首都圏のアリーナ施設で初開催! 日本カーリング選手権大会 横浜2025
2021年の第38回大会で一度新横浜スケートセンターを会場として計画されながら、コロナ禍の影響で頓挫した首都圏での日本選手権開催が、ついに実現する。
2025年2月2日(日)から9日(日)までの日程で、「日本カーリング選手権大会 横浜2025(筆者注:第42回大会)」が横浜市の横浜BUNTAIで開催される。
会場の横浜BUNTAIとは
「横浜BUNTAI」は、神奈川県横浜市中区にある多目的アリーナで、2020年に閉館した横浜文化体育館跡地で2024年4月に開場した。
横浜文化体育館といえば、かつてはプロレスがよく開催された会場で、2005年には全日本女子プロレスが後楽園ホールでの最終興行前に開催した大会を観に行ったことがある。経営者だった松永兄弟が売店にいて、ノンアルコールビールを買った思い出がある。
昨年オープンした横浜BUNTAIは、梓設計・アーキボックス・大成建設設計共同企業体が設計、大成建設・渡辺組建設共同企業体によって施工された。株式会社YOKOHAMA文体(電通を代表企業とする19社で構成するコンソーシアム)が管理運営し、地上3階で高さ21m。延床面積は約15,500㎡、収容人数は約5,000人。
メインアリーナのほかに、横浜市立横浜総合高等学校旧校舎跡地にサブアリーナ「横浜武道館」を新設している。
10月には、横浜BUNTAIと隣接するホテルコメント横浜関内と併せて2024年度のグッドデザイン賞を受賞した。
酒巻智大会委員長(公益社団法人 日本カーリング協会 副会長兼専務理事)によると、横浜BUNTAIのアリーナに氷を張るのは専門の会社に依頼したとのこと。まずベースの氷を作るのに3日間ぐらいかけ、その上にカーリング専用の氷を作るのに10日間ぐらいかかったという。カーリングの氷には、工業用の浄水器で作った純水が一番向いているそうだ。
大会要項
🥌主催
公益社団法人日本カーリング協会
🥌共催
横浜市、公益財団法人横浜市スポーツ協会
🥌主管
日本カーリング選手権大会 横浜2025実行委
員会
🥌後援
横浜市教育委員会、株式会社ニッポン放送、株式会社文化放送、横浜エフエム放送株式会社、株式会社テレビ神奈川
🥌協賛
全国農業協同組合連合会、株式会社アルゴグラフィックス、スターツコーポレーション株式会社、株式会社ノジマ、アマノ株式会社、ナブテスコ株式会社、株式会社アクティオ、東日本電信電話株式会社、日産神奈川販売株式会社、三菱地所株式会社、LED TOKYO株式会社、株式会社アドヴィックス、株式会社JTB横浜支店、横井定株式会社、LINEヤフー株式会社、サカタのタネグリーンサービス株式会社、北海道銀行、日立建機日本株式会社、株式会社富士テクニカルリサーチ、株式会社設計、ホテルコメント横浜関内、株式会社アート宝飾、株式会社アイズ・カンパニー
🥌協力
神奈川県カーリング協会、東京都カーリング協会、関東ブロックカーリング協議会
🥌日程
2月1日(土):公式練習
2月2日(日):公式練習・オープニングセレモニー・競技(1次予選)
2月3日(月)~7日(金):競技(1次予選・
2次予選)
2月8日(土):男女準決勝
2月9日(日):男女決勝・表彰式・閉会式
🥌会場
横浜BUNTAI(〒231-0032 神奈川県横浜市中区不老町2-7-1)
🥌アイスメーカー
・チーフアイスメーカー:藤巻 正
(公社)日本カーリング協会 アイスメイク研
究会
・サブチーフアイスメーカー:飯田 俊哉
(一社)みどりスポーツクラブわっかない
・サブチーフアイスメーカー:山崎 英威
