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カーリングの2024-25シーズンは稚内「みどチャレ」で本格的に開幕!

すでに各地で小規模の大会や中学生選手権が行われていて、シーズンがスタートしているが、本格的に2024-25シーズンの開幕を告げるのは夏の風物詩ともなった北海道カーリングツアーだ。
3年目を迎えた今年は、例年ならば開幕戦の会場となるどうぎんカーリングスタジアム(札幌市)で10月末まで天井などの改修工事が行われているため、"どうクラ"での大会は行われないことになった。
したがって、昨年、一昨年と第2戦の会場となっていたみどりスポーツパーク(稚内市)が、今年の開幕戦の会場となる。
今年の北海道カーリングツアーの日程は次の通り。

🥌8月8日(木)〜 11日(日)
稚内みどりCHALLENGECUP
(稚内市/みどりスポーツパーク)

🥌8月22日(木)〜 25日(日)
アドヴィックスカップ
(北見市常呂町/アドヴィックス常呂カーリングホール)

🥌8月29日(木)〜 9月1日(日)
アルゴグラフィックスカップ
(北見市/アルゴグラフィックス北見カーリングホール)

過去2年の「みどチャレ」

2022年の稚内みどりCHALLENGECUPは、男女ともに8チームが出場した。
男子はPool AからTM軽井沢とエスポワールが勝ち上がり、Pool Bからはジュニア選抜とHot Shot!が予選を突破した。
決勝はMorozumi (TM軽井沢)対 Maeda(ジュニア選抜男子)の顔合わせとなり、3-4とリードされたMaedaが最終エンドで3点奪い、鮮やかな逆転勝ちで優勝を飾った。
3位決定戦も、Noguchi (Hot shot!)が最終エンドで2点差を追いつき、エキストラエンドで1点スチールしてIshimura(エスポワール)に6-5で勝つ劇的な試合だった。

女子は、Pool Cではフォルティウスと‪SC軽井沢クラブが上位となり、Pool DからはLOCOSTELLAと中部電力が準決勝に駒を進めた。
決勝はYoshimura(フォルティウス)とKanai(SC軽井沢クラブ)のPool C同士の戦いとなり、9-2でフォルティウスが圧勝、どうぎんカーリングクラシックから2大会連続優勝となった。
3位決定戦は、Sasaki (LOCOSTELLA)が最終エンドで2点奪ってKitazawa (中部電力)に6-5で逆転勝ちした。

2023年も、男女ともに8チームが出場。
男子は、‪Pool AからSC軽井沢クラブとLOCODRAGOが、Pool BからはTM軽井沢と札幌国際大学がそれぞれ準決勝に進出となった。
決勝は7エンドの3点スチールが効いて、Morozumi(TM軽井沢)が9-6でSato(札幌国際大学)を下した。
3位決定戦は、3エンドで逆転したYanagisawa(SC軽井沢クラブ)が、8-4でMaeda(LOCODRAGO)を下した。

女子は、Pool Cから札幌協会とLOCOSTELLAが、Pool DからはフォルティウスとSTRAHLが準決勝へ。
決勝は、Yoshimura(フォルティウス)が7エンドに4点加えて8-3としたところでTsuruga (札幌協会)がコンシード。フォルティウスは連覇達成、そして2年連続で2大会連続優勝を飾った。
3位決定戦は、Sasaki(LOCOSTELLA)が3連続スチールなどで7-2でMinami(STRAHL)に快勝した。
※チーム名はYoshimuraだが、吉村選手自身は産休のためこの大会には出場していない。

3年目を迎える今年の大会は

今年の大会は、出場チーム数が男女とも8チームから10チームに増加した。したがって、予選では各Poolから1チームずつ手空きのチームができる。空き時間を休息に当てたり、プレーについて話し合ったり、うまく活用できるかもポイントになるかもしれない。
各Poolの上位2チームが決勝トーナメントに進むことと、同成績の場合は、直接対決の勝敗、DSCの結果で順位を決定することは昨年と同じ。

