訴訟が多いハワイのコンドミニアム
ハワイだけではなく、アメリカ全体で言えることだと思いますが、ハワイのコンドミニアムではよく訴訟が起こります。
種類としては、
オーナー組合がコンドミニアム開発会社を訴える。
オーナー組合が施工業者を訴える。
オーナー組合が個人を訴える。
個人がオーナー組合を訴える。
施工業者がコンドミニアム開発会社を訴える。
コンドミニアム開発会社が施工業者を訴える。
オーナー組合の少数派が、オーナー組合の多数派を訴える。
…キリがありません。
今日、お預かりした売却物件のあるコンドミニアムを調査をしてみたら、なんと5件の訴訟が進行中ということがわかりました。
頭が痛いです。
訴訟が起こっているコンドミニアムで、一番厄介なのが、ビルの構造が問題になっている場合です。
例えば、配管から水漏れする、とか、激しい雨が降ると窓から浸水する、などです。
ビルの構造上問題があるために訴訟が起こっている場合、大抵はローンが組めません。
ローンが組めないということになると、買える人が限られてくるため、不動産価値に影響が出てしまいます。
今日調査したコンドミニアムは、5つも訴訟が起こっていますが、ほとんどがビル内にある商業施設のテナントと、そのスペースを所有している開発会社との間の賃貸契約に関連するもの。
ローンに影響がないということがわかり、ほっとしましたが…
でも、やっぱり複数の訴訟が起こっていると、将来管理費(いわゆる共益費)が上がる可能性もあるので、売るのに苦労します。
なぜ管理費が上がるかというと、特にオーナー組合が訴訟に絡んでいると、高額の弁護士費用や損害賠償額をビルの保険から支払うことになり、その保険料が上がってしまう可能性があるからです。
頭痛いです。
ハワイのコンドミニアムのほとんどは、何らかの訴訟が起こっている場合があるので、購入される場合は十分調査をするようにしましょう。