SC軽井沢クラブJr.が挑む世界ジュニアカーリング選手権!
今月15日から22日まで、フィンランドのヨンショーピングで世界ジュニアカーリング選手権が開催される。本来なら3月に予定されていたのだが、開催地の保健局の指導で、2ヵ月先に延期となっていた。
「ジュニア」とは、いわゆるUnder 21のカテゴリーのことで、日本からは女子にSC軽井沢クラブJr.が出場する。日本の女子は前回の2020年大会で(2021年は中止)SC軽井沢クラブJr.が4位に入っていたため、前回上位枠で出場権を持っていた。
2020年の大会には、フォースで鈴木みのり選手(現中部電力カーリング部)、サードで荻原詠理選手、セカンドで上野結生選手、リードで山本冴選手、リザーブで上野美優選手というメンバーで出場した。現在は、当時リザーブだった上野美優選手がフォースに入っている以外は同じ並びだ。
昨年11月に札幌で開催された第30回日本ジュニアカーリング選手権の決勝で、名寄協会JCをエキストラエンドに持ち込まれる熱戦の末に破って優勝。世界ジュニアカーリング選手権の切符をつかんだ。
男子の日本代表の常呂ジュニアは、上位チームが本大会に出場できる世界ジュニアB選手権の予選リーグで5戦全勝だったが、コロナ陽性者が出たため大会が途中で中止となり、その結果本大会出場国が世界ランク順で決定されたため、無念の不出場となってしまった。
SC軽井沢クラブJr.は、3月下旬にカールプレックスおびひろで開かれたICE GOLD CUPに出場。男女混合の大会で、またとない壮行大会となった。地元の女子チームJewelry Iceに敗れるなどでAブロック3位となったが、5位決定戦でロコ・ステラを破って5位でフィニッシュした。
その後もコロナ禍の影響に悩まされながらも、オンラインツールの活用など工夫をこらしつつ、拠点の軽井沢アイスパークなどで調整を続けた。今月の大型連休中は札幌市で合宿を行い、今年の北海道選手権の覇者、女子の北海道銀行や男子の札幌国際大学などと練習試合を戦って、大会直前に現地入りしている。
それでは、SC軽井沢クラブJr.のメンバーをリザーブの三浦選手を含めて紹介しよう(SC軽井沢クラブのYouTube、名寄市のホームページを参考・引用しました)。
🥌SC軽井沢クラブJr.は2019年結成、全員が大学生
♡フォース 上野 美優(バイススキップ)
長野県軽井沢町出身、日本女子大学文学部在学中。趣味は読書と動画を観ること。高校時代は茶道部で、お茶を点てることができるそうだ。同級生の両川さん(萌音選手)がカーリングをしていて興味を持ち、妹とカーリング体験に行ってハマったという。勝った時の達成感をメンバーと分かち合えるのがカーリングの良さと話す。選手をはじめ、いろんな方々に尊敬してもらえるカッコいい選手になることが目標で、試合では妹やメンバーとのコミュニケーションに注目してほしいそうだ。
♡サード 荻原 詠理
長野県軽井沢町出身、立教大学コミュニティ福祉学部在学中。趣味は音楽を聴くこととYouTubeを観ること。洋楽をよく聴くが、最近はK-POPや日本のヒップホップも聴いているそうだ。小さい頃から空手をやっていて、絵を描くことも得意。あと、英語も少し話せるという。スカップ軽井沢で行われていた軽井沢国際大会を観戦して私もやりたいと思ったのがきっかけ。五輪で金メダルを獲ることが目標と語る。正確なウェイトジャッジとスイープに注目してほしいそうだ。
♡セカンド 上野 結生
長野県軽井沢町出身、長野大学環境ツーリズム学部在学中。趣味は動画を観ることで、ジャニーズやジャニーズジュニアの動画をよく観ているという。推しは関ジャニ∞。曲は「友よ」が好き。特技はどこでも寝られること。好きな食べ物は白米とお味噌汁。1人が失敗してもみんなでカバーできるチーム競技なところがカーリングの面白さだと話す。前回の世界ジュニアでの自分のプレーは100点満点で15点だった、まだまだできることがあったという。みんなから「この人凄い!」と言われたいそうだ。
♡リード 山本 冴(スキップ)
長野県佐久市出身、日本女子大学家政学部通信教育課程在学中。家庭菜園が趣味で、アボガドなどを育てているという。特技は裁縫で、刺繍が得意。試合の日には、Little Glee Monsterの「ECHO」をよく聴くそうだ。スワンプロジェクト(長野県の選手育成プロジェクト)に合格したのがカーリングを始めたきっかけ。コミュニケーションに優れたアイルランドのアナ・スローン元選手のようになりたい。夢はオリンピックや世界選手権で優勝すること。ドローショットに注目してほしいそうだ。