賞金は男女とも優勝:100万円、準優勝:50万円、第3位:15万円、第4位:7万円

副賞として、優勝チームにはホクレン賞として北海道和牛が、大会MVP選手には、スポーツナビ賞として賞金10万円が贈られる。

北海道カーリングツアーInstagramより

会場では、選手にホクレンがドリンクを提供しているようだ。

それでは、各Poolごとに、出場チームを紹介しよう。

男子は連覇を狙うTM軽井沢など10チーム

☆Pool A

🥌Yanagisawa(‪SC軽井沢クラブ)
4:栁澤 李空(Skip)
3:山口 剛史(Vice)
2:山本  遵
1:小泉  聡

連覇を狙った2024年日本選手権は惜しくも準優勝だったが、安定した力を示した。山口選手は日本ミックスダブルスでも優勝する活躍を見せた。昨季終了時のチームの世界ランキングは31位。

🥌Ogiwara(札幌国際大学)
4:荻原 功暉(Skip)
3:阿部 悠希(Vice)
2:阿部 悠人
1:木村 優太
A:大野 勇樹
コーチ:荻原 功暉
コーチ:新井 貢

昨年のメンバーから残っているのは荻原選手のみ。阿部悠人選手は2024年高校王者のメンバー。3月の日本ジュニアには阿部希、阿部人、大野の3選手が出場して3位に入っている。

🥌Kim(カトリック関東大学校=韓国🇰🇷)
4:Kim hak-jun
3:Park jin-hwan
2:Park jong-hyeon
1:Kim myeong-jun
コーチ:Cheon sung-min
コーチ:Park hyeon-soo

カトリック関東大学校は、江原特別自治道江陵市と襄陽郡にある私立大学で、学校法人仁川カトリック学園が経営している。1954年に設立された。昨季終了時の世界ランキングは598位。

🥌Abe(コンサドーレ)
4:清水 徹郎(Vice)
3:阿部 晋也(Skip)
2:大内 遥斗
1:佐藤 剣仁
コーチ:敦賀 信人

2024年日本選手権で3年ぶり5度目の優勝。世界選手権は3勝9敗にとどまり11位。今季から札幌国際大学のスキップだった佐藤剣仁選手が加わった。昨季終了時の世界ランキングは41位。
※敦賀爽太選手は、大学の実習期間中のため、北海道カーリングツアーは不参加とのこと。

🥌Maeda(LOCODRAGO)
4:前田 拓海(Skip)
3:中原 亜星(Vice)
2:前田 拓紀
1:上川 憂竜
A:小野寺 亮二
コーチ:小野寺 亮二
コーチ:本橋 麻里

昨シーズンからLOCOSOLAREの男子チームとして活動。1年目から北海道選手権を優勝して日本選手権に出場、準決勝まで勝ち進み3位と健闘した。昨季終了時の世界ランキングは42位。

☆Pool B

🥌Nakahara (学生強化男子)
4:中原 太亜(Skip)
3:道谷 陽太(Vice)
2:小林 駿汰
1:工藤 大輝
A:佐々木 彩斗
コーチ:小笠原 歩
コーチ:土居 誉享

7月に新野和志選手を含めて「学生強化チーム男子」として指定されたメンバー。常呂ジュニアや札幌国際大学など普段の所属は異なる。大会を通じてチームワークを高めていきたい。

🥌Morozumi(TM軽井沢)
4:両角 友佑(Skip)
3:松村 雄太(Vice)
2:宿谷 涼太郎
1:岩井 真幸
A:両角 公佑

みどチャレは2022年準優勝、2023年優勝とかなり相性が良い大会。今季は両角公佑選手が復帰し、また試合ごとに異なるオーダーが見られるか。昨季終了時の世界ランキングは19位。

🥌Hirata(KiT CURLING CLUB)
4:平田 洸介(Skip)
3:臼井 槙吾(Vice)
2:目黒 良太
1:三浦 善也
コーチ:小林 博文

前年度準優勝チームとして出場した2024年日本選手権は二次予選で敗退。巻き返しを期す今季は6月のICE GOLD CUPで3位とまずまずのスタート。昨季終了時の世界ランキングは43位。

