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エビデンス(根拠)とは?

こんにちは。今回はエビデンス(根拠)についてです。

(少し私見が入るかもしれませんのでご承知ください)


臨床に入って2~3年目の時代、よく先輩や上司からこんなことを多く言われました。

「その治療プログラムはエビデンスあるの?」

エビデンスとは、簡単に言うと「証拠」や「裏付けできるもの」という意味もあります。リハビリテーションの世界では、「その治療プログラムはその疾患(例えば大腿骨頸部骨折や脳梗塞など)に対して効果があるのかどうか、研究結果より結論づけられたもの」という意味になります。

例えば、脳梗塞の患者さんに対してエルゴメーターを漕がせるのは良いのか。例えば、重度運動麻痺の脳出血患者さんに対して装具療法は有効なのか。例えば、変形性膝関節症に対して大腿四頭筋の筋力トレーニングが良いか。などなどです。

リハビリテーションを進める上においてもEBM(Evidence-based Medicine:根拠に基づく医療)はとても大切です。根拠がなければその治療プログラムをやる説明が出来ないですし、何より患者さんのためにならないと思ってます。

 日本理学療法士協会はEBMから、EBPT(Evidence-based Physical Therapy:根拠に基づく理学療法)のため、精力的な活動をしています。

そのために日々、大学での研究をしている先生や学会発表があると思ってます。(学会発表に関しても、いずれお話できたら良いなと思います)

でも実際の臨床では、エビデンスレベルの高いプログラムを行ったけど、変化がない、良くならない...。ということは何度も遭遇します。

エビデンスレベルが高いものであっても、目の前にいる患者さんや利用者さんに対し、「評価」や「問題点抽出」をしっかりと行い、「プログラム立案」をすることが重要だな思います。

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