宇宙のタイミング
とある 日曜日、他のクライアントの紹介で 一人の女性が オフィスにやって来ました。
セッションが終わると 自分の旦那も マッサージが 必要なのよねと言って 立ち去って 行きました。
それから 数日後 波乗りに行くと 何だか 周囲の人のエネルギーが いつもと違う感じがして 長居せず
帰った方がいいような気がして さっさと 海から 上がりました。少し離れたところで 旅行者らしい女性が こちらに向かって 携帯のカメラで 何かを写しているのが見えて その時 ふと 頼むから 魂だけは 抜かないでねと 思いながら そそくさ立ち去りました。その女性のエネルギーが 私に集中しているのを
強く 感じたからです。
駐車場に戻り ボードやパドルを 車に積み込んで
着替えようかと言う時に その女性が こっちに向かって 歩いてくるのが 見えました。
砂浜で見た距離から 時間を計算して 彼女が かなり足早に 駐車場に戻って来たことが 伺えました。追いかけられたり 注目されるのが 苦手な私は その時、
とにかく その場を立ち去らなくてはと言う 妙な強迫観念に 押されていました。
と その彼女の車は 私の隣りにあり 着替えて 車に乗り込もうとすると 彼女は 自分の車の 運転席ではなく 助手席のドアを開けて座っていて それがまた
私の運転席のすぐ隣りで(アメリカは左ハンドル) 明らかに 彼女の意識が 私の意識と コネクトしようとしているのが 感じられました。それは 決して 悪い意味ではないのだとしても 私は そのような状況が 好きではありません。
ドアを閉めようとする私に Have a nice day!と 英語圏 お決まりの 言葉を 彼女が 言いました。
あなたもねと 私が言うと あなたは すでに 良い一日を過ごしているわねと 彼女が言いました。
それは 私が 波乗りを楽しんでいる様子を 彼女が見ていて そう思ったのでしょう。彼女は そのことを 言いたくて 足早に 私の後を ついて来たのかも知れません。
ボードを 積み込む時 私は 私の車の後方に トラックが 止まっているのを見ていました。
が 車をリバースする時 左の窓から その女性が
話し続けるのが見え 右の窓からは 友人が 話しかけて来て 私の意識は すっかり 後部にある トラックのことを 忘れていました。
そして そんな時に限り バックアップカメラも 意識になく 何か 軋む音がして ブレーキを踏むと 私の車の 後部バンパーが トラックの前部バンパーに 接触していました。その女性は すぐさま へこんでないから 大丈夫と言ってくれました。
車を 移動して 確認すると 私の右後部と トラックの左前部の接触で トラックは メタルバンパーなので 擦り傷だけでしたが 私のは プラスチックなので 塗装が一部剥がれ 少しだけへこんでいました。
それでも 接触は接触なので トラックのワイパーに 事情と連絡先を書いた メモを 挟みました。トラックの主は まだ 波乗りをしていたからです。
少しして トラックの主から 連絡が来ました。
ダメージを修理するなら 費用はこちらで負担しますと
伝えると マッサージと交換でいいけどと 言われました。どうして 私の職業を知っているの?と聞くと
先日 うちの妻が あなたに会いましたよ、と言われました。予約は その人の日程が 決まり次第 連絡してもらうことにして 電話を切りました。
後で 予約表の確認をすると 女性で新規のクライアントは 日曜日に来た人だけで うちの旦那も マッサージが必要なのと言った人が トラックの主と夫婦だと言うことが わかりました。
こうして 彼女の旦那は 私から マッサージを 受けることになりました。
幸運にも その夫婦は とても良い人たちで 私が起こした 接触事故の 埋め合わせのセッションにも 関わらず 自分の畑から バナナを一房どころか 房がいっぱいついたままの枝そのままを 持って来てくれました。
今朝 予約の入っていた人が 予約時間の15分前になって メッセージを入れて来て、今起きたんだけど 熱があるから キャンセルしますと言って来ました。
私自身、仕事に来る前に 何度も その人に確認の連絡をした方がいいと 思いながら 物事は なるようにしかならないから 連絡をせずにいましたが 私の中ではキャンセルが来るのを すでに知っていたんだと思います。不思議なことに そのメッセージが来る直前、他のクライアントから 今朝 空きがあったら ラッキーですと メッセージが入り 2番目の予約を少しずらそうかと 思っていたところでした。
天空の城 ラピュタの後半で 石の壁のようなブロックが 出たり入ったり パズルのようなシーンがありますが 私の予約表も そんな 感じで、動きがあっても きちっとはまっています。
2〜3日 誰からも 連絡がないときは 決まって 自分が 休みたいと 思っていたとき。休み終えて 出勤する頃は 申し合わせていたように、バタバタと 予約が入り始めます。
最初の頃は 連絡が来ないと 自分が 実は 見えない世界に いるんじゃないかと 不安になりましたが
今は いつものことと 与えられた時間を そのまま
過ごすことにしています。
毎日 同じスケジュールで 生きている人には きっと
生きづらいのが 私のスケジュールです。
でも 長年 波乗りをして来て 波はいつものあるわけじゃないし 毎日 サイズも 風向きも 違うので
そのような ランダムな 日々の 時間の過ごし方に 慣れました。基本的に パターン化するのが 嫌いなこともあり だからこそ こうしたスケジュールで 生きているのだろうなと思います。
宇宙時間は 不規則に規則的で 時計の時間のように いつも同じでは ありません。
それと 不可抗力が働く時は 自分の意図より 大きな力が 物事を起こしていると 感じます。
以前 三週間 休みを取るにはどうしたらいいか?と思った日の翌朝、波乗りの最中に 怪我をして 一ヶ月 仕事を休んだことが ありました。
怪我せずとも 三週間の休みを 取ればよかったのですが そのようなイベントは 普段 合わない人たちを
私の人生に 連れて来てくれます。そもそもが
アンチ ソーシャルで 人と集うことが苦手なので こうした イベントが起こることで 人と出会う機会を 得ています。そうでなければ 私は 猫の世界に埋もれ
猫の使用人として 一生奉仕する人生を生きていることでしょう。
ちなみに トラックの主は The Upbeatという スカバンドの メインヴォーカルで 接触事故がなければ そんなことも知らず、話す機会もなく すれ違うだけの人だったかも知れません。
自分で機会を作らなければ 宇宙はこうして なんらかのイベントを起こしてくれます。
長い間 一見平和だった日本が 今 根底から 覆るような エネルギーの中にいるのは 自分たちから変わる機会を作らなければ 宇宙は必要に応じて イベントを起こすからだと 感じています。
平和ボケで 危機が迫っていることも気づかずに 内部は シロアリに食われた家のように 崩壊寸前のように見えます。
が 一人一人が 無駄な死を選択しなければ どこかで 立て直すチャンスは あるのかも知れません。
夜 外に出れば 空には 星が瞬き(今では サテライトの数が 爆増していますが) 早朝の静かな海に立てば
波打ち際に寄せては返す 水の音を聞くことができます。家の中で スクリーンに向かい それが あなたのすべての世界のようで その世界の外には 幾重もの 別の世界が 層をなしています。
その層を行ったり来たり出来るなんて 豊かな人生を得ているとは 思いませんか?
と言うことで 皆さんも 宇宙のタイミング、楽しんでください。
ユーミンじゃないですけど、目に映る すべてのことは メッセージ、です。