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10年以上前のANAのSFC修行について思い出に浸る

どうも、はびでございます。
ご機嫌うるわしゅーーー


さて今回の記事テーマは

10年以上前のANAのSFC修行について思い出に浸る
です。

そもそもANASFCとはなんぞや?という方に、簡単にご説明しますと、航空会社のANAが提供している特殊なカードの事で、正式名称はスーパーフライヤーズカードと言います。

もう少し詳しい内容については、ANAさんのサイトから拝借してきた以下をご参照くださいね。

※スーパーフライヤーズカード会員とは?
スーパーフライヤーズカードは「ダイヤモンドサービス」メンバー、または「プラチナサービス」メンバーのお客様がお申し込みいただけるクレジットカード機能付・年会費有料のカードです。
ANAマイレージクラブカードやANAカードをお持ちの場合は、スーパーフライヤーズカードへお切り替えいただいたあとも、それまでお持ちのカードで貯めたマイルを、継続してお使いいただけます。
また、ANAグループ運航便のご搭乗で100万ライフタイムマイルに到達されたお客様は、「ダイヤモンドサービス」「プラチナサービス」のステイタスを問わず、お申し込みいただけます。

 ANA スーパーフライヤーズカード より抜粋


そもそもなぜわざわざSFC会員になりたいと思ったのかについてお答えしましょう

『SFC会員になりたい!どうしてもなりたい!』

あれはそう、2011年1月某日。今からおよそ13年前。
僕は昔からの夢だったANAのSFC会員になるべく燃えていました。

なぜそんなにしてまでSFCの会員になりたいと言っていたのか…
それには深い訳があるようで、ちゃぷちゃぷ浅瀬並のあっさーーい理由しかありません。

事の発端は、さらに昔。
友人からこのSFC会員と呼ばれる謎の会員について聞いたことからでした。

どういう訳かその友人は1年間だけSFC会員を試せる機会があったらしく、それで受けたサービスが良かったぜ~的なことを散々言われてきました。

「う、うらやましくないやいっ!」

と口には出しつつも、聞けば聞くほど精神が蝕まれていきます。
そしてSFC会員に徐々に惹かれていく自分。
そう、これはいわば淡い恋の様な…


気付けば、「SFC会員にいつか絶対なってやる!そして航空会社のサービスを目いっぱい味わってやる!いいか、絶対だぞ!」と心の中で誓うようになりました。

今思えば懐かしく感じます。

SFC会員にはそう簡単になれない事実に落胆。そしてSFC修行なるものを知る。

じゃあぱぱっとSFC会員になってやるぜ!と思っても、調べてみるとどうやらそう簡単にはいかないらしいことが分かりました。

なにしろ、飛行機に乗ることで貯まるプレミアムポイントが一定数以上に達しないと、SFC会員にそもそもなることができないのです。

その条件が、50000プレミアムポイント以上獲得すること。
この条件がまぁ大変です。

参考までにお伝えすると、東京羽田ー大阪伊丹間のプレミアムポイントは運賃倍率100%だとした場合、560ポイントしかもらえません。

50000pをこの路線だけで貯めようとすると、90回乗らないとアカンのです。
終わってる…

※ちなみにANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーションというサイトからポイントを計算できますので、興味がある方は見てみてください。

飛行機の乗りまくるということは、当然航空券を頭がおかしいぐらい買わないといけません。出張が多いサラリーマンとかならいざ知らず。貧乏な家庭で育ったわたくしには、そんなお金はありませんでした。


なってやると決意はしたものの、胸に秘めたまま月日が流れます。
その間、ちょっとずつお金を貯め、同時にどうにか効率的にポイントを貯めれないかと調査し続けました。

その結果、行ける!
ちょっと結構無茶するけどこれなら行ける!

と、いわゆるSFC修行を始める準備が整ったわけです。

おい待てよ。
お前の意気込みはわかったんだけど、何そのSFC修行って言葉?
急に専門用語出すなよ!

そうクレームが飛んできているのは重々承知しています。
ということでここで簡単にSFC修行と呼ばれるワードについて解説しますね。

SFC修行とは、短期間のうちに連続して飛行機に乗ることで、プレミアムポイントを手に入れ、SFC会員の条件を達成する行動の事を言います。

その行動があまりに過酷なため、修行という名がついているってわけですね。

僕はまだそうでもないのですが、人によっては1日に何便にも乗りまくり、一気にポイントを稼ごうとする方もいます。
当然肉体的負担がデカい。

狭い座席でじっとしているのもつらいし、気圧の変化で体に負担もかかる。隣の席に座っている人にも気を遣わないといけないし。

つまり、強度の高いトレーニングを自ら課している、そんな状態というわけです。はたから見れば、君は頭がおかしいんだね…と蔑んだ目で見られてもおかしくない。けれど、それを乗り越えた先に幸せが待っていると信じてる。

そういうことなんです(どういうことかいまいちはっきりしないけど)