(一財)札幌市スポーツ協会
・サブチーフアイスメーカー:松村 勇人
(特非)スポーツコミュニティー軽井沢クラ
ブ
・アイスメーカー:東京都・神奈川県・千葉県カーリング協会スタッフ
🥌大会パートナー
・TOP PARTNERS
全国農業協同組合連合会
株式会社アルゴグラフィックス
スターツコーポレーション株式会社
株式会社ノジマ
・PLATINUM PARTNERS
アマノ株式会社
ナブテスコ株式会社
株式会社アクティオ
東日本電信電話株式会社
日産神奈川販売株式会社
・GOLD PARTNERS
三菱地所株式会社
LED TOKYO株式会社
・SILVER PARTNERS
株式会社アドヴィックス
株式会社JTB 横浜支店
横井定株式会社
LINEヤフー株式会社
・BRONZE PARTNERS
サカタのタネグリーンサービス株式会社
北海道銀行
日立建機日本株式会社
株式会社富士テクニカルリサーチ
株式会社梓設計
・OFFICIAL HOTEL PARTNER
ホテルコメント横浜関内
・OFFICIAL JEWELRY PARTNER
株式会社アート宝飾
・OFFICIAL WEAR SUPPLIER
株式会社アイズ・カンパニー
・CURLING SUPPORTERS@YOKOHAMA
川本工業株式会社
株式会社浪岡時好堂 ほか
大会の歴史
日本カーリング選手権大会は、公益社団法人日本力ーリング協会(JCA)が主催するカーリングの日本選手権大会。男子は1984年から、女子は1988年から実施されている。
札幌市の真駒内アイスアリーナで開催された第1回大会の優勝は、北海道池田町のレッドパジャマ(浅川悟、原勝雄、小杉茂、万一幸、多田謙二の5選手)。
第21回大会(2004年)までは、普段のチーム名のままで出場できたが、第22回大会(2005年)から地域や協会名、あるいは個人名をチーム名にするように変わった。第22回大会の優勝チームは、前年度はSuper Marinersとして優勝していたチーム近江谷だった。
女子の初代王者は、1988年の第5回大会で優勝した池田町のビッグボナンザ(朝川さよ、朝川篤子、原節子、鴨川恵子、松浦正子の5選手)。
過去の優勝チームを遡ると、名選手たちの宝庫だ。
今は亡きカーリングの伝道師・小林宏さんが第3回(1986年)と第4回(1987年)に東京MAXのメンバーとして連覇している。
フォルティウスの近江谷杏菜選手の父で、映画「シムソンズ」でモデルとする人物を大泉洋さんが演じたことでも知られる近江谷好幸さんは、チームが変わりながら3連覇2回を含めて合計8回優勝している。
近江谷さんと日本代表でチームメイトの時期もあり、今大会はコンサドーレのコーチを務める敦賀信人さんは、1996年からの4連覇、昨年の優勝を含めて10回優勝メンバーとして名を連ねている。
その他の現役選手では、TM Karuizawaから出場する両角友佑選手と両角公佑選手がともに過去8回優勝。
さらに、両角兄弟の元チームメイトで、前々回大会でSC軽井沢クラブのメンバーとして連覇を達成した山口剛史選手は合計10回優勝している。
最多優勝は、コンサドーレの清水徹郎選手で、前回大会など過去12回優勝(2007 2008 2009 2013 2014 2015 2016 2017 2019 2020 2021 2024)を飾っている。
女子では、長野五輪に出場するなど黎明期に活躍した近藤ゆかりさんが過去7回優勝。
日本カーリング協会理事で、現在はユース世代のコーチを務めている小笠原歩さんは通算5回優勝している。
