【ネタバレあり】映画「エイリアン ロムルス」をみた感想と考察
ようこそ!
映画大好きハナマキです!
9月6日公開の映画「エイリアン ロムルス」を鑑賞してきました👽
想像以上に面白かった!
そこで、SFホラーだけじゃない、奥深いストーリーについて感じたことを語りたいと思います。
本文に入る前に2点注意があります。
1:ネタバレを避けたい方は鑑賞後にお読みください。
2:「エイリアン」シリーズを見るのは本作が初めて(!?)であり、全ての考察が本作の内容のみ構成されているため、的外れな発言があるかもしれません。
以上2点を踏まえて読んでくださると幸いです!
(ネタバレ無しで作品の魅力を伝える技術を身につけていきたいと思います🙇)
最初に、と〜っても簡単に物語を要約しています。
不要な方は項目2番からお読みください!
1:物語の要約
舞台は1作目「エイリアン」から20年経った2140年の世界。
ウェイランド・ユタニ社は、主人公・レインとアンドロイドの弟アンディが暮らす星”ジェイド”を植民地として統治していた。
(私は「東インド会社みたいだ」と考えたりしました。)
”ジェイド”は様々な疫病の蔓延と異常気象、劣悪な労働環境により死者が続出。
そんな環境から逃げ出すため、主人公一行はウェイランド・ユタニ社の研究施設”ロムルス”に向かいます。
研究室では環境変動に耐えるため”人間を進化させる”研究が行われていました。
しかし「ゼノモーフ」、いわゆるエイリアンの手により施設は壊滅状態。
主人公たちもそれに巻き込まれてしまう。
レインの友人・ケイは赤子を身籠りながら、人間を進化させる薬を自身に投薬。
するとお腹が急激に膨張。
股の間から飛び出した卵から生まれたのは、エイリアンと人間のハーフ「ゼノ・ヒューマン」(勝手に命名)
レインの活躍により「ゼノ・ヒューマン」を宇宙へと葬り、弟アンディと共に惑星ユヴァーガへと向かう…
以上が超・簡単なプロットです!
CGやVFXの技術力もさることながら、ひと昔前の映画を思わせるセットやBGMが印象的でした。
1作品目の舞台から20年後の世界であることを、それらで表現していたのかもしれませんね。
続いて、映画を見て予想以上に考察しがいのある情報がたくさん出てきたので、私の考えを2つご紹介します!
2:物語の真髄は「タイトル」にあり!
副題である”ロムルス”の意味は作中でも語られていました。
ウェイランド・ユタニ社の研究施設の名前であり、
ローマ帝国を建設した兄弟ロムルス、レムスから名付けられていましたね。
私はこの兄弟が物語のキーを握ると思い、調査してみました!
以下はWikipediaに書かれてい兄弟に関する言い伝えです。
・権力者のもとに生まれた双子(兄:ロムルス 弟;レムス)。
・祖父にあたる王が大叔父に王位を奪われ、双子も川へ捨てられてしまう。
・狼に育てられた双子は祖父の軍隊と遭遇。協力して大叔父を殺害し祖父を復位させる。
・双子は自分が捨てられた地域に国を建国することに決める。
・どちらが建国者になるか争うも軍配は兄ロムルスに上がる。
・双子の中は徐々に険悪になり、ついには争いに発展。
ロムルスが弟レムスを殺害してしまう。
ローマを建国した偉大な人物でありながら実の弟を殺害した恐ろしい人物でもある”ロムルス”。
なぜこの名が研究施設に、そして作品の副題として名付けられたのか。
「ゼノモーフ」に込められた意味
研究施設にいたアンドロイドから「研究施設”ロムルス”では「ゼノモーフ」から抽出した液体を使用し、人間を死なない人間へと進化させる研究を行なっていた」と聞かされる。
それに対しアンディは「死なない生物などいない」と返していました。
死なない生物なんてこの世に存在するのでしょうか
いたとしても神さまくらいでしょうか…
そう、<神>です!
