏開催の京阪杯は騎手が手薄になりやすい。それもあってか、2013年以降の1番人気は【2-3-0-6】と取りこぼしが目立つ。2番人気の成績も【2-0-0-9】と芳しくない。今年の結果は、1着①人気→2着③人気→3着⑩人気でした。

血統面でまず注目したのは「父と母父がどちらもサンデー系(大系統)ではない馬」。出走馬18頭中9頭内3頭(1着ビッグシーザー、2着ウインカーネリアン、3着ヴェントヴォーチェ)が馬券に絡んだ。また、「父か母父欧州型ミスプロ系」にも注目。出走馬18頭中8頭中2頭(2着ウインカーネリアン、3着ヴェントヴォーチェ)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると京都芝1200㍍は内回りコースを使用。スタート地点から最初のコーナーまでは緩やかな上り傾斜が続くので、短距離戦としては序盤がゆったりとした流れになりがち。だが、やがて下り傾斜に切り替わるため、その後はペースが引き上げられる。

【血 統 傾 向】
持続力血統が走りやすいコース!?
父と母父がどちらもサンデー系(大系統)ではない馬。
父か母父欧州型ミスプロ系。

2024年
1着ビッグシーザー
父ビッグアーサー(ナスルーラー系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米
2着ウインカーネリアン
父スクリーンヒーロー(ロベルト系/欧)×母父ミスプロ系/欧
3着ヴェントヴォーチェ
父タートルボウル(ノーザンダンサー系/欧)×母父ミスプロ系/米
2023年
1着トウシンマカオ
父ビッグアーサー(ナスルーラ系/欧)×母父サンデー系/日
2着ルガル
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着エイシンスポッター
父エイシンヒカリ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2022年
1着トウシンマカオ
父ビッグアーサー(ナスルーラ系/欧)×母父サンデー系/日
2着キルロード
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父ナスルーラ系/欧
3着スマートクラージュ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2021年
1着エイティーンガール
父ヨハネスブルグ(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日
2着タイセイビジョン
父タートルボウル(ノーザンダンサー系/欧)×母父サンデー系/日
3着ファストフォース
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父ナスルーラ系/欧
2020年
1着フィアーノロマーノ
父Fastnet Rock(ノーザンダンサー系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米
2着カレンモエ
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米
3着ジョーアラビカ
父ジョーカプチーノ(サンデー系/日)×母父サンデー系/日

【京阪杯 血統背景】

ビッグシーザー(牡4、栗東・西園正都)は、父ビッグアーサー×母アンナペレンナ(母父Tale of Ekati)。ビッグドリームの全兄でメテオロロジストの甥で、母アンナペレンナはJRA3勝(ダ1700~1800)。近親に北米で芝ダ両方のG1に勝ったムシャウィシュ。父ビッグアーサーは高松宮記念に勝ったサクラバクシンオー産駒でトウシンマカオやブトンドールを輩出。父も母もクロスが多く、特に母はストームキャット3×3なのでビッグアーサー産駒にしては完成が早かった。とはいえ最近は差すケイバでも好走し幅を広げている。京都・芝1200㍍戦は〔2-0-1-2〕の好成績。本舞台の前走・オパールS(リステッド)も好位から押し切った。昨年はオパールS12着から臨んだ京阪杯で5着。京都芝1200は、リステッド2勝の実績だけに期待したい!?

同馬は、スタート互角もステッキを入れ、逃げるウィンカーネリアンの直後を確保して追走。勝負どころも手応えは楽ではなかったが、離されず進んで直線でウィンの外から1ハロン標過ぎに手前を替えてギアアップして追い比べで交わして競り勝ち優勝。

ウインカーネリアン(牡7、美浦・鹿戸雄一)は、父スクリーンヒーロー×母コスモクリスタル(母父マイネルラヴ)。ウインルチルやウインシトリンの半弟で、母コスモクリスタルはJRA4勝(芝1200)。母母クリスチャンネームは函館3歳S3着。アウトブリードの母にノーザンダンサー4×4とヘイルトゥリーズン4×4をもつスクリーンヒーローが配されてメリハリのきいた配合だ。父中距離×母短距離らしい先行脚質のマイラーで、母はしなやかなタイプでストライドは伸びる。3走前東京新聞杯は46.1-46.2の平均ペースで走破し2着。ここは1200で自分の型に持ち込めるかどうか。2022年関屋記念、2023年東京新聞杯とマイル重賞を2勝。初めての1200㍍戦だった今年3月の高松宮記念では2番手追走から4着に粘った。短い距離でも持ち味のスピードは通用する。

同馬は、スタートを決めて積極的に先頭へ。3ハロン標では直後の組が苦しく、自然とリードを取る形で、馬場のいい外めへ誘導しながら直線を迎え、最後まで止まず勝ち馬のいい目標にされたこともあり、ゴール手前で交わされ2着。この形で掴まっては仕方なし。

ヴェントヴォーチェ(牡7、栗東・牧浦充徳)は、父タートルボウル×母ランウェイスナップ(母父Distant View)。プティプランセスの甥でエコロヴァルツやウォータースペースのイトコ。牝祖マサケはハニームーンH(米G3・芝8.5F)勝ち馬。父タートルボウルはジャンプラ賞(仏G1・芝1600㍍)勝ち馬でアンデスクイーン、トリオンフ、タイセイビジョンなどの父。タートルボウル×Distant Viewという欧州のマイラー血統。高速決着に自信満々のスプリンターだが、気難しいオリオールの薄いクロスをもつだけに馬群はイマイチ。23年オーシャンSは大外をうなりながら捲り差したが、あれを再現するには外枠が欲しい。自分のリズムで競馬ができるかがポイントで、馬群がバラけやすい今の馬場は本馬にとって絶好の舞台だけに、長期休養明け2戦目でコンディションが戻っていれば復活に期待できる素質馬。これまでスプリント重賞2勝(2022年キーンランドC、2023年オーシャンS)の実力馬。約1年半の長期休養明けだった前走のスプリンターズSは16着に敗れたが、久々の実戦を使われて上昇ムードが漂う。

同馬は、発馬で挟まれて中位やや後ろ追走。道中は力んでいたが、4角手前までラチ沿い、そこから少し外へ出して、馬込みからいい脚で追い上げが3着まで。


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