北海道カーリングツアー最終戦 アドヴィックスカップ2022 が8日スタート!
今年から始まった北海道カーリングツアーは、いよいよアドヴィックス常呂カーリングホールで最終戦を迎える。
SC軽井沢クラブはひと足先に海外に遠征し、初戦でいきなり準優勝という好結果を出したが、他のチームも大いに刺激を受けたはず。
これから海外に向かうチームも、国内で調整を続けるチームも、ひと区切りとなるアドヴィックスカップ2022で弾みをつけたい。
会場のアドヴィックス常呂カーリングホールは、2013年10月に竣工した。地上2階建てで、観客席186席、車椅子用12席がある。
2018年5月に日本代表決定戦が開催された時は、1階に仮設席ができて400人くらいが入場していた。
アクセスとしては、常呂交通ターミナルから栄浦行きの北見市営バスに乗って数分で到着。とはいえ、バス停で2つ目だし、歩いても15分ほどだから徒歩でも大丈夫。湧網線の跡地がサイクリングロードになっていて、そこを歩けば近道だ。
網走から網走バス、北見からは北海道北見バスのそれぞれ常呂行きのバスが出ていて、常呂交通ターミナルが終点だ。北海道北見バスと北見市営バスは別なので注意。
常呂のカーリングの歴史はいろいろなところで書かれているし、書いたらもの凄く長くなりそうなので省略するが、現カーリングホールの隣にある旧カーリングホールについて少し触れたい。
旧カーリングホールは、1988(昭和63)年1月に「常呂町カーリングホール」としてオープン。
2006年の市町村合併で「北見市」となり、施設名称が「北見市常呂町カーリングホール」となる。
旧カーリングホールは、秋から翌春までのおよそ半年間オープンしていた施設だった。
2013年(平成25年)9月9日、アドヴィックスがネーミングライツ取得。
同年11月1日、「アドヴィックス常呂カーリングホール」が通年型の施設としてオープン。旧カーリングホールは営業を終えた。
建物は現在も当時のまま残っている。外壁の手形とともに、貴重なレガシー。できれば、このまま残してもらいたいものだ。
アドヴィックスカップは2014年に第1回大会が開かれた。当時は男女混合の大会で、16チームが参加した。優勝はロコ・ソラーレ(スキップ本橋麻里)、準優勝が4REAL(阿部晋也)、第3位はSC軽井沢クラブ(両角友佑)だった。
2015年も16チームが参加し、優勝はSC軽井沢クラブ(両角友佑)、準優勝はまたも4REAL(阿部晋也)、第3位に地元のチーム北見(敦賀浩司)が入った。
2016年も16チームが参加。優勝は北海道銀行フォルティウス(小笠原歩)、準優勝がSC軽井沢クラブ(両角友佑)、第3位は4REAL(阿部晋也)。
2017年も16チームが参加し、4REAL(阿部晋也)がついに優勝。準優勝はロコ・ソラーレ(藤澤五月)、第3位はIgnires長野(松村勇人)だった。
2018年は国外からも参加があり16チーム。優勝は韓国のGANGWON PROVINCE (Yang Se Young)。準優勝が4REAL(松村雄太)、第3位に札幌国際大学(鎌田渓)が入った。この年は7月に開催され、翌月に北海道コンサドーレ札幌カーリングチームが発足した。
2019年から男女別の大会となり、各10チームが参加した。男子はTM軽井沢(両角友佑)が優勝。
準優勝は韓国の前年度優勝チームGANGWON PROVINCE(Park jong duk)、第3位に中国のTeam Zou(Qiang Zou)が入った。
女子はロコ・ソラーレ(藤澤五月)が優勝。準優勝は中国のTeam Mei(Mei Jie)、第3位も中国のTeam Jiang(Jiang Yilun)だった。
2020、2021年はコロナ禍の影響で中止。
今年は3年ぶりの7回目の大会となる。男子は9チーム、女子は8チームが参加する。
それでは、出場チームを紹介しよう。なお、ツアー成績のうち、どうクラはどうぎんカーリングクラシック、みどチャレは稚内みどりチャレンジカップ、アルゴGCはアルゴグラフィックスカップの略称。
男子 プールA
🥌Sato (札幌国際大学)
・どうクラ 第4位
・みどチャレ 予選敗退
4:青木 豪(Vice)
3:佐藤 剣仁(Skip)
2:荻原 功暉
1:新野 和志
A:佐々木 彩斗
コーチ:土井 誉享
コーチ:新井 貢
🥌Hirata (KitCURLINGCLUB)
・どうクラ 予選敗退
・みどチャレ 予選敗退
4:平田 洸介(Skip)
3:臼井 槙吾(Vice)
2:目黒 良太
1:三浦 善也
A:相田 晃輔
コーチ:小林 博文
🥌Takeda (晩成カーリングクラブ)
・どうクラ 不出場
・みどチャレ 不出場
4:竹田 直将(Skip)
3:似里 浩志(Vice)
2:大野 福公
1:川平 景虎
🥌Noguchi (Hot Shot!)
