ハリケーン保険と洪水保険
あまり知られていない、この違い。ハリケーンがもたらした豪雨による浸水被害は、実はハリケーン保険ではカバーできません。洪水保険でしかカバーできません。
なにそれ〜〜〜?
実はこのハリケーン保険と洪水保険の違いを知らない人が多く、被害を受けてから立ち直るのが大変なケースが多いのです。
顕著だったのがハリケーン・カトリーナ。
2005年にニューオーリンズを中心に猛威をふるったハリケーン・カトリーナで被害を受けた人たちがなかなか立ち直れなかったのは、オーナー保険やハリケーン保険で、浸水被害をカバーできなかったが理由の一つです。
ニューオーリンズの人たちは、ほとんどが洪水保険をかけていませんでした。
このハリケーン・カトリーナを機に、アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁 (FEMA - Federal Emergency Management Agency) がアメリカ全土の「洪水ゾーン」の見直しを行っていきました。
ハワイももちろん対象とされました。
この「洪水ゾーン」の見直しとともに洪水保険の見直しも行われ、この洪水危険ゾーン、洪水警戒ゾーンに入っている建物には、洪水保険加入が義務付けられ、洪水保険の内容や保険料も見直されることになりました。
2005年以降この洪水ゾーンが拡大されたために洪水ゾーンに入ってしまい、洪水保険に加入しなければならなくなったコンドミニアムもあり、そういったコンドミニアムは管理費が大幅に上がりました。
ハリケーン保険と洪水保険の違いを簡単にまとめるとこういう感じになると思います。
ハリケーンによる豪雨のためベランダに水がたまり、それが室内に流れ込んで浸水した場合、ハリケーン保険では補償してくれません。
ですが、ハリケーンの暴風によってベランダの家具が飛ばされ、窓が割れた、という場合は、ハリケーン保険で補償してくれます。
つまり。。。
ハリケーン保険でカバーできるのは、風による被害。
洪水保険でカバーするのは、配管からの浸水以外の、水による被害。
基本的な考えは上記になると思います。
ハワイで不動産をお持ちの場合、どういった保険に入っておくべきか、保険会社担当者と相談するのがベストです。
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