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from Aloha to Aloha

著:御手洗ケール

2月15日はプレジデンツデーという祝日だったアメリカ。文字通り「大統領の日」なのですが、毎年2月第3週目の月曜日がこの祝日にあたり、数少ない連休となります。歴代の大統領を称える日と考える人も多いようですが、もとは初代大統領ワシントンの偉業に思いを馳せるために、2月22日の誕生日を祝日にしたのが始まり。ゆえに、正式には「ワシントン誕生日」と言うらしいのですが、のちに16代大統領のリンカーンの誕生日(2月12日)も祝う州が増えたため、ならば一緒に祝ってしまおうということとなり、2人の誕生日の間をとって日にちが決まったらしい、何ともあいまいな印象の祝日ではあります。

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ハワイでは、毎年この日にグレート・アロハ・ランが開催され、毎回多くのロコが参加します。2万人規模のイベントなので、残念ながら今年はバーチャルとなりましたが、13日と15日はフェイスブック上でハワイアンミュージックのコンサートが中継されるなど、盛り上がりはまずまず。今年の参加登録者は、8日の間に本来の距離である8.15マイル(約13キロ)を好きな場所で走りきれば完走となります。(以下画像はGreat Aloha Run HPより)

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アロハからアロハへ

ダウンタウンの海沿いのアロハタワーをスタートし、13キロかなたのアロハスタジアムのゴールまで、走ってもよし、歩いてもよし。仮装も大いにウェルカム。本気のランナーから、仲間とおしゃべりしながら完歩を目指すグループまで、すべての参加者に優しいイベントは、ハワイ最大のチャリティイベントでもあります。スタートとゴールに、アロハが付く場所を選んだのも、分かち合いの気持ちを大事にするハワイらしさの表れかもしれません。

参加費が寄付として、ハワイの未来に役立てられることに協力するのと同時に、ロコの参加が多い理由のひとつが、前の年の11月末から始まるホリデーシーズンに食べ過ぎた分をリセットするのにちょうどいいタイミングだからという説も有力です。マラソンとは違い、練習なしのぶっつけ本番で参加できる距離なので、私もハワイ移住以来、10年くらいは毎年参加していましたが、両膝を手術してから無理が出来なくなり、断念。最初の頃は、家に戻って午後から出勤、なんてこともできたのに・・・。それでもこの日になると、普段は歩くことの出来ない道路を自分の足で踏みしめたり、数多くのボランティアの励ましに支えられてアロハスタジアムまでたどりつくという、めったにない体験を懐かしく思い出します。実際は、なかなか姿を現さないスタジアムを恨めしく思い、ゴール後にいただけるバナナを食べる自分を妄想しながら、くたくたの極地なのですが。

コロナで様変わりしてしまったスポーツイベントも、また元に戻る日が来るのでしょうか。

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