見出し画像

第13回 全日本大学対抗カーリング選手権大会が稚内で開催! 今年は男子のみ

カーリングの大学日本一を決める第13回全日本大学対抗カーリング選手権大会が、12月1日から4日間の日程で北海道稚内市みどりスポーツパークで開催される。
第1回大会は2010年に行われ、男子は青森中央学院大学、女子は吉村紗也香選手がスキップの札幌国際大学が優勝した。
その後、2020年の第11回大会がコロナ禍の状況悪化のため中止になった以外は毎年この時期に実施されている。
過去の優勝チームを見ると、男子では2013年の第4回大会で平田洸介選手が率いた北見工業大学や2014〜2015年を連覇した谷田康真選手がスキップの札幌学院大学、青木豪選手や宿谷涼太郎選手らを擁して2018年の第9回大会を制した札幌国際大学などが連なる。
女子は、今年の世界ミックスカーリング選手権で決勝トーナメント進出と大健闘したAIM CLUBのスキップ土屋海選手が、城西大学時代にやはりスキップとして2011〜2012年の第2回・第3回大会の連覇に貢献している。
また吉村選手の札幌国際大学は、石垣真央選手や石山奈津子選手らもメンバーで、2013年の第4回大会でも優勝。第5回大会からは南真由選手らが活躍した札幌学院大学が3連覇したのが目立つ。
昨年は青森市で開催され、男子は東京農業大学、女子は帯広畜産大学といずれも北海道勢が優勝。今年は稚内市での開催となり、道内では2019年の第10回の札幌大会以来3年ぶりで、稚内では初開催となる。
男子は地元稚内の育英館大学など北海道5チームはじめ全国から9チーム、さらに女子は北海道の3チームが出場する予定だった。
しかし⋯⋯

今大会は女子の部は残念ながら中止となり、男子の部のみの開催となる。昨年出場した大学のなかで、今年度の女子部員が4人に満たず、チーム編成ができない大学が出たのも影響したようだ。
稚内の地元紙の事前報道では、1日は公式練習と開会式だけが行われるとなっていたが、実際には1日19時から競技1がスタートする。さらに2日~3日に競技2〜7が行われる。最終日の4日は準決勝、決勝と3位決定戦、さらに閉会式と表彰式が行われる予定だ。
大会は主催する日本カーリング協会のコロナ対策ガイドラインに基づき無観客で開催する。
それでは、男子の部に出場する9チームを紹介しよう。Aブロック4チーム、Bブロック5チームに分かれている。富山大学のみリザーブ登録の選手がいない。
なお、第11回大会が中止となっているため、「◯大会連続」ではなく「◯回連続」と表記している。

🥌Aブロック

☆育英館大学
4:木村 皇太
3:三田村 聖也
2:西田 健人
1:平塚 翔
R:西藤 稜馬
コーチ:工藤 直樹
コーチ:斎藤 英樹
昨年までは稚内北星学園大学として出場。校名変更で、育英館大学となった。第9回大会以降4回連続出場だが、まだ決勝トーナメント進出がない。今年は地元開催という地の利を活かしたい。

☆北海道大学
4:笠井 隼稀
3:菊池 夏
2:大原 玄嗣
1:森藤 健太
R:長瀬 颯太
10回目の出場で、第4回大会から9回連続。第1回大会で準優勝、さらに谷隆太朗選手がスキップだった第8回大会で準優勝しているが、あとは3位が3回などまだ優勝はない。悲願のVなるか。

☆信州大学
4:平野 匡人
3:沼田 康成
2:岡田 隆佑
1:玉代勢 翔也
R:藤井 優羽
全日本大学対抗は初出場。繊維学部を中心に週1〜3日で活動しているという。部員は皆大学からカーリングを始めたとのこと。10月のミネベアミツミオープンではBリーグで2位だった。

☆弘前大学
4:浅利 康平
3:斎藤 遥大
2:小池 建太郎
1:長谷 奎弥
R:尾角 莉玖
昨年に続いて2回目の出場。本来は第11回大会が初出場となるはずだった。昨年はAブロックで予選1位になりながら4位。夏には女子の中部電力と練習試合を行うなど経験を積んでいる。

