とある雑貨屋のネイビーとベージュのマグカップ
学校の近くにある小さな雑貨屋。
ここがわたしのアルバイト先だ。
と言っても、別に何かに向けてお金を貯めているわけでもなく、学校が終わってそのまま家に帰るよりはと思って始めた暇つぶしのようなバイト。
雑貨は嫌いじゃないし、眺めているのは楽しいけどそこまで激しい愛もない。
ちょっと変わった形の食器や、これで1500円もするのかぁなんて思うようなキッチン用品もある。
店長は佐伯さん。40才くらいの綺麗なお姉さんで、佐伯さんが色々なところから買い付けて来ては新しい雑貨を並べている