痩せたいという話

最近口をひらけば痩せたいとばかり言っている。

自分でも病的だと思う。Twitterでは自分のことをデブデブと自嘲しまくっているがそれはあくまで主観による相対的指標の上でのことで、客観的にはデブではない。どころか痩せだと思う。デコルテからあばらが透けて見えているし、大概のフリーサイズのハイウエストのスカートはウエストでなく腰で止まるくらいまでずり下がる。体脂肪率は20%を切っている。つまり一般的に言ってそこそこ痩せているほうなのは自覚している。これもここ１年くらいで気づいたことなんだけれど。

でも痩せたいのだ。普通にぶっちゃけると私の身長は157−8cmくらいで、現在体重が45−6kgの間をさまよっている。と言うと（主に男性諸氏には）やっぱりデブなのではと思われるかもしれないがそれは二次元アイドルとかグラドルとかの公称の数値に騙されているのだよ。ウエストが60cm切ってる人が三次元にいたらだいぶやばい。多分、貧相すぎてくびれ美しい！というよりも見てて可哀想になるレベルだと思う。私は美しいと思うけれど。だがそれは、例えば欠損萌えとか異形頭萌えとか、畸形に対する愛に近しい類のものだ。

つまるところ私は畸形になりたい。一番痩せていた時で多分40kgを切っていたので、その頃に戻りたい。今とあんまり食生活違わないはずなんだけど、若さかな。でもそれって去年のことだから基礎代謝とかそんなに変わってないはずなんだけどな。

その思いが最近とみに強く、ああ、この執着は病気だなと思うに至っている。きっかけは11月ごろにガチでデブの食生活を送っていて（なんせ深夜にラーメン食べるのを毎日やったりしていた）、これはいよいよやばいぞと体組織計を買ったことだ。その時の数値が体重49kgの体脂肪率20%くらい。調べるとわかることだがこれでも一応適正体重の範囲ではある。
で、体組織計を買ってから毎朝シャワー浴びたあとに測るようにしている（朝風呂派なんです）。こうなるともう数字にがんじがらめである。毎朝数値にほっとしたり絶望したり、これ自体かなりセイシンテキを消耗する。

もっとくたびれるのは食事に関すること。今の基本的な食生活を開示すると、朝は豆腐一丁とサラダにオリーブオイル小さじ半分と塩少々プラス粉末のスープ、昼は同じくサラダとささみもしくは鮭の切り身（脂少なめ）を蒸したもの。夕飯は食べない。諸事情により飲酒をやめることができないので（アル中とかそういう深刻な話ではないです、人付き合いとかそんな感じだと思ってくんねえ）、それは諦めている。これで酒を除くと1日の摂取カロリーはだいたい5−600kcalくらいになる。
たまの外食ではまた数字に縛られて窮屈だ。買い物では必ず裏っかわの栄養成分表示に目を通す。タンパク質と脂質と炭水化物の欄をチェックし、高タンパク低脂質低糖質でないものは食べたくても唾液垂らしまくりながら棚に戻す。

とまあそんな感じの食生活を送っているわけだが、それで我慢がきくならわけはない。問題はわたしが人一倍食べたがりで常に空腹を抱えているということだ。焼肉食べ放題に行けば間断なく肉を貪り続けているし（一般的な成人女性の倍は食べていると思う）、その間すごいスピードでハイボールをぱかぱか開けている。その帰りにラーメン食べに行って完飲したりするのも余裕だ。しかもほとんど噛まない。噛むのに飽きるし、どんどん食べたいのでとても早食いである。ちなみにはつか家の面々はみなそうなので、自分が早食いであることにだいぶ長らくきづかなかった。
だいたいが目の前に食べ物があってそれを我慢するということがめっぽう苦手で、家に食べ物をストックしておくと懊悩の末それを1日で全部消費してしまったりする。完全に食欲に負けている。始末に負えないことに、私の食欲は満腹感とほとんど関係がない。食べすぎて腹が苦しくても胃が傷んでいても食べたいという欲求が消えない。常に口に食べ物が入っていないと気が済まない。
そんなだから、上述のような食生活をキープすることは本当にストレスなのだ。そして誘惑に負けて食べてしまうと（これがすごく頻繁）さらにストレスになる。絶望する。悪循環である。これで吐いたりしたら立派な摂食障害だが、そういうことはしない。ので、体に蓄積される一方である。
そして自分に甘いので、土日はいいじゃんとか言って暴食する。これで週末だけで軽く１キロ２キロ増えたりする。

そんなだから一筋縄にはいかない、なかなか痩せない。

それでも私は畸形と言えるまでに痩せたい。痩せたくて仕方がない。もうこれは病気だと思っている。上で摂食障害ではないと述べているが、ある意味でそれに近しいと思う。友達とのLINEの話題の大半がこれだ。お腹すいた何食べたいくるしいつらいでも痩せたい、ばかり言っている。相手だって反応に困るだろうに。

そういうわけで最近とてもストレスフルな日々を送っている。

ところで運動の方は有酸素運動がめっぽう苦手なのでひたすら筋トレして基礎代謝を増やす方向性で頑張っている。あと最近は10階にある自分の部屋まで階段で昇降するようにしているが、効果のほどはよくわからない。

あ、上で言っている40キロ切ってた時代はもろもろの事情で本当になにもたべられなくなっていた時期なので、その話はまた今度。