小笠原さんとは長くチームメイトで、今大会はフォルティウスのコーチの船山弓枝さんは、2021年など6回優勝を経験。
昨シーズンまでLOCOSOLAREのメンバーだった石崎琴美さんは、合計7回優勝している。
過去10回の優勝チーム
☆男子
第32回(2015年) SC軽井沢クラブ
第33回(2016年) SC軽井沢クラブ
第34回(2017年) SC軽井沢クラブ
第35回(2018年) team IWAI
第36回(2019年)コンサドーレ
第37回(2020年)コンサドーレ
第38回(2021年)コンサドーレ
第39回(2022年) SC軽井沢クラブ
第40回(2023年) SC軽井沢クラブ
第41回(2024年)コンサドーレ
昨年の準優勝はSC軽井沢クラブ、第3位はLOCOSOLARE(ロコ・ドラーゴ)だった。
★女子
第32回(2015年)北海道銀行
第33回(2016年)LS北見
第34回(2017年)中部電力
第35回(2018年) チーム富士急
第36回(2019年) 中部電力
第37回(2020年) LOCOSOLARE
第38回(2021年) 北海道銀行
第39回(2022年) LOCOSOLARE
第40回(2023年)LOCOSOLARE
第41回(2024年)SC軽井沢クラブ
昨年の準優勝は北海道銀行、第3位は中部電力だった。
最多優勝チームは、男子がSC軽井沢クラブの10回、女子がチーム青森・中部電力の各6回となっている。
大会の進め方
一昨年までは男女9チームが参加していたが、前大会から1チームずつ増えて男女10チームが参加している。それに伴って、予選は総当たりのラウンドロビンから5チームずつに分かれて1次リーグを戦い、上位3チームが2次リーグに進む方式に変更となった。
2次リーグは、男女各6チームの1グループによる総当たり戦。ただし1次リーグとの同一対戦相手については試合を行わず、1次リーグでの試合結果を持ち越す。
2次リーグの2位と3位が準決勝を戦い、その勝者が2次リーグ1位チームと決勝で世界選手権の出場権を懸けて争う。
🥌出場チーム
男女各10チーム計20チーム
前年度優勝:1
前年度準優勝:1
強化委員会推薦:3
北海道ブロック代表:1
東北ブロック代表:1
関東ブロック代表:1
中部ブロック代表:1
西日本ブロック代表:1
※男女共
🥌競技方法
全試合10エンド(シンキング持ち時間38分、チームタイムアウト1回)とする。エキストラエンドではシンキング持ち時間4分30秒、チームタイムアウト1回が追加となる。
※LSDは各チーム2投(時計回り、反時計回り別の選手が投げる)行う。
🥌表彰
優勝チームには優勝杯を授与し、第3位まで表彰する。
日本代表選考規程に基づき、男女優勝チームを世界男子および世界女子カーリング選手権大会2025(2025年3月および4月開催予定、開催地:カナダ・ムースジョー市[男子]および韓国・ウィジョンブ市[女子])に日本代表として派遣する。
ミラノ・コルティナ冬季オリンピック日本代表候補チーム選考方法
以下のように選考する。(2023年7月22日公表)
1)以下の i)~v)のいずれかを満たすチームが1チームしかない場合、そのチームをカーリング日本代表候補とする。
i) 第41回日本カーリング選手権大会優勝
ii) 世界カーリング選手権大会 2024 出場
iii) 第 42 回日本カーリング選手権大会優勝
iv) 世界カーリング選手権大会 2025出場
v) 第42回日本カーリング選手権大会直前(決勝戦開催日の3日前時点)のWCF チームランキング最上位、かつ第 41回または第42回日本カーリング選手権大会のいずれかにおいて 3位以内
