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ハワイに不動産を買ってから売るまでずっとかかる税金
自宅用でも、別荘でも、賃貸物件でも、必ず所有期間中かかってくるのは、固定資産税です。
日本に比べるとちょっと割高感があるハワイの固定資産税。ちょっと詳しくみてみましょう。
固定資産税は各カウンティ(郡)でそれぞれレートが決められています。ここではホノルルカウンティ(ホノルル郡)の固定資産税を対象とします。
固定資産税は、毎年政府が発表する「評価額 (Assessed Value)」をベースに計算されます。
計算方法は、この評価額から適用される住宅控除などを引いた、対象評価額を$1000で割り、それにそれぞれの「クラス」に応じたレートをかけます。
この「クラス」は、その不動産の使用目的によって決まってきます。
以下、ホノルルカウンティに適用される「クラス」です。
普通の住宅は固定資産税算出対象の評価額の$1000につき、$3.50です。
$500,000という評価額であれば、「住宅」クラスの年間の固定資産税は$1,750となります。
もし、クラスが「ホテル&リゾート」と指定されている場合、そのレートは跳ね上がり、$13.90になります。
$500,000という評価額のホテルコンドミニアム(例えばトランプ・インターナショナル・ホテル・ワイキキなど)の「ホテル&リゾート」クラスの年間の固定資産税は$6,950となります。
強烈な金額の差です。
過去の政府の動きを見ていると、値上げの対象にされるのはいつもこの「ホテル&リゾート」です。これまで何度も短期間に値上げされてきました。すい数年前までは$9ぐらいで、それでも高いなと思っていたのに。。。
日本の方に人気のあるホテルコンドミニアムですが、固定資産税が非常に高いこともあり、維持費が高いのがネックです。
上記の表を見ると、なんだかわけのわからない「レジデンシャルA、ティア1と2」というのがあります。
明らかに富裕層を狙った税金です。
これは、評価額が$1,000,000以上の住宅用不動産に適用され、$1,000,000までは$1,000毎に$4.50、$1,000,000以上の金額については$1,000毎に$10.50が課される形です。
つまり、もし評価額が$1,200,000だったとすると、下記の計算になります。
$1,000,000までは年間$4,500($1,000,000÷$1,000 x$4.50)
残りの$200,000は年間$2,100($200,000÷$1,000 x$10.50)
合計年間$6,600という計算になります。
それでも、$500,000のホテルコンドミニアムの固定資産税より安くなる計算ですけどね。
きっとこれからもこの固定資産税の値上がりが実行されてしまうと私は睨んでいます。でも、ホテル&リゾートはさすがにこれ以上値上げできないでしょうから、レジデンシャルAのティア2がターゲットにされるのではないかな、と勝手に個人的に思っています。
それとは別に、今ハワイ政府が考えている(と思われる)ことは、きっと、ハワイ州外に住む富裕層が所有する「別荘」をターゲットにすること。通常誰も住んでおらず、オーナーがハワイに遊びにくる時だけ利用されるという「オーナー使用の別荘」に課税をするというアイデアです。
このオアフ島はずっと住宅供給不足の状態が続いています。そんな中、誰も住んでいない「別荘」の数が多いので、ここに課税をすることで、政府の財源が潤う。。。また課税されるのが嫌なら、その別荘を「住宅」として供給してもらえることができる。。。
今のホノルル市長が、市長選挙討論会の際に口にしたアイデアです。
オアフ島にはレールシステム(モノレールみたいな公共交通機関)の建設が予定されており、これがまた予算オーバーで財政難です。
もしかしたら現実になるかも???
これからの行方を見守りたいと思います。
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