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第20回日本シニアカーリング選手権2022が青森で開催!

11月24日(木)から27日(日)の日程で、第20回日本シニアカーリング選手権2022が青森県青森市のみちぎんドリームスタジアムで開催中だ。

2017年撮影
みちぎんはみちのく銀行の略称。青森県スポーツ会館のネーミングライツを取得している


この大会には、男子10チーム、女子8チームが出場している。残念ながら、この大会は無観客で開催されている。

今年で20回目を迎えるシニア選手権

日本シニアカーリング選手権は、日本カーリング協会(JCA)が主催する50歳以上の選手によるシニアカーリングの全国大会。
第1回大会は、2003年12月5〜7日に常呂町カーリングホール(2006年の市町村合併により「北見市」となり、施設名称が「北見市常呂町カーリングホール」に変更)で開催された。

現在は閉鎖されている常呂町カーリングホール
隣にアドヴィックス常呂カーリングホールがある

第1回大会は、男子4チーム、女子2チームの小規模な大会で、男子は1回総当たりのリーグ戦、女子は3度の対戦により優勝チームが決定された。
男子は3戦全勝の成績だった長野県のみよた(メンバーは柏木昭憲、森泉輝夫、土屋和幸、砂連尾佳司の各選手)が優勝。準優勝はレッドパジャマ、3位は軽井沢グラニットシニア、4位はチームわっかないだった。
女子は3試合とも勝った北海道のGOOD LUCK(メンバーは金内紀子、長岡はと美、二本松礼子、大石洋子の各選手)が優勝。COSMOSが準優勝となった。
男子の最多優勝は、多少のメンバー変動はあるものの、2013〜2015年の3連覇など6回の優勝を誇る北海道のTOKACHI。佐藤真康、橋本孝広、伊籐省三の3選手は6回とも優勝メンバーだ。
女子は多少のメンバーの入れ替わりがあり、年によって「チーム北海道」だったり「チームHokkaido」だったりの変化はあるが、川村みゆき選手が率いるチームが4連覇中。川村選手のほかに、林縁選手、松井佳津子選手が4大会ともメンバーとして出場している。
なお、女子は2009年の第7回大会のみ実施されていない。また、2009年の同大会の後、実施時期が2〜3月に移動したため、第8回大会は2011年2月となり、2010年には実施されていない。
そして、2020年に予定されていた第17回大会から今年3月に妹背牛町で開催予定だった第19回大会までの3大会は、新型コロナウイルス感染症の状況悪化のため開催中止となった。したがって、前述のチーム北海道の4連覇は2016〜2019年のものだ。
2019年の第16回大会は3月7〜10日の日程で、今大会と同じくみちぎんドリームスタジアムで開催された。男子は10チーム、女子は6チームが出場。男子は6チームずつ2つのブロックに分かれてリーグ戦を戦った。
男子は北海道のチーム藤澤(メンバーは藤澤充昌、鈴木岳、菊永重美、斎藤滋、畑岡直樹の各選手)が初優勝。準優勝は青森県協会、3位はチーム千葉だった。
女子はチーム北海道(メンバーは川村みゆき、林縁、元木恵子、松井 佳津子の各選手)が4連覇を達成。準優勝はaomori、3位はチーム札幌。

2019年以来の全国規模の大会で、強豪チームもメンバーの入れ替わりがある。男子のTOKACHI、女子のチーム北海道も以前と多少メンバーが変わっている。
それでは、出場するチームを紹介しよう。

男子は7度目の優勝を狙うTOKACHIなど10チーム

☆ 札幌Sr.(北海道)
4:伊藤 哲也
3:酒井 信太郎
2:竹野 弘明
1:北川 弘
コーチ:伊藤 朋子
コーチ:高橋 一登
今月の北海道ブロック選考会で3勝1敗の成績でAブロック1位となり代表を決定。ふだんのチーム名は「smarters」。伊藤、竹野、北川の3選手は2019年5月の札幌での全国ユニバーサルカーリング選手権で3位に入ったことがある。

