自薦 「ハニカムウォーカー、また夜を往く」
こんばんは。
寝る前に階段から落ちて腰を打って、痛くて寝れないので書きます。
自作「ハニカムウォーカー、また夜を往く」という小説についてです。いてて。
一応は未読の方に向けての紹介記事なので致命的なネタバレは避けて話そうと思います。
読んでくれた方に面白く、そうでない方には読んでみたくなるような記事を目指して書きます。
ところどころ、導入リンクを貼りますので、興味が湧いた時点からびょんと飛んで本文も読んでみてください。
これまで長らく自作について語るのに照れというか、読んだらわかることを読んでない人向けに作品外で書くのはアホじゃないのか?とか、宣伝文句に気を惹かれてくれるようなキャッチーな作風だと思ってるのか?とか、そういう内なるわたしのチクチクした姑ムーブによる妨害がありました。
いくつか頂いたありがたい感想を見るに、まあまあ地力として小説の面白ポイントはいろんな方面に分散しているようなので、ちょっと自信を持っているところです。
特に「読んでて気持ちいい」というのは望外の評価でした。
あ、本文はこちらですよ。
『ハニカムウォーカー、また夜を往く』です。
書いていると、読まれることが何より楽しいので、まずはまだ見ぬ読者と出会う機会をを増やしていこうかなと思っています。
ちなみに作者はこうやって絵も描きますが、挿絵のようなものは特に付けていません。
Twitter(@haxose1)で更新報告をしているのですが、その際に気力があれば描いて載せてます。
扉絵みたいな感じで描きたいとは思ってますが、まあ、適当です。これはおまけのようなものだと思ってください。絵については、まとまったら
この辺で更新したりしてます。こうして見ると初期とビジュアルイメージ結構違うね。
まあ、そもそも作品よりもこのガバガバな姿勢が話題になるくらいに作者は宣伝がヘタクソです。はっきり言ってザコ。自分でもザコすぎて逆に応援したくなってきます。そういう効果を狙ってます。嘘です。マジでダメなんだよなこれが。ほんと。そうでも言ってないとやってらんないくらいの弱者。犬以下。
いま、こんだけ自分を罵ってようやく、あ、これこの時点ですでにリンクのひとつも貼っとくべきだってようやく気づきましたからね。こいつは“本物”ですぜ、旦那。
『ハニカムウォーカー、また夜を往く』
ナチュラルにわたし今、このダラダラ書いている口上を全部読んでくれた人が「最後まで読み終えてからリンク飛んでくれるだろうからリンクは末尾に一個だけでいいや」ってけっこう真剣に思ってましたからね。すごいやろ。何なら世界が自分のために回っていると思ってなかったらこんなの出てこないムーブ。よっ、勇者!よっ、主人公体質!
うるさいよ。
まあともあれそんな訳で今、あわてて遡って幾つかのリンクを挿入しました。違法同人サイトのエロ動画の広告みたいでしょ。うん。僕もそう思う。
というわけでキービジュアル、どん。
ものぐさなので、色塗ってるの珍しいんですよ。
でも今気付いたけどこの人カラーリングもツノもぷよぷよのドラコちゃんじゃんね。羽ないけど。
ともあれ作中、あんまりビジュアルが全面に出ることが少ないのでこの辺は忘れて下すっても大丈夫です。絶世の美女というわけではないです。作者は好きなタイプの顔だけどね。
ハニカムウォーカー女史は有角人種で、左目の下にふたつ、縦にほくろがあります。有角人は、特別に筋力が強いとか異様な超能力があるとかはあんまりないです。強いて言えば骨と胃腸が比較的丈夫、くらいの違いです。文化的にも普通のヒューマンとあんまり変わりません。
そして物語は、おしゃべりな“掃除屋”であるメアリ・ハニカムウォーカーの語りから始まります。
やあ、君。
こうしてわたしが挨拶をするのは二度目だね。
もっとも君は覚えていないかもしれない。その頃のわたしは別の名前を使っていたし、わたしが声をかけるのはいつも暗いところからだったからね。
でも気にすることはない。わたしの本当の名前がなんなのかということにあまり意味はないからだ。証拠に、そら、君たちの王のことを思い出してみるといい。
王に名前はない。そうだろ。
王は龍で、王としか呼ばれない。七年ごとに身体を乗換え、新しく生まれ、そして連続していない。
つくづく不思議な話だと思うよ。わたしがこの龍の国に身を寄せてからもう二年になるのかな。この国は他のどの国とも違う。
これは冒頭、書き出しの部分の引用です。
一章、「ルールとマナー」は終始、彼女の台詞だけで進行します。これを読んで、合わないな、と思われたらたぶん、この物語とはすっぱり縁がなかったことです。悲しいけど。
でもまあ、そんなことはないと思うんだよな。試して読んでみてよ、とは思います。
『ハニカムウォーカー、また夜を往く』(ルールとマナー)
