稚内市みどりスポーツパークに行ってみた
コンサドーレとフォルティウスが優勝した2021年2月の日本カーリング選手権、同9月の女子とミックスダブルスの代表決定戦など、オープン以来大きな大会が開催されてきた稚内市みどりスポーツパーク。
17日まで、日本車いすカーリング選手権も行われていた。だが、いずれもコロナ禍のために無観客での試合だった。YouTubeの配信で楽しむことはできたものの、一度、実際の会場はどんな感じなのか見てみたい⋯⋯ というわけで、先日網走から旭川経由で稚内に行ってみた。
きれいで想像以上に素晴らしい施設だった。館内の様子などを豊富な写真とともにお届けする。
最寄り駅は南稚内
私は今回、旭川から特急宗谷で現地に向かった。旭川発が9時ちょうどで、みどりスポーツパークの最寄り駅となる南稚内駅到着が12時35分でちょうど良い。次の特急は旭川13時35分発のサロベツ1号で、南稚内到着が17時18分と夕方になってしまう。
南稚内駅は、終点の稚内駅の1つ手前の駅だが、特急も停車する。転てつ器、出発信号機、場内信号機を設置する駅としては日本最北端だそうだ。有人駅でみどりの窓口も設置されている(営業時間は6時10分から17時50分まで)。近距離区間の自動券売機も設置されているが、稼働時間はみどりの窓口営業時間と同一で、その他の時間は使用できない。
ちなみに、各駅停車で朝6時03分に旭川を出る列車があり、乗り換え無しで稚内まで行ける。特急料金がかからない分安いし、体力がある方はこちらも。
南稚内駅から直接向かわず、西條稚内店のレストラン「ペリカン」で昼食を摂った。
味噌ラーメンとミニカツ丼のセットだったが、ラーメンは濃厚なスープとチャーシューが美味しく、北海道産豚肉を使ったミニカツ丼もサクサクで良かった。西條は名寄にもあり、サンピラー交流館のカーリング観戦の際には名寄のペリカンもおすすめ。
南稚内駅からみどりスポーツパークまでは、車で4分、徒歩でも20分弱という距離だ。道道106号線稚内天塩線を進み、この標識が見えたら左折する。
反対側から来た場合でも同じ標識がある。ヤマハ音楽教室のところで右折すれば良い。
ほどなく、みどりスポーツパークの建物が左手に見えてくる。
2018年に着工され、2020年5月30日開業。建設費として約21億円が投じられた。
中核施設のカーリング場は4シートあり、観覧席は1階に16席、2階に180席ある。
カーリング場をはじめとする各施設は利用料金を払わないと入れないが、通路や観客席は見学が可能だ。中に入るとこんな感じ。
通路を進むと、カーリング場がある。1階からの眺め。
1階には著名な選手たちの色紙やユニフォームなどが展示されている。
案内に従って、階段から2階に上がってみた。
4つのシートをこんな感じで見ることができる。ハウスの様子はモニターで見られる。壁にはスポンサーの広告がある。
観客席後方には机と椅子が置かれたスペースがあり、飲み物の自動販売機もある。
観客席は4列で、鮮やかな緑色。
一番右端のDシート。
みどりスポーツパークは、カーリング場がメインだが、そのほかのスポーツの競技場もある。
まずは1階の武道場の剣道場。
続いて、2階にある武道場の柔道場。2階には大会議室もある。
さらにアーチェリー場。ここは内部までは撮影できなかった。
このほかに、1階に人工芝が敷設された多目的体育館もある。各競技場は把握していたのだが、この体育館もあるのに気づかず写真を撮り損なってしまったのは反省。
みどりスポーツパークの駐車場。これは正面側だが、裏手にも停められるようなので結構な広さはある。
近くの市営球場の隣にあるみどり公園駐車場も併用すれば、有観客の大きな大会でも大丈夫だろう。
最後に、みどりスポーツパークの主な注意事項を。
①施設内は土足厳禁。玄関で室内用シューズかスリッパに履き替えを(備え付けのスリッパもある)。
②施設内は火気厳禁、禁煙。喫煙する場合は、建物の外の指定場所で。
③危険物の持ち込み、ペット同伴での入館は不可
④ゴミは各自で持ち帰りを。
1階には市内のチームが参加した大会の結果が張り出されていた。
新しいカーリング場で稚内のカーリング熱がさらに高まり、強豪チームが出現することを期待したいし、この会場で有観客の大きな大会が開かれるのを心待ちしたい。