今年は一発勝負! 日本カーリング選手権 ワイルドカード枠出場決定戦
第40回日本カーリング選手権大会は、1月28日(土)から2月5日(日)の日程で行われる(競技は29日・日から)が、その前日の1月27日(金)に、各地区の第2位のチームによるワイルドカード枠出場決定戦が行われる。
今年の出場枠は2枠。本来なら男女各5チームによって行われるが、男女とも西日本ブロックのチームが出場を辞退したため、男女各4チームが出場する。
そのため、今年は男女各2試合が、いきなり代表決定戦となる。対戦カードはすでに決定している。試合開始は10時30分で、8エンド制。
それでは、4試合を紹介しよう。
北海道コンサドーレ札幌 × チーム岩手
Aシートで行われるのが、男子・北海道ブロック第2位の北海道コンサドーレ札幌×東北ブロック第2位のチーム岩手の北日本対決。
🥌北海道コンサドーレ札幌
4:清水 徹郎
3:大内 遥斗
2:阿部 晋也
1:鈴木 実倫
R:敦賀 爽太
メンバーが入れ替わり、最初はなかなか噛み合わないところもあったが、徐々に良くなり9月のアドヴィックスカップで準優勝。10月のカナダ遠征では優勝、準優勝各1回と成果を上げた。北海道選手権は準優勝だったが、ここを勝って前身の札幌時代から9年連続となる出場を決めたい。
🥌チーム岩手
4:祐川 剛志
3:高橋 敦穂
2:遠藤 星韻
1:高田 将洋
R:泉山 裕充
ふだんのチーム名は「UPDRAFT」。東北カーリング選手権では、予選Bブロックを3勝1敗で1位通過、準決勝で青森県庁KIMETEに勝ったものの、決勝で宮城CA(Hot shot!)に4-9で敗れて準優勝。祐川選手は、2008年の第25回日本選手権で青森JUNIORのリザーブとして出場している。
チーム市村 × チームTANI
Bシートで行われるのは、男子・中部ブロック第2位のチーム市村 × 関東ブロック第2位のチームTANIの関東中部対決。
🥌チーム市村
4:市村 尊則
3:園山 大介
2:山本 聖二
1:山本 弥輝
コーチ:山本 麻美
ふだんのチーム名は「Plus Blast」。中部カーリング選手権では、男子予選Bリーグで1位。プレーオフでTM Karuizawaに大敗を喫したが準決勝でみよたバイターズを下して決勝へ。しかし再びTM Karuizawaに4-10で敗れて準優勝。市村選手は日本選手権4連覇(2000〜2003年)を経験。
🥌チームTANI
4:水上 駿太
3:谷 隆太朗
2:石川 卓弥
1:山﨑 大樹
R:岡村 康平
ふだんのチーム名は「クラーク東京」。関東カーリング選手権では、男子Aブロックを2勝1敗で2位通過。決勝トーナメントでは、東京GandhiPierrot、新御茶ノ水を撃破して決勝へ。予選で敗れたチーム荻原に5-8で再び敗れて準優勝。2年前の日本選手権で5位の実績がある。
LS北見 × チーム神奈川
Dシートで行われるのが、女子・北海道ブロック第2位のLS北見 × 関東ブロック第2位のチーム神奈川。ともに日本選手権初出場を目指すチームの対戦。
🥌LS北見
4:佐々木 穂香
3:本橋 麻里
2:林 未来
1:斎藤 茉由美
R:松澤 弥子
コーチ:青木 伸生
ふだんのチーム名は「ロコ・ステラ」。北海道カーリング選手権では、予選を4勝3敗で4位通過。準々決勝で十勝JCC、準決勝で札幌協会に勝って臨んだ決勝は北海道銀行に4-6で惜敗し、準優勝。北海道カーリングツアーやカナダの大会、暮れの軽井沢国際などに出場し経験を積んでいる。
🥌チーム神奈川
4:金井 恵
3:山田 真紀
2:鈴木 あかね
1:中島 友里
ふだんのチーム名は「Cotton Pot」。関東カーリング選手権では、女子Eブロックを3勝0敗で1位通過。準決勝では甲府plusに6-3で勝ったが、決勝では東京NBに3-10で敗れて準優勝。昨年のワイルドカード枠決定戦にも出場したが、4-10でチーム柏木に敗れた。今年こそ出場なるか。
チーム軽井沢 × 青森CA
Eシートで行われるのは、女子・中部ブロック第2位のチーム軽井沢 × 東北ブロック第2位の青森CA。2020年の日本選手権に出場したチーム同士の対戦。
🥌チーム軽井沢
4:瀧本 裕香
3:傳 美砂子
2:藤澤 汐里
1:瀧澤 裕美
R:古田 明美
コーチ:傳 直文
ふだんのチーム名は「MY軽井沢」。中部カーリング選手権では、予選リーグを3位通過。準決勝で愛知Ablazeを下したが、決勝でSC軽井沢クラブに3-9で敗れて準優勝。今大会では、ロコ・ソラーレ藤澤五月選手の姉の汐里選手が参戦。瀧本・傳両選手は3年前の日本選手権で第6位。
🥌青森CA
4:鈴木 凛
3:齋藤 菜月
2:永谷 純奈
1:松山 心優
R:相澪 天
コーチ:山下 知恵理
ふだんのチーム名は「Jupiter」。東北カーリング選手権では予選を3連勝し、準決勝では+coreに8-5で勝って決勝に進んだが、フィロシーク青森に2-5で敗れて準優勝。齋藤選手と山下コーチ(選手として)は、3年前の日本選手権に出場して第5位。その時はチーム軽井沢に勝っている。
繰り返しになるが、今大会は男女とも4チームの出場でワイルドカード枠が男女とも2枠のため一発勝負となる。
このうちの1枠は以前はワールドカーリングチームランキング(WCTR)最上位のチームに与えられていたが、現在は廃止となった。前回大会で女子が1枠だったのは中部電力に2022年世界選手権日本代表として出場権が与えられていたから。
ワイルドカード枠出場決定戦も配信あり!
4試合とも、日本カーリング協会のYouTubeチャンネルで配信されることが決定。
【実況付】【男子決定戦1】コンサドーレ vs チーム岩手
【男子決定戦2】チーム市村 vs チームTANI
【女子決定戦1】LS北見 vs チーム神奈川
※機材トラブルのため、映像が切れてしまったため、途中から女子決定戦2の配信で、こちらの試合も映るようにされている。
【女子決定戦2】チーム軽井沢 vs 青森CA
=試合結果=
☆男子
北海道コンサドーレ札幌
0103 031X=8
1010 100X=3
チーム岩手(UPDRAFT)🔨
チームTANI (クラーク東京)
0030 00XX=3
0503 12XX=11
チーム市村(Plus Blast)🔨
★女子
チーム神奈川(Cotton Pot)
0102 001X=4
1030 220X=8
LS北見(ロコ・ステラ)🔨
青森CA (Jupiter)
0200 302X=7
0001 010X=2
チーム軽井沢(MY軽井沢)🔨
本戦組み合わせにおいて、男子の「ワイルドカード1」にはチーム市村が、「ワイルドカード2」には北海道コンサドーレ札幌が入る。
また、女子の「ワイルドカード1」にはLS北見が、「ワイルドカード2」には青森CAが入る。
ワイルドカード勢は、ひと足早くアイスコンディションを実戦で確かめられるのは強み。本戦での大暴れを期待したい。