🥌Fujii(SC軽井沢クラブJr.)
4:藤井 海斗(Skip)
3:山本 弥輝(Vice)
2:高橋 胱之介
1:金川 俊介
A:戸澤 泰己
コーチ:柏木 由美子

藤井選手は今年1月の江原道冬季ユースオリンピック代表。他の4選手は今年の日本選手権に中部ブロック代表として同チーム名で出場し、二次予選まで進んだ。世界ランキング212位。

🥌lida(Noxus)
4:飯田 俊哉(Skip)
3:布施 悠太(Vice)
2:稲場 滉人
1:西田 健人

地元稚内のチーム。6月のICE GOLD CUPで優勝と今季は好スタートを切った。飯田選手と稲場選手は、先月の北海道ミックスでも優勝を飾ったように現在波に乗っている。地の利を活かせば。

女子は3連覇を目指すフォルティウスなど10チーム

★Pool C

🥌Nakamura(フィロシーク青森)
4:田中 美咲(Vice)
3:中村 澪里(Skip)
2:木原 遥
1:一戸 日和
A:原田 結菜

初の海外遠征では準優勝の大会があり、ニューイヤーカーリングで優勝。着実に力をつけた。昨年は2選手が体調不良となり3人で戦ったが、今年は万全。昨季終了時の世界ランキング41位。

🥌Tsuruga(札幌国際大学B)
4:敦賀 心羽子(Skip)
3:中村 碧音(Vice)
2:鈴木 凛
1:瀬川 琴佳
A:森 夢香
コーチ:土居 誉享
コーチ:荻原 功暉

敦賀選手と鈴木選手は3月の日本ジュニアで札幌ジュニアのメンバーとして準優勝。中村選手は、昨年の全国高校選手権で準優勝など実績十分。"Bチーム"とはいえまったく侮れない。

🥌Yoshimura(フォルティウス)
4:吉村 紗也香
3:小野寺 佳歩
2:近江谷 杏菜
1:小林 未奈
A:小谷 優奈
コーチ:船山 弓枝

吉村選手が北海道カーリングツアーに戻ってくる。が、前日でもまだSkipの表記がない。小谷選手がオルタネートなのも気になる。3連覇を目指す戦いぶりに注目。昨季世界ランキング21位。

🥌Minami(STRAHL)
4:南 真由(Skip)
3:小川 香奈(Vice)
2:齋藤 瑞季
1:野本 萌絵
コーチ:竹島 一美

昨年の大会では奥山美佳選手が加わっていたが、今年は稚内協会から出場、4人体制で臨む。昨年12月の北海道選手権は準優勝。昨年の4位よりももっと上の順位を狙う。世界ランキング108位。

🥌Okuyama(稚内協会)
4:奥山 美佳(Skip)
3:川村 和香羽(Vice)
2:宿谷 奈苗
1:丸山 莉夢
A:笈川 綾那

奥山選手は育英館大学でプレーし、今大会は地元中高生らを率いる。川村選手は帯広畜産大学でプレー、北海道ミックスダブルスで優勝。宿谷選手も日本ミックスダブルスの出場経験がある。

★Pool D

🥌Tabata(北海道銀行)

4:田畑 百葉(Vice)
3:仁平 美来(Skip)
2:山本 冴
1:中島 未琴
A:伊藤 彩未
コーチ:佐藤 浩
コーチ:鈴木 颯人

日本選手権は決勝最終エンドで2点を奪われ、 苦い準優勝だった。そのリベンジのためのシーズンが始まる。昨季と同じオーダーでスキップも仁平選手が務める。昨季の世界ランキング30位。

🥌Kitazawa(中部電力)
4:北澤 育恵(Skip)
3:中嶋 星奈
2:江並 杏実
1:鈴木 みのり(Vice)
A:石郷岡 葉純
コーチ:両角 友佑

昨年の軽井沢国際で優勝、日本選手権では3位と堅実な戦いぶり。ただ、そろそろ2019年以降遠ざかっている日本選手権の頂点に戻りたい。北海道ツアーで弾みを。昨季世界ランキング19位。

