文化の違いにもう一度びっくりする。
私の主人はテキサス州出身のアメリカ人。
昨夜一緒にリアリティショーを見ていて、愕然としたことがあります。
そう。
文化と考え方の違いです。
勝利を獲得するためには、周りを気にせず、自分の力をとことんアピールするという考え方。長年ハワイに住んでいるとはいえ、日本人の私は、思い切り引いてしまいました。
そのリアリティショーは、新しいテレビ番組で、チョコレート職人の腕を競うというもの。
個人競技と、グループ競技があり、グループの場合は、主催者がリーダーを決め、作品の良し悪しで、リーダーの一人が勝つようになっています。
そうやって、一番「勝ち」の回数が多かった人が優勝して、日本円にして約500万円がもらえ、主催する会社に自分の店を立ち上げるのを手伝ってもらえます。
びっくりしたのは、グループ競技の際に、主催者のつけたリーダー2人の点数が全く同じだったため、当人を含む、参加者全員に「投票」してもらい、勝者を決定するというくだり。
対象となったリーダーのうち、一人はアジア系アメリカ人の男性、ダニエルで、もう一人はカリフォルニア出身のアメリカ人女性、メリッサでした。
アジア系の男性の番がきて、彼は、
「僕も実力があるけれど、メリッサも実力があり、僕にはない感性を持っている。本来は僕自身に投票したいところだけど、今回はメリッサに投票する。」
と言って、メリッサに一票を投じました。
すると、主人が、
「馬鹿だなあ〜!なんでわざわざ自分が負けるようなことするんだ!どうして自分に投票しないんだ!どうしてこんなところで引き下がるんだ〜!!」
と言いました。
え?
普通、こんな状況で自分自身に投票しないでしょ。
ここは「引き分け」になるようなシナリオになってるんだと思うなあ。
と思って続きを見ていたら…
メリッサは、がつ〜んと、
「私には揺るぎない実力がある。なので私は私自身に投票する!」
と言って、そのグループ競技のリーダーとして勝者となりました。
げ。
うわ〜、嫌だわ〜、こういうの。
「ほらみろ!これは戦いなんだから、自分で自分を勝利に導くようにしなけりゃダメなんだよ!他人のことを気にしてたらダメなんだよ!」
という主人。
このメリッサって人、私嫌いだわ〜、苦手だわ〜、と言う私に対し、主人は「あくまで戦いなのだから、勝利を目指して何でもする」というスタンスのメリッサを高く評価していました。
こういうところが…
アメリカンなのか…
私、やっぱりついていけない…
でもアメリカに住んでいる以上、こういうことも頭に入れて行動しなければならないのかも。
何だか大きな気づきになった昨日の出来事でした。