ロムルスの言い伝えには続きがあります。
『神になり天へと昇った』
彼は建国者でありながら、より高次の存在<神>になったのです!
1大国ほどの権力を持つウェイランド・ユタニ社は彼への尊敬と”神を作り出すこと”への強い思いを込めて、”ロムルス”と名付けたのではないでしょうか。
映画のテーマは「兄弟愛」
作中の主要人物はどれも強い結びつきがあります。
レイン : アンディ → 姉弟
タイラー : ケイ → 兄妹
タイラー: ビヨン → 従兄弟
ビヨン : ナヴァロ → 家族のような存在
「ゼノモーフ」や「フェイスハガー」に襲われながらも、それぞれがその関係性を強く意識する描写がいくつもありました。
”ロムルス”もレムスを殺害したものの、兄弟としての強い絆があったはず。
副題につけられた意味は「兄弟愛」なのかもしれません。
以上が「エイリアン ロムルス」のタイトルに対する考察でした。
余談ですが作中で気になったシーンがありました。
施設の無重力化装置が停止し、レインが高所から落下するシーンです。
すごい速度で落下するレインは1頭(?)のエイリアンの尻尾に受け止められました。
まるで、レインを助けるかのように…
ここで私は「このエイリアンが弟のレムスだ!」と勝手に興奮していました。
なぜ兄ロムルスの方だけにフィーチャーしたのか、とても疑問に思っていましたから、どこかでレムスに関する描写が必ずあると深読みしてました。
ここから「ロムルスとレムスのエイリアン対決が始まる!」と思いましたがそんなことはありませんでした(笑)
3:「ゼノモーフ」と名付けた人の真意
次は「エイリアン」シリーズの核である「ゼノモーフ」についての考察です。
私はゼノモーフとはなんぞや?と思い意味について調べました。
ゼノ:異人、見知らぬ人、外来の
モーフ:変形する、姿を変える(ギリシア語では形態、姿を意味する)
つまり「ゼノモーフ」は”異人の姿”や”見知らぬ人に変形する”と直訳出来るでしょか。
また「エイリアン」は本来、外国人を指す言葉だったそうです。
そう考えるとゼノモーフと名付けた人は、彼らを”姿形が違う人間”として認識したのではないでしょうか。
また彼らの脅威的な生命力をはじめとした興味深い生態に対し、人間のあるべき姿を見たのかもしれません。
だからこそウェイランド・ユタニ社は「ゼノ・ヒューマン」を創る研究を進めたのだと考えています。
植民地を有し、強欲なまで国民から労働力搾取する彼らは、何より死ぬことを恐れるでしょうから。
映画冒頭で”ジャクソン”の街の雰囲気や、アンディというアンドロイドも登場したことから映画「ブレードランナー」を想起したが、宗主国の人たちは自分たちを機械化しようとは考えなかったのかとも思いました。
ともあれ、仮にウェイランド・ユタニ社の研究が成功していたとして、あれが本来あるべき人間の姿だとは思いたくないですね。
あまりに奇形でありながら、どこか人間を感じさせる容姿は不気味の谷そのものです。
以上、私の考察でした!
最後に
長くなりましたが「エイリアン ロムルス」をみた感想・考察を書かせていただきました。
ホラー要素は思っていたよりも強くないため、ちょうどいい緊張感で楽しむことができました。
また、深読みかもしれませんが考察できる要素も多く、世界観の設定や物語の構成がよくできているなと感じました。
エイリアンは全7作品あり、今作のように時系列が前後するため、まだまだ「エイリアン ロムルス」で発見があるかもしれません!
おそらくこの投稿を最後まで見てくださった方は、すでに鑑賞された方が多いと思います。
私の考察に対してやご自身のご感想などコメントいただければ幸いです。
これから、より読みやすい文章を作成できるようにたくさん投稿していきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします!
では、最後までお読みいただきありがとうございました!