・どうクラ 不出場
・みどチャレ 第3位
4:野口 航太郎(Skip)
3:鎌田 優斗
2:加藤 寛
1:吉村 悠樹(Vice)
A:藤村 颯人
🥌Nakahara (アイスライン)
・どうクラ 不出場
・みどチャレ 不出場
4:中原 太亜(Skip)
3:道谷 陽太(Vice)
2:竹村 璃玖
1:木村 優太
コーチ:澤向 裕希
男子 プールB
🥌Aoki (Checkmate)
・どうクラ 不出場
・みどチャレ 不出場
4:青木 亮(Skip)
3:林 莉生(Vice)
2:大内 拓斗
1:金沢 直輝
🥌Kawano (LOHAS)
・どうクラ 不出場
・みどチャレ 不出場
4:河野 幹太郎(Skip)
3:松岡 和輝(Vice)
2:高橋 駿
1:西澤 圭太
🥌Honda (北見工業大学)
・どうクラ 不出場
・みどチャレ 不出場
4:本田 裕之(Skip)
3:山村 竜(Vice)
2:沼辺 龍太
1:小穴 一詠
A:秋田 智広
コーチ:柳 等
🥌Abe (コンサドーレ)
・どうクラ 予選敗退
・みどチャレ 予選敗退
4:清水 徹郎(Vice)
3:大内 遥斗
2:阿部 晋也(Skip)
1:鈴木 実倫
A:敦賀 爽太
【ツアー初出場チームについて】
最終戦がツアー初出場となる5チームについてさらに紹介する。
Takeda(晩成カーリングクラブ)は、ひとくせもふたくせもある顔ぶれが揃った。奥様とのタッグでミックスダブルス日本選手権の常連の竹田選手がスキップで、元team IWAIの似里選手、最近はYouTuberとしても著名な大野選手、帯広の若武者川平選手。並びはまだ確定していないとか。
Nakahara (アイスライン)は、地元のジュニアチーム。1月の北海道選手権には、常呂CCとして出場。4勝3敗と勝ち越したが、DSCの差で決勝トーナメント進出を逃した。中原選手はドラゴンの中原亜星選手の弟で、常呂ジュニアのリザーブとして日本選手権に名を連ねたことがある。
Aoki(Checkmate)は、メンバーだった大内遥斗・敦賀の2選手がコンサドーレに移籍し、今シーズンは4人体制で戦う。スキップの青木亮選手は、チームAOKIのスキップとして2020年の日本ジュニア選手権に出場し準優勝。林選手はその大会でSC軽井沢クラブJrのスキップだった。
Kawano (LOHAS)は、昨シーズンはメンバーが別々のチームで活動していたが、今シーズン再び集結して結成。新メンバーの西澤選手は北海道大学の4年生。もう1人、同大3年の堀越直人選手も新メンバーだが、今大会は参加していない。決勝トーナメント進出を目標として戦う。
Honda(北見工業大学)は、スキップの本田選手のカーリング歴が長く12年。2018年の全道高校選手権で優勝。また、2019年の北海道ミックスダブルス選手権や昨年の北海道ミックスカーリング選手権に出場している。秋田選手は昨年の大学対抗選手権で第3位に入った経験がある。