☆TOKACHI(北海道)
4:佐藤 真康
3:高見 拓治
2:青木 美憲
1:橋本 孝広
R:伊賀 淳高
北海道ブロック選考会ではBブロックで4戦全勝、1位で代表を決めた。2019年は出場を逃しており、2018年の第15回大会以来の出場となる。当然、7度目の優勝を狙う。青木美憲選手は、札幌国際大学の青木豪選手の父。

☆ TEAM WATANABE(北海道)
4:渡邊 誉史雄
3:加藤 智
2:相馬 大介
1:鎌田 基義
R:福田 徳春
北海道ブロック選考会ではBブロックで2位となり、Aブロック3位の名寄CAとの代表決定戦へ。名寄CAを9ー2で破り代表となった。渡邊選手はミックスカーリング代表決定戦ではTOKACHIの青木選手とチームメイトだった。

☆ 名寄CA(北海道)
4:小川 健二
3:開発 伸広
2:松田 慎司
1:石戸谷 洋明
北海道ブロック選考会ではもう1試合の代表決定戦で池田シニアが7ー5でチーム稚内を下して代表となったが、その後辞退し、名寄CAが繰り上げ出場となったようだ。小川選手はユニバーシアードのコーチも歴任。

☆ AOMORI(青森県)
4:加藤 信行
3:石田 順一
2:鈴木 昌憲
1:滝本 正喜
R:角田 恵司
10月に行われた東北シニアカーリング選手権では予選リーグから決勝まで全勝で優勝。チームの平均年齢は66.6歳、加藤選手は出場選手最年長の73歳。36年前の青森県カーリング協会設立と同時に競技を始めた大ベテラン。石田選手は創業73年のイシダスポーツ代表。

☆ 青森県協会(青森県)
4:船木 一人
3:日下 稔
2:中村 義人
1:蒔苗 新一
R:中村 幸彦
東北シニアカーリング選手権では「合浦(がっぽ)CC」として出場。決勝トーナメントで岩手県の2チームに連勝して出場権を獲得した。2019年の日本シニアでは準優勝と実績は上位。地元開催だけに今年はもう1つ上を狙う。

☆ 軽井沢C.C.SENIOR(長野県)
4:松村 保
3:山本 聖二
2:富安 岳人
1:大塚 明
コーチ:松村 なぎさ
コーチ:持田 靖夫
10月に行われた関東中部シニアカーリング選手権を優勝。松村保選手は、TM軽井沢の松村雄太選手、中部電力の松村千秋選手の父。冨安選手は1993年発足のオリオン機械カーリング部所属でミックスダブルスでも活躍中。

☆ チーム新潟(新潟県)
4:岩波 義幸
3:大橋 哲也
2:小池 純義
1:角 裕顕
関東中部シニアカーリング選手権では「ストーンズクラブ新潟」として出場し、準優勝。柏崎市で活動するチームで全国大会初出場。小池選手は新潟県カーリング協会会長でもある。角選手は秋田県カーリング協会からの派遣選手。

☆ チーム岡本(広島県)
4:岡本 光明
3:寺尾 一朗
2:古志野 泰弘
1:大下 耕一郎
R:河野 暢雄
2019年大会では「チーム広島」として出場し、予選Aブロックで3位だった。当時から2選手が入れ替わり、寺尾選手と古志野選手が新戦力。岡本選手は広島県カーリング協会会長で、寺尾選手は同協会の事務局長を務めている。

☆ AOMORIシニア(開催地枠・青森県)
4:白石 一志
3:堀江 重一
2:坂本 明裕
1:川嶋 尚孝
R:寺田 忠厚
白石選手は、グレイトロックというチームではAOMORIの加藤選手、石田選手とプレーしていた。寺田選手と同姓同名で青森合浦が所属フリートのヨットのレーザークラスの選手を見つけたがご本人だろうか。