2) 1)のi)~v)のいずれかを満たすチームが複数ある場合、2025年9月末までに代表候補決定戦を開催する。出場資格は1)のi)~v)のいずれかを満たすこととする。
3) 不測の事態により評価対象となる日本カーリング選手権大会および世界カーリング選手権大会が開催されなかった場合には、選考方法の見直しを行う。
4) WCFチームランキングの評価方法が変更された場合には、選考方法の見直しを行う。
5) チームの同一性の条件については、別途競技委員会の定めるところによる。
前年度優勝チームが連覇を達成するとかなり有利な状況になる。逆に言えば、前年度優勝チーム以外は、連覇を阻止することがまずは目標となるだろう。
それでは、出場チームを紹介しよう。チームの世界ランキングは、Week27(2月3日時点)のもの。Sはスキップ、Vはヴァイススキップ(ヴァイスを表記していないチームもある)、Aはオルタネート(リザーブまたはフィフスと表示されることも)。試合によってはポジションが変わる場合がある。
男子は連覇を狙うコンサドーレなど10チーム
🥌コンサドーレ(前年度優勝/北海道協会)
4:清水 徹郎(シミズ テツロウ=V)
3:阿部 晋也(アベ シンヤ=S)
2:佐藤 剣仁(サトウ ハヤト)
1:大内 遥斗(オオウチ ハルト)
A:敦賀 爽太(ツルガ ソウタ)
コーチ:敦賀 信人(ツルガ マコト)
世界ランキング16位。8月の稚内みどりチャレンジカップ、アドヴィックスカップを優勝。10月末からのパンコンチネンタル選手権で準優勝。軽井沢国際を挟み年明けはアメリカ遠征と大会直前まで調整に励み、連覇へ準備万端。
🥌SC軽井沢クラブ(前年度準優勝/長野県協会)
4:栁澤 李空(ヤナギサワ リク=V)
3:山口 剛史(ヤマグチ ツヨシ=S)
2:山本 遵(ヤマモト タケル)
1:小泉 聡(コイズミ サトシ)
コーチ:西室 雄二(ニシムロ ユウジ)
世界ランキング27位。アドヴィックスカップで準優勝、海外遠征ではKW Fall Classicで準優勝、12月の軽井沢国際でも準優勝。王座奪回へ、最大目標の大会は優勝しか眼中にない。軽井沢に続いて今大会もスキップは山口選手か。
🥌TM軽井沢(強化委員会推薦1/長野県協会)
4:両角 友佑(モロズミ ユウスケ=S)
3:松村 雄太(マツムラ ユウタ=V)
2:宿谷 涼太郎(シュクヤ リョウタロウ)
1:岩井 真幸(イワイ マサキ)
A:両角 公佑(モロズミ コウスケ)
世界ランキング28位。アドヴィックスカップ、稚内みどりチャレンジカップは4位。海外遠征ではアルバータの大会での3位が最高となかなかファイナリストになれない。日本選手権では壁を突破して頂点をつかみたいところだ。
🥌LOCOSOLARE(強化委員会推薦2/北海道協会)
4:前田 拓海(マエダ タクミ=S)
3:中原 亜星(ナカハラ アセイ=V)
2:前田 拓紀(マエダ ヒロキ)
1:上川 憂竜(カミカワ ウリュウ)
A:中原 太亜(ナカハラ トア)
コーチ:小野寺 亮二(オノデラ リョウジ)
コーチ:本橋 麻里(モトハシ マリ)
世界ランキング34位。今シーズンは稚内みどりチャレンジカップで準優勝、11月のSAVILLE GRAND PRIXではチームドロップキンに惜敗の準優勝。着実に力をつけており、序盤で波に乗れば一気に優勝候補になる可能性も。
🥌KiT CURLING CLUB(強化委員会推薦3/北海道協会)
4:平田 洸介(ヒラタ コウスケ=S)
3:臼井 槙吾(ウスイ シンゴ=V)