🥌Bブロック

☆北見工業大学
4:本田 裕之
3:秋田 智広
2:沼辺 龍太
1:後藤 基次郎
R:山村 竜
コーチ:柳 等
12回連続12回目の出場。第1回から途切れなく出場を続けている。平田洸介選手、鹿野大貴選手ら卒業後も活躍している選手も多い。昨年は3位。第7回大会以来の3度目の優勝を狙う。

☆札幌国際大学
4:青木 豪
3:佐藤 剣仁
2:新野 和志
1:佐々木 彩斗
R:工藤 大輝
コーチ:新井 貢
昨年の出場はなく、2大会ぶり3回目の出場。初出場だった第9回大会でいきなり優勝。また、日本ジュニア選手権での複数回優勝をはじめ実績は上位の大学。4年ぶりの優勝を目指す。

☆東京農業大学
4:前田 桜路
3:倉下 和輝
2:本多 亮鷹
1:後藤 祐人
R:渡邊 太陽
コーチ:佐々木 優介
オホーツクキャンパスの学生。第2回大会から連続出場中で、11回連続11回目の出場。昨年はついに初優勝を遂げた。前田、倉下、本多、後藤の4選手は昨年の優勝メンバーで目標は当然連覇。

☆京都大学
4:尾野 準哉
3:白井 遥大
2:山本 貴弘
1:池内 亮太
R:井上 大志
2大会ぶり10回目の出場。まだ決勝トーナメント進出はないが、第9回大会で勝ち星を挙げるなど力は秘めている。サークル名は「BrushUP!!」。軽井沢まで遠征するなどで磨いた技を発揮する。

☆富山大学
4:下地 巧真
3:原田 拓真
2:東條 太一
1:五郎丸 楓大
大会は初出場。チームのブログによると「富山県協会として、初めての全国規模の大会だと思います」とのこと。サークル立ち上げから約2年、この貴重な経験を次に生かすべく果敢なプレーを。

大会のスケジュール・展望など

まず心配なのは屋内競技とはいえ、稚内の天気。

HBC(北海道放送)情報カメラ・いまの稚内

稚内駅から徒歩2分のドーミーイン稚内の
屋上にHBCが設置したカメラの映像(1日10時)

しばらく雪の予報で、12月1日午前10時現在で風雪波浪注意報が出ている。選手や大会関係者の移動に支障がないことを祈りたい。

【大会スケジュール】

◎12月1日(木)
 競技1
 🅰️育英館大学×北海道大学
 19時〜  信州大学×弘前大学
     🅱️京都大学×東京農業大学
       富山大学×札幌国際大学

◎12月2日(金)
 競技2 🅱️
東京農業大学×富山大学
 9時〜   北見工業大学×京都大学

 競技3 🅰️北海道大学×信州大学
 13時〜  育英館大学×弘前大学

 競技4 🅱️札幌国際大学×京都大学
 17時〜  東京農業大学×北見工業大学

◎12月3日(土)
 競技5 🅱️
札幌国際大学×東京農業大学
 9時〜   富山大学×北見工業大学

 競技6 🅰️信州大学×育英館大学
 13時〜  弘前大学×北海道大学

 競技7 🅱️北見工業大学×札幌国際大学
 17時〜  京都大学×富山大学

◎12月4日(日)
 9時〜  準決勝
 13時〜   決勝・3位決定戦
 
16時〜   閉会式・表彰式

【ライブ配信】

稚内カーリング協会のYouTubeチャンネルから行われる。競技1はAシートとDシートが配信されている。競技2以降は全試合をカバーしてくれるかもしれない。

女子の部が非開催となったことは残念だが、男子の部は北海道・東北の大学だけだった昨年と違い、青森・長野・京都そして富山からも出場校があり、賑やかな大会となった。信州大学と富山大学の初出場組は、大会から多くのことを吸収してほしいし、全力でのプレーを期待したい。
特に、ブログで「富山県協会として、初めての全国規模の大会だと思います。はじめの1歩を私たち富山大学が踏ませていただけることはすごく光栄です」と記した富山大学には、この大会で得た経験をしっかり富山に持ち帰ってほしいと思う。
優勝争いは北海道のチームが中心になりそうだが、本州勢も弘前大学などが力をつけており侮れない。
YouTubeを通じて、全国の大学生カーラーの熱い戦いに声援を送りたい。

地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。