気をつけたいホテルコンドミニアム
ホテルコンドミニアムは一般的に価格がリーズナブルなのですが、そうではない高級ホテルコンドミニアムもあります。
代表的なものは「高級ホテル」としてのネームバリューがあり、日本人に人気の高いトランプタワーワイキキとリッツカールトンレジデンス。
確かにフロントには必ず日本語を話す、感じがよくて親切なスタッフがいて、レベルの高いサービスが提供されています。
なのでホテルとしてはグレードが高くて素晴らしいと思います。
気になる不動産としての値段ですが、分譲当時からどんな感じで動いているのでしょうか?
ホノルル不動産協会MLSデータベースから抽出したデータのグラフをご紹介しましょう。
こちら、トランプタワーワイキキのワンルームタイプのお部屋の分譲開始時からの価格の推移です。
分譲時からかなり高額な値段がつけられていて、上下はあるものの、だんだん下がってきています。
では、もう少し新しいリッツカールトンのワンルームタイプの部屋の価格推移を見てみましょう。
リッツカールトンは2016年竣工で、小さなスタジオでもなんと $800,000からスタートしています。分譲時から1年経った時点で値段は上がったものの、それから確実にじわりじわり値段が下がっています。
ではここでワイキキ全体のワンルームタイプの値段の推移を見てみましょう。
ホノルル不動産協会のMLSデータベースのグラフにできるデータ抽出は2000年からしかできませんので、2000年からのグラフを作ってみました。(完全所有権付きのワンルームタイプの中央価格)
リーマンショック後、値段は下がりましたが、2011年から2018年にかけてグングン上昇。それからは下がり気味。それでも2006年あたりのサブプライムのアメリカ不動産ブームのときに比べ、かなり値段が上がっています。
ピーク時でも中央価格は$300,000。
トランプタワーの分譲当時のバイヤーの半分以上は日本人バイヤーだったと聞いています。リッツカールトンに至っては、85%以上が日本人バイヤーでした。
特にリッツカールトンは、正式にハワイで販売を開始するはるか前に日本で先行販売を行っていました。
値段が上がらない高額物件。
そういった高額物件を「日本で先行販売!」と謳って日本人をターゲットに販売プロモーションが行われる。。。
なんとなく日本人がカモにされている気がしませんか?
「日本で先行販売」という謳い文句でセミナーやプロモーションを行っている案件は特に気をつけたほうがいいと思います。