7選手が挑む! ワールドユニバーシティゲームズトリノ大会カーリング競技
Torino 2025 FISU World University Games Winterが、イタリアのトリノで1月13〜23日にかけて開催される。
ワールドユニバーシティゲームズは、以前はユニバーシアードと呼ばれていた大会で、夏季大会と冬季大会があり、2023年冬季レークプラシッド大会より現在の名称に変更された。FISUは国際大学スポーツ連盟の略称。
ちなみに、ユニバーシアードの名称は、大学(University)とオリンピアード(Olympiad)の合成語だった。
通算で第32回大会となる2025冬季トリノ大会は、イタリアのトリノのほか、ピエモンテ地方のバルドネッキア、ピネローロ、プラジェラート、セストリエーレ、トーレペリチェの計6都市で行われる。
トリノでの冬季大会開催は2007年以来18年ぶり2回目。1959年、1970年には夏季大会も開催され、夏冬合わせて4回目となる。
2025年冬季大会は、9つの必須競技と2つのオプション競技が行われる。スポーツの提供と革新の最先端を維持するために、組織委員会は、FISU 公認スポーツから最大3つのオプション競技を加えることができる。
今大会には50ヵ国以上から2,500人以上の学生が参加する。
大会およびカーリング競技の歴史
1959年にユニバーシアード競技大会(英:
Universiade)としてイタリア・トリノで第1回夏季大会、1960年にフランス・シャモニーで第1回冬季大会が開催された。
前述の通り、2023年冬季レークプラシッド大会より「ワールドユニバーシティゲームズ」(World University Games) に改称。当初は2021年予定の夏季成都大会から用いられる予定としていた(2021年は夏季・冬季大会ともコロナ禍のため中止)。
カーリング競技は、2003年にタルヴィージオで開催された第21回冬季ユニバーシアード大会で初めてオプション競技となり、2007年にトリノで開催された第23回大会で必須(コンパルソリー)競技となった。
前回の冬季レークプラシッド大会では、日本からは男女の4人制チームの10選手が出場した。
男子は青木豪選手(札幌国際大学大学院=当時、以下同)、佐藤剣仁選手(札幌国際大学)、新野和志選手(同)、佐々木彩斗選手(同)、渡邊陽紀選手(中央大学)の5選手。
女子は上野美優選手(日本女子大学)、山本冴選手(同)、安井涼音選手(札幌学院大学出)、岩瀬萌々香選手(札幌市立大学)、原瑞希選手(札幌学院大学出)の5選手が出場した。
男子は、アメリカ、イギリスなどに勝ったがカナダ、スウェーデンなどに敗れ、4勝5敗で予選敗退。女子もオーストラリアとスペインに勝ったものの、韓国、カナダなどに敗れ2勝7敗で予選敗退という結果だった。
なお、男子はイギリスが優勝し、アメリカが2位、カナダが3位。女子は中国が優勝して韓国が2位、アメリカが3位となった。
今大会の日本代表は、まずは予選突破を果たしてほしい。
今大会の出場選手たち
🥌ミックスダブルス
工藤 大輝 (くどう たいき)
2000年5月21日生まれ、24歳。札幌国際大学大学院2年。
大関 結(おおぜき ゆい)
2004年8月13日生まれ、20歳。早稲田大学2年。
🥌女子4人制
三浦 由唯菜(みうら ゆいな)
2004年7月2日生まれ、20歳。札幌国際大学2年。フォース/スキップ。
敦賀 小羽子(つるが こはね)
2005年9月21日生まれ、19歳。札幌国際大学1年。サード/ヴァイススキップ。
鈴木 凛(すずき りん)
2005年4月23日生まれ、19歳。札幌国際大学1年。セカンド。
荻原 詠理(おぎはら えり)
2003年2月12日生まれ、21歳。立教大学4年。リード。
松永 愛唯(まつなが あい)
2004年8月19日生まれ、20歳。札幌国際大学2年。フィフス。
🥌スタッフ
小笠原 歩(おがさわら あゆみ)
チームリーダー。公益社団法人 日本カーリング協会勤務。
土井 誉享(どい たかゆき)
コーチ。札幌国際大学勤務。
藤川 明代(ふじかわ あきよ)
トレーナー。社会医学技術学院勤務。
今大会の日本代表は、ミックスダブルスと女子4人制に出場する(男子4人制は不出場)。
ミックスダブルスの大関選手は、女子4人制では東京都のGRANDIRに所属。先の関東ミックスダブルスでは、青木亮選手とのペアで優勝している。工藤選手も、第13回全日本大学対抗で優勝(2022年)した4人制だけでなく、今シーズンは北海道ミックスダブルスに出場するなどMDの経験も積んでいる。
2チーム編成できる選手を擁する札幌国際大学女子は、今大会に4選手を送り込んだ。三浦選手は世界ジュニアの2022年金メダル、2023年はスキップとして銀メダルを獲得。立教大学の荻原選手もサード、リードとして両大会に出場しメダルを獲得している。
いずれの選手も、技術面のみならず精神面、作戦面でも同世代に負けない実力を持ち、期待は高い。
カーリング競技の日程と参加国
🥌ミックスダブルス
カーリング競技は、ミックスダブルスが大会の会期前からスタートする。トリノとの時差は−8時間。カッコ内は日本時間。ラウンドロビンは日本の試合のみ表記。
Session 1 11日15時(11日23時)
vsスイス🇨🇭
Session 2 11日19時(12日03時)
vsドイツ🇩🇪
Session 3 12日10時(12日18時)
vsノルウェー🇳🇴
Session 4 12日14時(12日22時)
vsイタリア🇮🇹
Session 5 12日18時(13日02時)
vsカナダ🇨🇦
Session 6 13日10時(13日18時)
vsイギリス🇬🇧
Session 7 13日14時(13日22時)
vsアメリカ🇺🇸
準決勝 14日時刻未定
ラウンドロビン1位vs4位、2位vs3位
3位決定戦 14日17時(15日01時)
決勝 14日20時(15日04時)
🥌男子/女子4人制
女子は日本に加えてカナダ、中国、イギリス、イタリア、韓国、ノルウェー、ポーランド、スウェーデン、アメリカの計10ヵ国が出場する。
なお男子は、カナダ、中国、イギリス、イタリア、韓国、ノルウェー、スイス、スウェーデン、ウクライナ、アメリカの10ヵ国。
男子は1月15日、女子は16日からスタート。ラウンドロビンは日本女子の試合のみ表記。
Session 1 16日09時(16日17時)
vsノルウェー🇳🇴
Session 2 16日19時(17日03時)
vsスウェーデン🇸🇪
Session 3 17日12時(17日20時)
vsアメリカ🇺🇸
Session 4 17日20時(18日04時)
vsポーランド🇵🇱
Session 5 18日14時(18日22時)
vsイギリス🇬🇧
Session 6 19日08時(19日16時)
vsイタリア🇮🇹
Session 7 19日16時(20日00時)
vsカナダ🇨🇦
Session 8 20日09時(20日17時)
vs中国🇨🇳
Session 9 20日19時(21日03時)
vs韓国🇰🇷
男女準決勝 21日時刻未定
男女ともラウンドロビン1位vs4位、2位vs3位
女子3位決定戦 22日14時(22日22時)
男子3位決定戦 22日19時(23日03時)
女子決勝 23日10時(23日18時)
男子決勝 23日14時(23日22時)
大会の配信
今大会の配信は、FISU TV で行われるようだ。
FISU TVのプロモーション映像
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