この物語は彼女の物語です。色々に視点が変わったりはしますが、これは彼女の事情についての物語になる予定です。
二章、「緊張と弛緩」になると、ハニカムウォーカーの語りから視点が移動して、ようやく物語が始まります。
三章から先は、ハニカムウォーカー以外の人びとがクローズアップされることが多いですが、あんまり主人公が出てこないのもどうかなと思うのでもうすぐ復帰する予定です。
この小説の一つの特徴として、寄り道が非常に多いということがあります。これは単に作者が胡乱だということもありますが、登場人物たちが皆、龍の国の民というところにも理由があります。
龍の国についても書いておきましょう。
これは、人語すら解さない龍が治める国は、相当にヘンテコな国です。その国の民になるためには、試技があります。武術の腕前、魔法の技術など、なにかの才能に秀でていることが必要となります。
試技を経て、王の祝福を受けて人は龍の国の民となります。龍の国が何を目的としているのか、実は誰も知らないのではないかと言われています。他国を攻めるでも、領土を広げるでもない。単に、その国はそこにあり、そして何かに特化した能力を持つものたちが集まってきます。
彼らには彼らなりの事情があるといいます。
あるものは罪を犯し、他の国では暮らせなくなっています。また別のものは、比肩するもののない暮らしが退屈で死にそうになっています。終わりなき戦闘に身を置いていたいものもします。優れた技術を持つ仲間を求めてくる職人もいます。
龍の国は、才能の有無だけを審査します。才さえあれば、他国で重犯罪者だったとしても受け入れます。龍の国においては、龍の民同士は相互扶助につとめること。それがルールです。
まあ、そんなルールがあっても揉め事というのはいつの世もどこの国でもなくならないみたいで、だからこそ“掃除屋”も活躍する隙間があるし、逆に変なバランスで龍の国は平和を保っているとも言えます。
龍の国の人びとに共通して言えるのは、とにかく自分勝手というか、常識とか良識といったものを理解しているのですが「それはそれとして」、自分のルール、自分のマナーに沿って生きてるというところでしょうか。
なんなんでしょうね。強者だからそうやって生きてるというより、そうやって生きている人のうち、生き残ったのは(半ば必然的に)強者だけなのだとか、あるいは、そういうタイプの人が流れてきやすい国なんだと思います。
作者が好きなのは実は良識家枠の発明ホビット、プラムプラムちゃんで、「聞いたことないから偽名」って決めつけちゃうところとかが地味にとんでもねえな、と思ってます。地味にとんでもねえ人好き。
まあ、百聞は一見に如かずとも言うので、読んでみてよ、とすぐめんどくさくなってしまうのが本当にアレなんですが、最後、連載形式についても書いておきます。
ほぼ週刊連載版として、大体一回1600時から2500字くらいの分量に切ったものを「小説家になろう」にてセコセコ更新してます。こちらの更新の際に絵を描くことが多いですね。よかったらTwitterアカウント(@haxose1)もフォローしてやってください。色々ブツブツ言ってます。
それが大体7週か8週貯まったあたりで、単行本版を「カクヨム」に更新してます。可読性についてはレイアウトとかも含めてこちらの方がだいぶ読みやすいので、主にカクヨム版の方をオススメしてます。加筆修正とかはあんまりしてませんが、なるべく両方とも直すようにしてます。
分量について、10万字超えて話の進み方がナメクジ、という声も聞こえますが、各シーンともに大体2000字に一度くらい「次回へのヒキ」を入れてますので、比較的読みやすいんじゃないかなあ。
現在更新中の「悪」のパートはいきなり独立した、ここから読み始めてもいい話」をやってますので、女騎士と探索士のコンビが地下礼拝堂ガサ入れの護衛をする話とかが好きな方はこちらから読んでみても良いんじゃないかしらと思います。
女騎士、フランチェスカ・ピンストライプさんはこちら。
現在、カクヨム版、なろう版ともに幾つかの暖かいメッセージなどをいただきありがたい限りですが、先ほど申しました通り、わたくし、読まれることが何より嬉しいけど宣伝能力がクソザコなので、気が向いた時に拡散とか、レビューとかツイートとかしてくれると嬉しいです。マジで。これは本当リアリティ・マジです。ファンアートも励みになります。
こいつ好き、という声が聞こえてきたせいで即死予定トラップを潜り抜け、最初からレギュラーでしたよという顔をしているキャラがすでに何人かいます。書きながら変えて行くのが連載の楽しいとこだなとよく思います。
宣伝能力とかはザコですが、心はまあまあ強いので毎日「ハニカムウォーカー」「ハクゾース」でエゴサしてます。リプ送るのが恥ずかしい方も大丈夫!
見に行きますのでぜひよろしくお願いします。