2:目黒 良太(メグロ リョウタ)
1:三浦 善也(ミウラ ヨシヤ)
A・コーチ:小林 博文(コバヤシ ヒロフミ)
世界ランキング56位。今シーズンは稚内みどりチャレンジカップとアドヴィックスカップでともに3位。10月のNHK杯を優勝後、平田選手と臼井選手はミックスダブルスの大会も。暮れに韓国遠征し結束力を高めてきた。
🥌北海道大学(北海道ブロック代表/北海道協会)
4:菊池 夏(キクチ ナツ=V)
3:大原 玄嗣(オオハラ ゲンジ)
2:林 莉生(ハヤシ リオ)
1:笠井 隼稀(カサイ シュンキ=S)
A:畑 良太(ハタ リョウタ)
昨秋の全日本大学対抗で優勝した北海道大学とは別のチームだが、菊池、大原、笠井の3選手は2023年の同大会で優勝を遂げている。リードスキップの笠井選手は金沢市出身で25歳。実況でお馴染みの畑選手のプレーも楽しみ。
🥌チーム佐藤(東北ブロック代表/青森県協会)
4:佐藤 航英(サトウ コウエイ=S)
3:瀬川 力(セガワ チカラ=V)
2:佐藤 海志(サトウ カイシ)
1:今本 暖太(イマモト ハルタ)
A:今本 昂汰(イマモト コウタ)
コーチ:青田 しのぶ(アオタ シノブ)
コーチ:瀬川 桂子(セガワ ケイコ)
普段のチーム名はARCADIA。佐藤航、佐藤海の両選手が出場した昨年は1勝3敗で一次予選で敗退だった。今年はまずは一次予選突破を目指す。スキップの佐藤航英選手は青森市出身で18歳。負けず嫌いなスキップがチームを牽引。
🥌チームTANI(関東ブロック代表/東京都協会)
4:谷 隆太朗(タニ リュウタロウ=S)
3:水上 駿太(ミズカミ シュンタ=V)
2:岡村 康平(オカムラ コウヘイ)
1:山崎 大樹(ヤマザキ ダイキ)
A:石川 卓弥(イシカワ タクヤ)
普段のチーム名はクラーク東京。昨年は4連敗で1次予選敗退だっただけに、同じ5人で臨む今年こそ躍進を遂げたい。スキップの谷選手は大宰府市出身で31歳。メンバーが今シーズンこだわっているドローの精度に注目したい。
🥌長野県CA(中部ブロック代表/長野県協会)
4:松浦 塁(マツウラ ルイ)
3:清水 芳郎(シミズ ヨシロウ)
2:速水 港(ハヤミズ ミナト=S)
1:甲斐 周(カイ シュウ)
A:西澤 弦也(ニシザワ ゲンヤ)
コーチ:佐藤 みつき(サトウ ミツキ)
普段のチーム名はIgnites長野。スキップの速水選手は御代田町出身で31歳。第31回大会に出場経験がある。サードの清水芳郎選手は第30回大会でのSC軽井沢クラブの優勝メンバー。松村勇人選手は今大会のアイスメーカーで貢献。
🥌チーム京都CA(西日本ブロック代表/京都府協会)
4:若林 諒(ワカバヤシ リョウ=S)
3:柚木 広介(ユウキ コウスケ)
2:影山 晃(カゲヤマ アキラ=V)
1:岡本 真治(オカモト シンジ)
A:相坂 昌弘(アイサカ マサヒロ)
30歳から61歳と幅広い年齢層。スキップの若林選手は大津市出身で30歳。第33回大会でチーム京都で出場経験。最年長で西宮市出身、ミックスダブルスで経験豊富な影山選手がスキップを受け持つことも。爪痕をしっかり残したい。
女子は前年度優勝のSC軽井沢クラブなど10チーム
🥌SC軽井沢クラブ(前年度優勝/長野県協会)
4:上野 美優(ウエノ ミユ=S)
3:上野 結生(ウエノ ユイ)
2:西室 淳子(ニシムロ ジュンコ)
1:金井 亜翠香(カナイ アスカ=V)
コーチ:西室 雄二(ニシムロ ユウジ)
世界ランキング20位。昨年の大会は上野美優選手がスーパーショットを連発、西室選手が歓喜の涙を見せたのは印象的だった。今季はニューイヤーカーリングin御代田で優勝し、復調感十分。チャレンジ精神を忘れず連覇へ邁進。
