大切な人の代わりはいない。
一番身近にいる、一番仲良しの、とっても大切な人が病気になってしまいました。
内蔵の一部を摘出する大きな手術をしなければなりませんでした。
とても気丈な人で、こんなに大きな手術をしたのに術後数日で強引に退院し、自宅療養することになりました。
「自宅療養」だと、しばらく運転もできないし、行動できる範囲が限られるのでヘルプが必要です。
しかもまだ身体に管がついています。
彼女はシングルマザーで、一緒に住んでいる「大人」がいません。
「デリバリーサービスもあるし、なんとかなる。大丈夫!」と彼女は言うけど、きっととても心細いはず。
そこで、私は思い切って仕事をお休みして、主人にも励ましてもらって、とことんお手伝いするつもりで、しばらく彼女の家に泊まり込むことにしました。
少なくても、管が取れるまで。
一人で車に乗ってお買い物ができるようになるまで。
できれば、海に入ってサーフィンができるようになるまで。
時間はかかるだろうけど、ここは思い切る方がいい。
そう思って、しばらくお仕事は休業です。
お仕事以外の諸々も、お休みです。
「仕事しばらくお休みするからね」と言って強引に泊まり込むことを決めた私に、とても感謝してくれた彼女。
申し訳ないような、でもとても安堵した表情で、ちょっと照れたような彼女の笑顔を見て、涙が出てきました。
大切な人は、大切にしたい。大切な人の代わりなんて、いないから。
仕事や組織の中では、誰かが欠けても、その代わりはいくらでもいます。
でも、大切な家族や友人の代わりはいません。
自分にとって何が大切なのか。
決断を迫られる時は、このことを軸に考えなければいけないと思いました。
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