統合と解釈~被殻出血~
こんにちは。今日は「統合と解釈」についてお話します。
「統合と解釈」とは、理学療法評価を行った結果より「この患者さんの何が問題だったのか」、「この病気はどんな病気で、予後や病態はどんなものだろう」、「退院後の自宅での生活や復職、家庭的役割は今後どのようにしていけばいいのだろう」などを考えていくものです。
大きく分けて①病気の病態把握と予後を行う②理学療法評価より問題点把握をする③社会的問題の把握の3つに分けることが出来ると思います。
①に関して、病態把握や予後は先行研究や文献を調べることで同じ答えになりえますが、③の社会的問題の把握に関しては、一人ひとりで考え方も様々なため、内容もバラバラで考え方も様々かと思います。
今回は私が学生時代に書いた一症例(被殻出血)の統合と解釈を載せてみようかと思います。
※かなりの長文となります。
※本症例は学生時代に模擬的に掲示された症例を書いた架空のものであり、実在しません。
※学生さんなど、例文で参考になれば良いかなあと思います。
①本症例の被殻出血(putaminal hemorrhage)は、脳実質内の出血のことをいい、脳内血腫の圧迫による局所神経症状および頭蓋内圧亢進症状を示す。頭部CTでは、被殻に高吸収域(high density area)が認められる。性別では男性に発症数が多く、年齢は60歳代に多くみられ、高血圧の既往がある人に好発しやすい。血腫の部位(被殻出血、視床出血、脳幹出血、小脳出血、皮質下出血など)、大きさによって様々な程度の頭痛、意識障害、脳局所症状(巣症状)がみられる。
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