🥌北海道銀行(前年度準優勝/北海道協会)
4:田畑 百葉(タバタ モモハ=S)
3:仁平 美来(ニヒラ ミク)
2:山本 冴(ヤマモト サエ)
1:中島 未琴(ナカジマ ミコト)
A:伊藤 彩未(イトウ アヤミ)
コーチ:佐藤 浩(サトウ ヒロシ)
世界ランキング8位。今シーズンはアルゴグラフィックスカップで優勝、カナダ遠征でもRed Deer Curling Classicなど3大会で優勝を飾った。チームメンバーの多くが自チームを「パワフル」と表現しているカーリングで魅了する。
🥌LOCOSOLARE(強化委員会推薦1/北海道協会)
4:藤澤 五月(フジサワ サツキ=S)
3:吉田 知那美(ヨシダ チナミ=V)
2:鈴木 夕湖(スズキ ユウミ)
1:吉田 夕梨花(ヨシダ ユリカ)
A:松澤 弥子(マツザワ ヤコ)
コーチ:JAMES DOUGLAS LIND
コーチ:小野寺 亮二(オノデラ リョウジ)
世界ランキング7位は現在日本チームで最上位。ただ、アルゴグラフィックスカップ、Red Deer Curling Classicなど3大会でいずれも北海道銀行に競り負けて準優勝とまだ今季は優勝がない。大一番に強いチームだけに巻き返しなるか。
🥌中部電力(強化委員会推薦2/長野県協会)
4:北澤 育恵(キタザワ イクエ=S)
3:中嶋 星奈(ナカジマ セイナ)
2:江並 杏実(エナミ アミ)
1:鈴木 みのり(スズキ ミノリ)
A:石郷岡 葉純(イシゴウオカ ハスミ)
コーチ:両角 友佑(モロズミ ユウスケ)
世界ランキング13位。今シーズンは8月の稚内みどりチャレンジカップで優勝、アドヴィックスカップで準優勝。しかし、海外遠征では3位が最高、軽井沢国際も予選敗退と不満足な近況。大舞台に強いチームがBUNTAIで一変するか。
🥌フォルティウス(強化委員会推薦3/北海道協会)
4:吉村 紗也香(ヨシムラ サヤカ=S)
3:小野寺 佳歩(オノデラ カホ)
2:小谷 優奈(コタニ ユウナ)
1:近江谷 杏菜(オオミヤ アンナ)
A:小林 未奈(コバヤシ ミナ)
コーチ:船山 弓枝(フナヤマ ユミエ)
コーチ:NIKLAS EDIN
世界ランキング11位。今シーズンはアドヴィックスカップで優勝、稚内みどりチャレンジカップで準優勝。12月の軽井沢国際では決勝で同ランキング3位のチームハッセルボリから8エンド3点を奪い、逆転で優勝。勢いは本物だ。
🥌札幌国際大学(北海道ブロック代表/北海道協会)
4:敦賀 心羽子(ツルガ コハネ=S)
3:中村 碧音(ナカムラ アオネ)
2:鈴木 凜(スズキ リン=V)
1:瀬川 琴佳(セガワ コトカ)
A:森 夢香(モリ ユメカ)
コーチ:荻原 功暉(オギワラ コウキ)
ワールドユニバーシティゲームズで初優勝を遂げたばかりの敦賀選手と鈴木選手が出場。そして他の3選手は26日まで行われていた北海道ジュニア選手権で優勝。日程はキツいが波に乗る5人が横浜に集結、ここでも頂点をつかむか。
🥌フィロシーク青森(東北ブロック代表/青森県協会)
4:田中 美咲(タナカ ミサキ=V)
3:木原 遥(キハラ ハルカ=S)
2:中村 澪里(ナカムラ ミオリ)
1:一戸 日和(イチノへ ヒヨリ)
A:原田 結菜(ハラダ ユウナ)
コーチ:中島 潤(ナカジマ ジュン)
世界ランキング120位(チーム中村として)。今シーズンはスキップを木原選手や田中選手が受け持っている。シーズン前半は試行錯誤したが、ニューイヤーカーリングで3位に入るなど復調気配。序盤で勢いがつけば手強い。新ユニも注目。
