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夫の寝言で打線組んだ

わたしはオフィス勤務のOL、夫はほぼ在宅。
生活リズムが若干違う。

朝型!というほどでもないけれど、夜にめっぽう弱いわたしは22:30くらいからむにょむにょするし
ド夜型の夫は9:00ごろまでむにょむにょしがちだ。

ただ、夫はなるべく「おはよう」と「いってらっしゃい」を言いたいらしい。
隣でごそごそ支度をするわたしに気付くと、何か一生懸命に話しかけてくる。
3割くらいは不明瞭でよく分からない。3割くらいは早起き(とはいえ二度寝するのだが)に成功して「きをつけてね~」と送り出してくれる。
3割くらいは夢の話をしてくれる。どういう状況かを説明しようと思うらしい。

その寝言と夢日記の中間のような発言が愉快なので打線を組んだ。
自分だけが楽しいやつです。


1 一 実験の結果ですが、ひつじさんの方がよりがんばってます

実際はもう少し長いフレーズでした。
フルだと

「実験の結果ですが、ひつじさんの方がよりがんばってます。レポート書かなきゃ」

朝の夫

です。
報告をあげる必要がある何かの観測員っぽい。
身支度を済ませたあと寝室に戻ると

「ひつじさんの方がごはんいっぱい食べるからがんばってる」

朝の夫

と続いた。そうなんだ。

2 二 知らないスーパーの2階に上がる階段

行きつけじゃないスーパーマーケットやコンビニの売り場配置って迷うよね、わかる。
あとで聞くところによるとゾンビ映画みたいな悪夢だったらしい。避難できなくて困っていたそう。焦る~。

3 左 蜂の巣の構造で作ってあるやつ

そのころ「クッション欲しいね」と話してたからだろうな。
あのゲルっぽいクッションって実際どうなんですか?
あと寝る前にホモサピの動画を流していた影響っぽい。

4 三 官僚の人が「三割の力でテストします」って言ってきて負けた……

分かる。直近でチャンプルジムに挑戦してたからでしょ。
でもゲーム内は勝ってたのに夢だと負けたんですね。どうして。

5 捕 しろくまの毛皮作る仕事してた わりとみんなしてた

これにも続きがあって

「うちだけかと思ったら隣のひともしてた」
「でも倫理観が倫理観がぁ 倫理観がだめ」

朝の夫

だそうで。
めちゃくちゃ気にするじゃん。

6 遊 (くじらのぬいぐるみを抱きつつ)あざらしなんだぁ

くじらだよ。
水族館に行く夢だったらしい。
やや納得したっぽい口ぶりだったの謎すぎ。
あざらしじゃないってば。

ただまぁ抱き枕代わりにしている真っ白でモチモチしたぬいぐるみなので気持ちは分からなくもない。

7 指 コンクリートだ! コンクリートだよ

ちょっと嬉しそうだった。なんで?

8 中 たぬきがスンスン

正確には

「たぬきが顔面をスンスンしてくるぅ……たぬきがスンスン……」

朝の夫

どうせ起きなそうだし、と夫をスンスンしたわたしのせいである。
夢の中でたぬきに変換されててうける。
このとき敷いていた毛布の毛足が長めで茶色かったから、という要因もありそう。もふもふたぬき。

9 右 中目黒のパスタって……

若干困惑気味の発言。
別に中目黒に関係する生活してないんだけどな。住んでいるところも職場も通らんのよ。
目黒のサンマの令和版的な?
余談ですがこのあとオモコロで中目黒のパスタ屋の回があって2人でひとしきり笑いました。そんなとこで正夢じみることあるんだ。

投 肉ヤドンが浮いてる

夫  「肉ヤドンが浮いてる……」
わたし「え?」
夫  「浮いてるの」

朝の会話

聞き返したの、そっちじゃない。
肉ヤドンって何。
「違う、その前だ!」って洋画あるある以外で使うシーン存在するって初めて知ったわ。


深刻な悪夢っぽいやつは除外しました

選出基準は「面白い」と「かわいい」が「気の毒」に勝てるかどうか。
かわいそすぎるのは二軍。
なお選手層は今後も厚みを増してゆく見込みです。

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茶沢くちなわ
見返りはないよ。ただあなたが優しいだけ。