♡リザーブ 三浦 由唯菜
北海道名寄市出身、名寄高校在学中。名寄協会JC(通称はJJクレッシェンド)でスキップを務めている。日本ジュニア選手権で準優勝したことで、代表監督の小笠原歩さんの目に留まり、代表入りの連絡があったそうだ。「ストーンの曲がり具合などアイスの状況を的確にチームへ伝達する。世界のカーリング選手も実際見てみていろいろなことを学びたい」と話す。平成30年にはチームメイトとともに名寄市のサンピラーパークのカーリング利用者10万人目になる強運も持っている。オリンピック出場が目標。
🥌試合日程
出場するのは開催国のスウェーデン、前回大会上位のカナダ、韓国、日本、スイス、デンマーク、B選手権が途中中止になったため世界ランキング上位のラトビア、ノルウェー、アメリカ、スコットランドの10ヵ国(前回3位のロシアはウクライナ進攻にともなう措置で出場取り消し)。
1回総当たりのラウンドロビン(予選リーグ)から大会がスタートする。試合日程は次の通り(開始時刻は日本時間)。💻が付いている試合はRecast App配信がある。「💻 (固定)」というのは、Recast Appの固定カメラによる中継。もしかしたら、他の固定カメラ中継に日本の試合が映り込む可能性もある。
5/15 (日) 21:00 - vs 韓国🇰🇷 💻
5/16 (月) 16:00 - vs ラトビア🇱🇻 💻 (固定)
5/17 (火) 2 :00 - vs アメリカ🇺🇸 💻
5/17 (火) 21:00 - vs スコットランド🏴
5/18 (水) 16:00 - vs デンマーク🇩🇰 💻 (固定)
5/19 (木) 2 :00 - vs スウェーデン🇸🇪 💻 (固定)
5/19 (木) 21:00 - vs ノルウェー🇳🇴
5/20 (金) 16:00 - vs スイス🇨🇭
5/21 (土) 2 :00 - vs カナダ🇨🇦
5/22 (日) 2 :00 - 準決勝 vs アメリカ🇺🇸💻(固定)
5/22 (日) 21:00 - 女子決勝 vs スウェーデン🇸🇪💻
Recast Appの視聴方法については、Sus-Tさんのカーリング猫写録(カーリングびょうしゃろく)from カーリング沼の解説がわかりやすいと思うので紹介させていただきます。
今後、世界カーリング連盟の主な大会の公式配信はRecastを使っていくと思われる。広告を観てポイントを貯めよう。
🥌各国の注目選手
前回優勝のカナダは2020年大会とは別のメンバーだが、セカンドのローレン・ラヤラ選手は、同年のユースオリンピックに出場した経験がある。
ノルウェーのリードのインゲボルグ・フォーブレグ選手と、セカンドのノラ・オエストガード選手は、同年のユースオリンピック混合団体(ミックスカーリング)の金メダリスト。
ラトビアは経験豊富で、すべてのメンバーが少なくとも4つの国際的なカーリング大会に出場している。スキップのエヴェリーナ・バローネ選手は、2019年の世界選手権をはじめ、これまでに17の国際的なカーリング大会に参加している。
デンマークはサードのガブリエラ・クビスト選手、スキップのカロリナ・イェンセン選手に国際舞台での経験があり、両選手ともジュニアとエリートの両方の国際的な大会でプレーしたことがある。
🥌オンラインで壮行会
SC軽井沢クラブJr.は、渡航前にオンラインでの壮行会を実施した。そのYouTube映像はこちら。
選手の素顔が垣間見え、笑顔もこぼれる楽しいオンライン壮行会になった。司会はSC軽井沢クラブ所属で2018年の第35回日本選手権に「Karuizawa」のセカンドとして出場経験がある園部日向子選手が務めた。
また、14日のSBCラジオ「SPORTS ON THE RADIO」でもSC軽井沢クラブJr.の出発前の記者会見の模様が紹介された。
さらに、リザーブとしてナイトプラクティスでのストーンチェックなど重要な仕事を任される三浦選手についての北海道新聞の記事がこちら。
14日に配信されたYouTubeの日本カーリング協会チャンネルのカーリング沼配信でも、世界ジュニアカーリング選手権のSC軽井沢クラブJr.について触れている。市川美余さん、金村萌絵さん、岩永直樹さんが出演されている。
これを見れば予習は完璧!!日本カーリング選手権大会・大特集(2022年5月14日配信)
今月は大一番の日本選手権があるが、その前に世界の同世代のライバルに挑むSC軽井沢クラブJr.の戦いにもぜひご注目を!
地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。