女子は5連覇を目指すチーム北海道など8チーム

★チーム北海道 (北海道)
4:川村 みゆき
3:川平 操子
2:林 縁
1:北口 幸恵
R:小林 陽子
北海道ブロック選考会は3チームによる2回総当たりで行われ、3勝1敗で1位となり、代表を決めた。2019年優勝時のメンバーからは川村、林両選手が残り、帯広の川平選手ら経験豊富な選手が新たに加わって5連覇を目指す。

★ 札幌協会(北海道
4:髙橋 幸恵
3:磯野 亜生子
2:若狭 香
1:酒井 弥生
R:杉島 みちる
北海道ブロック選考会は2勝2敗で2位に入り、代表となった。高橋選手は、2019年の日本シニアで3位に入ったチーム札幌のリザーブだった。道央ブロックの指導普及委員でもある。磯野選手は選考会中にNHKの取材を受けた。

★ 青森CA(青森県
4:工藤 安祈子
3:船木 志津子
2:濱舘 千鶴子
1:横内 艶子
R:高田 睦
コーチ:船木 一人
5チーム出場の東北シニアカーリング選手権で優勝。高田選手を除く4人は2019年の日本シニアに「aomori」として出場し、ラウンドロビンは5連勝で1位通過も決勝でチーム北海道に敗れて準優勝。3年越しのリベンジを期す。

★ チーム岩手(岩手県)
4:木村 美喜子
3:山内 ミツ
2:中田 美保子
1:新毛 久美子
R:荒木田 弥生
東北シニアカーリング選手権で準優勝。木村選手は、2010年の日本カーリング選手権にチーム岩手のサードとして出場した経験がある。荒木田選手を除く4人は、2015年の第12回大会で準優勝。また、2016年には3位。

★ 東京都協会(東京都)
4:谷本 文子
3:Terri Johnston
2:前田 淳子
1:久保 和子
R:黒岩 朝子
関東中部シニアカーリング選手権には「東京BOND」として出場し優勝。谷本選手は4人制女子のチーム長野に2009〜2010年の2年間所属。ジョンストン選手は、2020年のユースオリンピックに総務として帯同した経験がある。

★ チーム愛知(愛知県)
4:河原 明美 
3:長瀨 多恵 
2:森 真弓 
1:宮原 麻衣子
R:野村 薫子
コーチ:三浦 曜子
関東中部シニアカーリング選手権には「愛知Amuse」として出場し、準優勝。河原選手は、東京にいた頃は4人制女子「東京cieluz」でプレーしていた。長瀬選手と森選手、三浦コーチは愛知県カーリング協会の役員。

★ 広島CA(広島県)
4:原田 彩
3:石原 幸江
2:元谷 あけみ
1:財官 祥子
R:辻田 聡美
コーチ:岡本 光明
原田選手と財官選手は、4人制女子の「広島CA」でもチームメイト。石原選手は洋服を作ることが趣味で、着ている洋服のほとんどが手作りだそうだ。岡本コーチは、男子のチーム岡本のスキップで、今大会は二足のわらじで臨む。

★ 青森県協会(開催地枠・青森県)
4:西野 きよ
3:福士 洋子
2:佐々木 和子
1:嶋貫 淳子
R:三上 ゆかり
嶋貫選手を除く4選手は、2019年の日本シニアで4位と健闘。2017年でも3選手が出て4位に入った。西野選手は青森県カーリング協会の監事を務めている。また、西野選手と佐々木選手はミックスダブルスでもプレーしている。

大会のタイムスケジュールと配信

11月24日(木)から大会は始まっていて、競技1(男子)と競技2(女子)が行われた。
大会2日目の25日(金)は競技3(男子)、競技4(女子)、競技5(男子)が行われる。
大会3日目の26日(土)は競技6(男子)、競技7(女子)、競技8(男子)が行われる。男子のほうが出場チームが多いため、ラウンドロビンの試合数が違う。
大会最終日の27日(日)は、9時30分から男女準決勝、13時30分から男女の決勝と3位決定戦が行われる。
詳細は下表の通り。

大会ホームページより

配信は、青森県カーリング協会指導普及委員会のYouTubeチャンネルで行われている。B、Cシートの映像が観られる。

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地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。