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電力が消える国、南アフリカ。

たまには、南アフリカに旅行計画がある方向けにまともなnoteを書く。

南アフリカに住んでいる人のうち、whatsApp同様に、誰もがiphoneスマートフォンにインストールしているアプリがある。

EskomSePush という南アフリカの電力供給状況に関するアプリケーションである。

もし、あなたが南アフリカに訪れ、ホテル以外の方法で宿泊を行う場合は、
必ずこのアプリをインストールすることをおすすめする。

このアプリは、Eskomという南アフリカの国有電力会社が実施する「ロードシェディング」(計画停電)のスケジュールをユーザーに通知することを目的としたものだ。

信じられないことに、南アフリカでは、電力供給不足時に、計画的に特定の地域や施設の電力を停止する。
それも、多い時には、1日に2回を1週間以上続いたこともある。

南アフリカでは、発電所の老朽化やメンテナンス不足(おいっ)、燃料の供給不足などの問題によって、ロードシェリングを頻繁に行う。
このアプリによって、我々は、いつどこの地域でどのくらいの時間、ロードシェリングが行われるのかを把握することができる。

ESPのHPより拝借
この時は特にloadshedddingが行われていなかった。

僕は、南アフリカに来る前にこの停電のことを知人を経由して聞いていた。

PCを使って仕事をする上で、電力を失えばPCの充電が切れたらアウトだし、wifiが切れてもアウトのため仕事をする上でかなり被害を受けてしまうのではと恐れていた。

wifiはどうしようもないが、とりあえず充電はどうにかと思い、PCも充電できるankerの充電器を購入して、南アフリカに向かった。

そして、このLoadsheddingを実際に味わったので、その現状をお伝えする。

まず、ある程度の規模感のあるホテルや飲食店であれば、この計画停電の被害を受けることはない。
詳細は省くが、おそらくそのような手続きをすることで回避することができるようだ。
当然、病院や国の機関も、計画停電の対象にはならない。

そして、それに伴い、その施設の周辺にある住宅の一部も被害を受けない。
実際に半径どのくらいとかはわからないが、
airbで住んだことのある家や知人宅でそのようなケースで免れていた。

また、家によっては予備の電力を準備しているところがあるので、計画停電の最中は、そちらを使うことによって耐える。というパターンもある。それによって、停電になったとしても別回路の電力を使うことで、wifiは稼働しているという家も多々ある。
部屋数の多いマンションなどの場合は、wifiの機器自体がその家の管理ではなく、マンション自体でネット回線と電力部分を管理しており、wifiが切れることがない。

もっとも警戒すべきは、Douglas宅のように、ちょっと街から離れた住宅街のような場所にある家である。
このような家の場合は、特に計画停電に対する準備をしているわけではないので、電力が消えたら、”耐える”それだけである。(笑)
しかし、Douglasの家でもwifiに関しては、チャージ型の電力ツール?か何かにルーターがつながっているので、停電中も問題なくネット環境は整っていた。

この家では、日中に部屋やリビングの電気をつけることはほぼなかった。
なぜなら、彼は、”Hey, なんでわざわざ電気をつけてるんだ?日中だぞ?エコに生きろ、エコに”
と僕たちに説教していたからだ。(笑)
彼の電力問題に関する意識は高い。

ある日、20時くらいにDouglasなど4人でディナーをしていると急に停電が行われた。
南アフリカには、一家に一台、毛穴も写し出すほどの強力な懐中電灯(ランタン)のがある。
これが、めちゃくちゃに明るい。

これほど明るく照らすランタン

明るすぎる故に、食事中には眩しすぎたので、この時には、蝋燭を灯しながら食事をした。
でも、それはそれで、雰囲気が良くなり親密に会話をすることができた。
人間万事塞翁が馬ではないが、このように停電によって恩恵を受けることも考え方によってはあるのだ。

さて、そのような計画停電だが、24年の5月22日の今、かなり改善がされてきているようだ。
21日連続で、計画停電が発生しておらず、これは約2年ぶりくらいとなる最長の記録更新となる。

ちなみに、本当に計画停電がされまくった時は、19日間連続で停電が実施されていた。
これだけ停電が続くと、wifiのルータが接続されている別電力機器の充電チャージが追いつかず、
何度かwifiも使えず、電気も使えないという状況に、夜中だがなったことがある。

これは、これでいい経験となった。まあ、すぐに寝てしまったのだけれども。

旅行者やデジタルノマド的なことを南アフリカで行おうとしている方は、このようにLoadsheddingがあることを頭に入れていただいて宿泊場所を決めると良いと思う。

先にも述べたが、個人経営のような店は難しいが飲食店はある程度電力、wifiが担保されている。
ホテルも特に問題はない。
また、airbで家を探す際にも、多くのオーナーが、そのことについて概要欄などで明記しているし、予約を取る前に、Loadsheddingの影響を受けるかどうかを聞くと丁寧に答えてくれるので聞いてみると良い。

南アフリカに住んでいる人でも最近は、すっかり計画停電のことを忘れてしまうくらい、順調な電力供給状況であるが、環境のためにも無駄な電力は削減しよう。もちろん、日本でもね。

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南アフリカにいるSUZUKIです。
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