けれど、こうでもしないと平穏無事に過ごしている一般人の僕たちにとっては、SFC会員は夢のまた夢であり、これを乗り越えることが要求されているわけです。

※実はSFC会員とは仕事で飛行機を多く使われている方向けのサービスを前提にしているのは内緒の話

当時のSFC修行で使ったプレミアムポイント大量獲得戦略を大暴露

そして話を戻しまして。
2011年1月初旬。
この日、いわゆるSFC修行なるものを開始したわけです。

さて、ここで疑問になるのが一体どうやって効率よくプレミアムポイントを手に入れて行ったのか…ですよね。

これには、僕なりの必勝法があったのです。それはズバリ、立地と当日アップグレードにありました。

立地が都合が良かった

その時僕は宮城県に住んでいたのですが、仙台空港から那覇空港への長距離便が1日1便飛んでいました。(1日で往復はできなかったので現地1泊が必須)

このフライトは当時、日本国内では一番効率よくポイントが稼げるルートだったと記憶しています。
ちなみにポイントは基本的に、フライト距離とそれにプラスしてアレコレのかけ数(航空券のクラスとか)に応じてもらえます。

その立地の良さに感謝して、自宅から空港まで車で行き、空港に車を停めてフライトに挑んでいました。

当日アップグレードの火力が高い

当時のテクニックとして、当日空港にてプレミアムクラスにアップグレードして、より効率よくプレミアムポイントを獲得する、がありました。

この時のアップグレードは、なんと7000円でできていたので、かなり効率が良くなります。(今は同じ路線だと15000円かかるみたいです)

結果として、片道2825プレミアムポイントもらえてました。
(アップグレードできなかった場合は1695ポイント)

このポイントの上がり幅がかなり大きく、7000円追加で払えば+1130pも増やせるとなると相当熱いのです。払わない手はありませんでした。

歴史上類をみない大災害が起きてしまい…

この2つの戦略を使うと、ざっと18回乗れば50000p貯まります。

ということで、この戦略を駆使し、とにかくひたすら乗りまくっていましたね。場合によっては連日仙台と那覇を行ったり来たりするという、意味不明な行動を取っていました。

今思えば若さゆえの過ちか…と思えるレベルのクレイジーさです。

ところが、勘のいい人ならわかると思うのですが、2011年と言えば東日本大震災が起きた年であります。

実はその当時、僕はちょうど沖縄におりまして、次の日には仙台に帰る便に乗るような状態でした。

その時はまったりと沖縄のカフェを楽しんでいたのですが、店内で流れていたテレビからの音声で、仙台空港に津波が~などと聞こえてきて、え、いまのどういうこと?と最初言っている意味が分からなかった記憶があります。

結果、この大災害で次の日のフライトはなくなります。
結果家に帰れなくなった僕はその後、しばらく那覇に滞在することになってしまいました。

ちなみになんですが、家族の方は全員無事でしたので、その辺はご安心ください。
もっとも、自室はめちゃくちゃになってましたけどね…


この災害の影響でSFC修行は一時中断してしまったのですが、仙台空港が復旧した後から少しずつ再開し、12月のギリギリのタイミングで無事達成となりました。

※ルール的に1月から12月までの間でポイントを貯め切れないと条件達成にはならない

夢にまで思っていたSFC会員に、修行を経てなれたことは本当にうれしかったものの、まさに地元宮城が大きな災害を受けたこともあってか、正直のところ気持ち半分ではありました。

巨大地震の発生が1日ズレていたら、発生時刻がもっと後だったら、車に乗って呑気に空港から帰っていたであろう僕の命は、今この瞬間無かっただろうな…と思います。

そう考えると、複雑な気持ちにもなりますね。
それでも、それでもこうして今僕は生きていると考えると、本当に幸運なことなのかもしれませんねぇ。

あとがき

いかがでしたか?
当時のSFC修行の思い出についてつらつらと語らさせていただきました。

あらためて振り返って見ると、色んな事があったなぁとノスタルジーに浸ってしまいますね。
思った以上にシリアスな場面もありましたが、それらも含めたうえで今の自分が出来上がっていると思うと、感慨深いものです。

当時の修行はこんなものでしたが、逆に今はどんなやり方があるのでしょうかね?

まぁどんなやり方かがあるかはさておきとしても、もし今からSFC修行するかと言われたら、無理して取るほどの価値があるようには思えません。

なにしろ当時と比べて改悪も改悪が続きましたからね。
それにSFC会員の人が増えすぎたせいか、空港ラウンジがいつも混んでいたりもします。

こんな状況だと、当時のサービスに憧れて入った僕からしたら、魅力の低下が激しいかなぁと感じてしまいますからね。

ですのでぶっちゃけSFC会員を辞めたいけれど(クレカの年会費が高すぎるから)、一度辞めてしまうと再取得が最高に面倒くさいので、結果持ち続けてしまっています…

なので、多少なりとも元を取り返さないとと思い、旅に出るときは無駄に空港に速く行き、とにかくANAのラウンジサービスをフルパワーで楽しむようにしています。

改悪ばかりしないで、当時の僕が入りたいと思ったようなサービスを提供してもらいたいものです…

てことでおしまい

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