女子 プールC
🥌Yamamoto (大学選抜)
・どうクラ 予選敗退
・みどチャレ 予選敗退
・アルゴGC 優勝
4:上野 美優(Vice)
3:山本 冴(Skip)
2:安井 涼音
1:原 瑞樹
A:岩瀬 萌々香
コーチ:土井 誉享
コーチ:柳 等
🥌Kanai (SC軽井沢クラブ)
・どうクラ 不出場
・みどチャレ 準優勝
・アルゴGC 予選敗退
4:金井 亜翠香(Skip)
3:江並 杏実(Vice)
2:西室 淳子
1:両川 萌音
コーチ:西室 雄二
🥌Yoshimura (フォルティウス)
・どうクラ 優勝
・みどチャレ 優勝
・アルゴGC 準優勝
4:吉村 紗也香(Skip)
3:小野寺 佳歩
2:近江谷 杏菜
1;小林 未奈(Vice)
A:船山 弓枝
トレーナ―:松井 浩二
🥌Shirahata (クラウンクラウン)
・どうクラ 不出場
・みどチャレ 不出場
・アルゴGC 不出場
4:白畑 桃希(Skip)
3:石田 陽子(Vice)
2:藤田 紗羅
1:澤向 舞佳
A:小原 萌楓
コーチ:白畑 誠
女子 プールD
🥌Nakamura (フィロシーク青森)
・どうクラ 予選敗退
・みどチャレ 不出場
・アルゴGC 不出場
4:田中 美咲(Vice)
3:中村 澪里(Skip)
2:木原 遥
1:一戸 日和
A:原田 結菜
コーチ:中島 潤
コーチ:中村 幸彦
🥌Fujisawa (LOCOSOLARE)
・どうクラ 不出場
・みどチャレ 不出場
・アルゴGC 第3位
4;藤澤 五月(Skip)
3:吉田 知那美(Vice)
2:吉田 夕梨花
1:鈴木 夕湖
A:石崎 琴美
コーチ:小野寺 亮二
トレーナー:高田 聖也
🥌Sasaki (LOCOSTELLA)
・どうクラ 予選敗退
・みどチャレ 第3位
・アルゴGC 第4位
4:佐々木 穂香(Skip)
3:本橋 麻里(Vice)
2:林 未来
1:青木 愛優凪
A;斉藤 茉由美
コーチ:青木 伸生
コーチ:松澤 弥子
🥌Minami (STRAHL)
・どうクラ 準優勝
・みどチャレ 予選敗退
・アルゴGC 予選敗退
4:南 真由(Skip)
3:小川 香奈(Vice)
2:石垣 真央
1:兼田 モモ
【ツアー初出場チームについて】
女子は1チームだけが初出場。
Shirahata(クラウンクラウン)は、全員が地元の常呂町出身のホームチーム。また、全員が2005年生まれ(男子のアイスラインも同様)。昨年11月の北海道選手権にはオホーツクブロック2位の常呂CCとして出場し、2勝している。経験を積んで、ゆくゆくはジュニア選手権優勝を目指す。
大会日程
大会はB〜Eシートを使用して行われる。
◎9月8日(木)
◆セッション1 (男子) 11時〜
Bシート
札幌国際大学 vs KiTCURLINGCLUB
Cシート
晩成カーリングクラブ vs Hot Shot!
