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【2023 ローズS(G2)】徹底的に攻略ラップ篇

阪神競馬場(芝)1800㍍で施行された
                  過去10年分のローズステークス資料

過去5年におけるローズS 平均ラップタイム
過去10年におけるローズS 脚質別成績表

2コーナー奥の引込線からスタートし、長い向正面を走って外回りの大きなコーナーを回る。そして再び長い直線へ向かうというコース設定。秋華賞トライアルの王道に位置するレースも、小回りでスピードの持続長が問われやすい秋華賞よりも、道中スローで息が入って直線での末脚の伸びが生きるレースで、どちらかというとオークスや桜花賞で求められる適性が活きる。

3コーナーではまだ隊列が動かないため、3コーナー通過番手別成績は前も後ろもほぼ互角。上がり順位別成績は圧倒的に上がり3位以内が優勢。上がり1位、2位の回収率も爆発的で、穴馬でも上がり5位以内をマークしていた馬 [2-4-5-29] と複勝率27.5%、複勝回収率179%。

過去10年で唯一、2013年に前傾ラップも重馬場。今週末も良馬場が、濃厚だけに瞬発力レース!? 速い上がりを使える馬が優勢!!

*下記は「競馬の天才!」10月号で記載された「久保和功~ラップ理論の改革」~京大式『純正3ハロン』より、ほぼ抜粋してきた記事になります。

【「純正3ハロン」とは??】
「推定3ハロン」が今走の3ハロンを予測するデータに対して、「純正3ハロン」は過去走の上がり3ハロンを正しく評価するデータとなります。

「純正3ハロン」=(ラスト1ハロン)×2+(ラスト2ハロン目)
つまり、ラスト3ハロン目をカットして、ラスト1ハロンに比重を置いたもの。分かりいやすい例が宝塚記念の2着馬スルーセブンシーズの前走、中山牝馬S。

「レースのラスト3ハロン」=12.0秒-11.2秒-11.3秒=34秒5
純正3ハロン=11.3秒×2+11.2秒=33秒8
実際の「レースのラスト3ハロン」が34秒5に対して、「純正3ハロン」は33秒8(今年の上半期の重賞では堂々の2位)となり、瞬発力レベルが高いレースだったと判断できる。

”注意すべき【夏の上り馬】”
アンリーロード
(2勝クラス)=想定10人気
2戦目の未勝利戦で初勝利。チューリップ賞で12着に敗れた後、東京・芝1800㍍のカーネーションC(1勝クラス)で2勝目を挙げる。その際の上がり最速33秒2は2位に0秒4差をつける秀逸なもの。
「純正3ハロン」=11秒1+11秒4×2=33秒9。
ココナッツブラウン(2勝クラス)=想定6人気
デビューからの4戦で上がり最速を3度マーク。2勝&2着2回と連を外していない。前走の3歳以上1勝クラスが0秒5差の勝利で、上がり最速の34秒2も時点に0秒5差をつける圧巻のパフォーマンスだった。
「純正3ハロン」=11秒7+11秒4×2=34秒5。
上がりが掛かる札幌でマークしたものとしては非常に優秀。



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