🥌東京都協会(関東ブロック代表/東京都協会)
4:鈴木 結海(スズキ ユミ=S)
3:後藤 亜季(ゴトウ アキ=V)
2:倉光 杏佳(クラミツ キョウカ)
1:藤森 美帆(フジモリ ミホ)
A:三浦 琉奈(ミウラ ルナ)
コーチ:松村 なぎさ(マツムラ ナギサ)
世界ランキング261位。普段のチーム名は東京NB(「ノーブランド」の意味)。仕事や学業や育児をする中で競技を続けたいという思いで結成された。スキップの鈴木選手は渋谷区出身で25歳。メンタル最強ギャルのショットに注目。
🥌チーム御代田(中部ブロック代表/長野県協会)
4:土屋 海(ツチヤ カイ=S)
3:大谷 衿果(オオタニ エリカ)
2:安齋 真未(アンザイ マナミ)
1:柏木 由美子(カシワギ ユミコ=V)
A・コーチ:土屋 美喜子(ツチヤ ミキコ)
第37回大会はチーム東京だった土屋海選手が、出身地の御代田のスキップとして日本選手権に還ってきた。同大会では別チームでワイルドカードを競った大谷選手とチームメイトに。黄金世代(1991年生まれ)の2人を軸に波乱を起こす。
🥌チーム大阪(西日本ブロック代表/京都府協会)
4:榛葉 彩日(シンバ アヤカ=S)
3:渡辺 慶子(ワタナベ ケイコ=V)
2:畑山 琴美(ハタヤマ コトミ)
1:笠原 由衣(カサハラ ユイ)
A:八尾 祐香(ヤオ ユカ)
コーチ:松之内 達弘(マツノウチ タツヒロ)
京都協会が関西2府4県を統括しており、チーム大阪ながら京都協会所属。2020年の第13回日本ミックスダブルス選手権に出場経験がある八尾選手以外は全員カーリング歴3年。スキップの榛葉選手は箕面市出身で21歳。伸びしろしかない。
スケジュール
試合はまず5チームずつに分かれての1次予選リーグが、2日16時からの競技1(女子)でスタート。3日~5日は9時、13時30分、18時にそれぞれ試合開始となる。
各グループの上位3チームが2次予選リーグに進む。2次予選リーグは6日~7日に行われ(開始時刻は1次予選リーグと同じ)、8日に準決勝(開始時刻:男子 13時30分、女子 18時)、最終日の9日に決勝(同:男子10時、女子 14時30分)が行われる。
★女子1次予選リーグ
🥌Aブロック
札幌国際大学(北海道ブロック代表)
中部電力(強化委員会推薦2)
北海道銀行(前年度準優勝)
LOCOSOLARE(強化委員会推薦1)
チーム大阪(西日本ブロック代表)
🥌Bブロック
フィロシーク青森(東北ブロック代表)
東京都協会(関東ブロック代表)
フォルティウス(強化委員会推薦3)
チーム御代田(中部ブロック代表)
SC軽井沢クラブ(前年度優勝)
☆男子1次予選リーグ
🥌Cブロック
北海道大学(北海道ブロック代表)
SC軽井沢クラブ(前年度準優勝)
TM軽井沢(強化委員会推薦1)
チームTANI(関東ブロック代表)
LOCOSOLARE(強化委員会推薦2)
🥌Dブロック
チーム京都CA(西日本ブロック代表)
チーム佐藤(東北ブロック代表)
KiT CURLING CLUB(強化委員会推薦3)
コンサドーレ(前年度優勝)
長野県CA(中部ブロック代表)
中継・配信
NHK BSによる中継は、1次予選リーグのみ詳しい予定が発表されている。今年も「どーもくんカメラ」にも熱く期待。
2月2日(日) 16時〜 ※18時以降SUBチャンネル
女子(競技1) 北海道銀行×LOCOSOLARE
2月3日(月)09時〜
男子(競技2) KiT CURLING CLUB×コンサドーレ
2月4日(火)09時〜