Dシート
Checkmate vs LOHAS
Eシート
北見工業大学 vs コンサドーレ
◆セッション2 (女子) 15時〜
Bシート
大学選抜 vs SC軽井沢クラブ
Cシート
フォルティウス vs クラウンクラウン
Dシート
フィロシーク青森 vs STRAHL
Eシート
LOCOSTELLA vs LOCOSOLARE
◆セッション3 (男子) 19時〜
Cシート
LOHAS vs 北見工業大学
Dシート
アイスライン vs 札幌国際大学
Eシート
KiTCURLINGCLUB vs 晩成カーリングクラブ
◎9月9日(金)
◆セッション4 (男子) 11時〜
Bシート
Hot Shot! vs アイスライン
Cシート
札幌国際大学 vs 晩成カーリングクラブ
Eシート
Checkmate vs 北見工業大学
◆セッション5 (女子) 15時〜
Bシート
フィロシーク青森 vs LOCOSOLARE
Cシート
STRAHL vs LOCOSTELLA
Dシート
大学選抜 vs フォルティウス
Eシート
SC軽井沢クラブ vs クラウンクラウン
◆セッション6 (男子) 19時〜
Cシート
コンサドーレ vs Checkmate
Dシート
KiTCURLINGCLUB vs アイスライン
Eシート
Hot Shot! vs 札幌国際大学
◎9月10日(土)
◆セッション7 (女子) 10時〜
Bシート
クラウンクラウン vs 大学選抜
Cシート
SC軽井沢クラブ vs フォルティウス
Dシート
LOCOSTELLA vs フィロシーク青森
Eシート
LOCOSOLARE vs STRAHL
◆セッション8 (男子) 14時〜
Bシート
アイスライン vs 晩成カーリングクラブ
Cシート
Hot Shot! vs KiTCURLINGCLUB
Eシート
コンサドーレ vs LOHAS
◆セッション9 18時〜
Bシート
プール A1位 vs プール B2位
Cシート
プール B1位 vs プール A2位
Dシート
プール C1位 vs プール D2位
Eシート
プール D1位 vs プール C2位
◎9月11日(日)
◆セッション10 9時〜
Cシート
男子 3位決定戦
Dシート
男子 決 勝 戦
◆セッション11 13時〜
Cシート
女子 3位決定戦
Dシート
女子 決 勝 戦
※日によって、最初のセッションの開始時刻が違うので、現地観戦の方はご注意を。
YouTube配信あり
大会の模様は、これまでの3大会と同様にYouTubeで配信され、各セッションの1試合は実況解説付きとなる。
予選ではEシートの試合が実況解説付きの配信となる。いずれも北海道カーリングツアーのチャンネルから配信される。初戦の北見工業大学とコンサドーレの試合は小穴桃里選手が解説を担当される予定とのこと。また、他の試合にはTM軽井沢から2選手が解説をする予定という。
大会ホームページ&Twitter
ライブスコア
常呂カーリング倶楽部 公式サイト
北海道カーリングツアーの情報
北海道カーリング協会のTwitter
SNSでの推奨ハッシュタグ
初の試みの北海道カーリングツアーもいよいよ最終戦。新たな出場チームが波乱を巻き起こすのか、フォルティウスをはじめとするツアーで好成績を収めてきたチームが最後も躍動するのか興味は尽きない。
この大会も、YouTubeをはじめ各種SNSで情報が発信されるので、できればリアルタイムで楽しみ、応援していただきたい。
各チームの今後につながる大会となります様に。
近くのひまわり畑は今が見頃。現地観戦の方はお時間が空いた時にでもこちらもぜひ。
時間に余裕がある方は、かつて小野寺(小笠原)歩さんや林(船山)弓枝選手が通った「cafe しゃべりたい」も訪れてみては。あの映画「シムソンズ」にも登場した喫茶店です。
大会参加選手のなかには、お昼を会場のすぐそばのレストハウスところで摂っている人もいるようです。過去の大会でも、ここでホタテ料理を食べて頑張った選手もいたようですね。
晩成カーリングクラブの川平景虎選手が食べたミックス丼、塩ラーメンが美味しそう!
私も以前、オホーツクラーメンをいただいたことがあります。
さらに、常呂交通ターミナルから車で4分、徒歩で20分少々のところにある常呂神社も聖地のひとつといえるでしょう。
常呂神社の公式Instagramによると、ホタテの貝殻を使った絵馬もあるそうです。
このほかにも、ロコ・ソラーレ御用達の寿司屋「松寿し」など、常呂のいろいろな場所を訪れてみていただきたいですね。
地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。