映画「THE FIRST SLAM DUNK」
小学生の息子と観てきました。
息子がテレビでスラムダンクのアニメを(Netflixだったかな)見ていて
私は家事をしながら横目で見ていたので
登場人物とおおまかなストーリーは知っています。(たまに「黒子のバスケ」と混ざる)
バスケのルールは簡単なことしかわかっていません。
そんな私でも十分楽しめました。
アニメだけど立体的であり、本当にバスケの試合を間近で見ているようでドキドキしました。
相手が圧倒的に強くても、あきらめない。
最後の10秒でもあきらめない。
安西監督の「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」の言葉は
試合だけでなく、人生においてもその通りだなぁとあらためて思うのでした。
そうそう、主人公は桜木花道だったよね?と思ったら、今回の映画は宮城リョータでした。
ここからは少し内容に触れますが
今回の主人公、宮城リョータは
お父さんがなくなった後、バスケで有望だった3歳上の兄も海の事故で戻ってこないまま・・
リョータは兄を亡くした喪失感をバスケをすることで自分を保ち
母親に安心してもらいたいのに、問題児で母を困らせてしまう。
母親は兄ソータを亡くした悲しみから抜け切れず、リョータとすれ違ってしまう。
二人ともソータの死にとらわれている。
山王戦の前に、リョータが母への手紙をテーブルに残し、母が手紙を読む。
手紙にはバスケをやることに反対しなかったことの感謝などが書かれていた。
その手紙になる前は、「自分が生きていてすみません」というような内容を書いては
くしゃくしゃにして何度も書き直していた。最後はそんなことは書かずに「ありがとう」という
言葉のみにしたんだな、と心がじんわりしました。
インターハイを終えて帰った来たリョータに、母が「おかえり」と言ったシーンは
その前のどこかにあった、家の玄関にソータの幻影を見たシーンが伏線になっているのかな?
と思い、ソータとリョータ2人に「おかえり」と言っているのだと思いました。
「背、大きくなった?」と言うシーンは、ソータの死を受け入れてあらためてリョータ自身を見ることができたことなのかな?と思いました。
そしてラストシーンの中でリョータの家の食卓に今まで置かれていなかったソータの写真が置いてあるのを見て、宮城家の中でソータの死の受け入れと、ソータ自身が帰ってきたんだなと思いました。
バスケの試合では臨場感とあきらめない勇気、
対戦相手の高校No.1プレイヤー沢北栄治の敗北の経験による成長
そして、家族の中のすれ違いや葛藤、受け入れなど
いろいろなことで心が動かされる映画でした。
運動全然してないけど、バスケやりたくなったぁ(苦笑)