🥌Sasaki(LOCOSTELLA)
4:荻原 詠理(Vice)
3:佐々木 穂香(Skip)
2:林 未来
1:松澤 弥子
コーチ:小野寺 亮二

日本選手権は二次予選まで進出、妹分の底力を見せた。‪今季は昨年の世界ジュニアで優勝の荻原選手が加入。TM軽井沢・松村選手のアドバイザー就任も心強い。昨季世界ランキング53位。

🥌Miura(札幌国際大学A)
4:三浦 由唯菜(Skip)
3:松永 愛唯(Vice)
2:佐久間 優名
1:池田 葉南
A:安井 涼音
コーチ:土居 誉享
コーチ:荻原 功暉

3月の日本ジュニア優勝チーム。三浦選手と松永選手はジュニア日本代表として世界ジュニアに出場し、昨年の優勝‪に続き準優勝。まさに充実一途だ。昨季終了時の世界ランキングは157位。

🥌Kawamura(Grace Hokkaido)
4:川村 みゆき(Skip)
3:川平 操子(Vice)
2:林  縁
1:北口 幸恵

昨年の世界シニアで銅メダルを獲得した美魔女軍団が参戦。日本の世界シニアでのメダル獲得は2005年の銀メダル以来の快挙だった。稚内協会の川村選手を中心に若々しいプレーで魅了する。

大会日程

8月8日(木)
10時30分〜 Draw1 男子
14時00分~ Draw2 女子
18時00分〜 Draw3 男子

8月9日(金)
09時00分〜 Draw4 女子
12時30分〜 Draw5 男子
16時00分~ Draw6 女子
19時30分〜 Draw7 男子

8月10日(土)
09時00分〜 Draw8 女子
12時30分〜 Draw9 男子
16時00分~ Draw10 女子

8月11日(日)
09時00分〜 Draw11 男女準決勝
12時30分〜 Draw12 男女3位決定戦
16時00分〜 Draw13 男女決勝

スポーツナビで配信あり

今年の北海道カーリングツアーは、スポーツナビが配信を行うことが発表された。

スマホの「スポーツナビ」アプリより

番組表にはAシートの実況解説付き配信が並んでおり、北海道カーリングツアーのYouTube配信と同じものが配信されそうだ。

スマホの「スポーツナビ」アプリより

配信画面はこんな感じだ。映像提供で北海道カーリングツアーのロゴが入っている。

💻📱ライブ配信トップ - スポーツナビ

北海道カーリングツアーのYouTube配信

北海道カーリングツアー前日配信より

北海道カーリングツアーのYouTubeチャンネルでは、Aシートの実況解説付き配信、B〜Dシートの定点カメラ配信を行う。この図だと、B〜Dシートを1画面で映すのかと思ってしまうが⋯⋯

北海道カーリングツアーYouTubeより

配信予定一覧を見ると、B〜Cシートは1つのチャンネルだが、Dシートは単独で配信されることがわかる。従って、同時に3つの映像が配信されることになる。適宜切り替えて存分に楽しみたい。

💻📱北海道カーリングツアー2024YouTubeチャンネル

現地観戦

観戦申し込み画面

定員は各試合先着50名までで、大会ホームページより申し込む必要がある。
観戦お申し込みはこちらより⬇️

会場の稚内みどりスポーツパークへのアクセス

🚘【お車でお越しの方】
稚内空港から車で20分
稚内駅・駅前ターミナルから車で約11分
南稚内駅から車で約6分

🚌【バスでお越しの方】
その1
稚内空港から稚内駅まで(空港連絡バス):約35分
稚内駅から緑4停留所(緑町(1)または富士見・坂の下線):約35分
緑4停留所から徒歩:約4分

その2
稚内空港から南稚内駅まで(空港連絡バス):約28分
南稚内駅から緑4停留所(緑町線(2)(3)):約8分
緑4停留所から徒歩:約4分

TEL 0162-73-4125
〒097-0004
稚内市緑3丁目14番1号

北海道カーリングツアーのSNS

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稚内みどりチャレンジカップ公式ホームページ

画像の日付が昨年のままだけど(^_^;)

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#HCT2024
#みどチャレ2024

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地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。