女子(競技5) 東京都協会×SC軽井沢クラブ
2月4日(火)13時30分〜 ※16時以降SUBチャンネル
男子(競技6) SC軽井沢クラブ×LOCOSOLARE
2月5日(水)09時〜
男子(競技8) 北海道大学×TM軽井沢
2月5日(水)13時30分〜 ※16時以降SUBチャンネル
女子(競技9) LOCOSOLARE×中部電力
その他の試合については、web配信がある。
大会特設サイトのスケジュールのページの対戦カードの横にあるLIVEマークを押すと配信に飛べるようだ。
今大会は、マルチアングル配信も行われる。これは面白い試み。
現地観戦される方へ
大会特設サイトで、めちゃくちゃ懇切丁寧なガイドが掲載されている。
はじめてのカーリング観戦 | 日本カーリング選手権大会 横浜2025
特に、初めて観戦される方は観戦マナー・注意事項を事前にチェックを。
主なポイントをピックアップするとーー
・写真撮影のみ可能です。動画撮影、および当該映像をインターネット等で配信することは禁止となります。
・自席以外(通路を含む)での撮影や、フラッシュを使用しての撮影は禁止となります。
・周囲の観戦の妨げになる大きな機材(望遠レンズ、三脚、一脚)を使用しての写真撮影はおやめください。
・館内および敷地内は全面禁煙です。喫煙所は設けておりません。
・会場周辺での路上喫煙はおやめください。
・会場内は飲食可能となります。
・飲食物のお持ち込みは、自由となっております。
・大会当日、会場内の飲食売店をご利用いただくことができます。
・酒類の販売もございますが、泥酔している方、周囲の方が不快になるほどのアルコール臭を漂わせている方は観戦をお断りする場合がございます。
・選手の入待ち・出待ち行為、プレゼント・差し入れ・ファンレター等を選手やチームスタッフならびに会場スタッフへお渡しする行為、また、会場宛に送付することは禁止とさせていただきます。
・スタッフの指示に従っていただけない方は入場をお断り・退場措置を取らせていただく場合がございます。
・その際のチケット代、交通費他の補償を主催者は負いかねます。
観戦応援スタイル
そして、「ナイスショットには拍手!」
カーリングは『紳士淑女のスポーツ』ともいわれ、フェアプレーの精神を大切にするスポーツです!相手チームのミスを喜んだり、選手の集中を妨げたりするような応援はせず、ナイスショットにはどちらのチームにも拍手を送ったり、応援グッズで音を鳴らしましょう!
アイスは観客の数によっても状態が変化するデリケートなもので、状態に応じて冷やしたりする必要があるため、館内の室温の変化も予想される。
ブランケットや使い捨てカイロなどを準備しておいたほうがよさそうだ。また、贔屓のチームが遠くのシートで試合を行なっていることもあるので、スケジュールを確認のうえ、オペラグラスを持参するのもいいだろう。
大会関連番組
📺NHKBS 「スポーツ酒場"語り亭"」
五輪へ氷上の熱き戦い!カーリング日本選手権2025直前SP
2月1日(土) 午後10:00〜午後11:00
2月2日(日) 午前5:00〜午前6:00(再放送)
💻日本カーリング協会YouTubeチャンネル
日本選手権直前スペシャル +「次の1投」どーする? 2025 Part 1
1月30日(木)午後8:30配信
主なリンク
🥌大会特設サイト
🥌NHK カーリング日本選手権2025
🥌日本カーリング協会のInstagram
🥌日本カーリング協会の𝕏(旧Twitter)
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