第38回日本カーリング選手権は稚内での開催に変更! 男女7チーム参加に規模も縮小
9月25日、日本カーリング協会から来年の2月7日に開幕予定の第38回日本カーリング選手権の開催地と開催方法についての発表があった。
「国内外で新型コロナウィルスの感染が広がり、未だ収束の気配を見出すことができない状況が続いています。8月7日をピークに国内の新規感染者数は減少傾向を見せていますが、今後の動向を注視する必要があります。また、従来型のコロナウィルスが冬季に感染が広がる傾向があることから、新型コロ ナウィルスも同様の感染傾向を見せる恐れがあります。
これらの状況を踏まえ、当協会では関係者とも協議を行い、来年2月に行う第38回日本カーリング 選手権の開催地と開催方法の変更を決定しました。」と前置きして次の通り変更を発表した。
新横浜スケートセンターでの開催は中止
「当初予定していた新横浜スケートセンターでの開催を中止する。代替開催地は稚内市みどりスポーツパークカーリングホール(北海道稚内市)とする。」
首都圏での大規模大会は2006年に西東京市のダイドードリンコアイスアリーナ(東伏見アイスアリーナ)で開催されたパシフィックカーリング選手権(2010年まではパシフィックアジアカーリング選手権はこの名称だった)以来なだけに、たいへん期待されていたが残念ながら開催断念となった。
ちなみに当時のパシフィックカーリング選手権は、オーストラリアが開催を辞退したため日本で開催することになった大会で、場内実況をスポーツジャーナリストの生島淳氏と当時まだ大学生だった夏目三久さんが務めていた。
代替地となる稚内市のみどりスポーツパークカーリングホールは、オープンして間もない施設だが、8月の日本ミックスカーリング選手権を滞りなく運営したようにコロナ禍でもしっかりやれる手腕を買われたのもあるだろう。
ワイルドカード枠、WCT最上位枠は無し
「新型コロナウィルス感染症の感染拡大予防を最優先とし、大会は無観客で行い、参加チームを減らすことで感染拡大リスクをできるだけ抑制する。参加チームは男女とも前年度優勝、準優勝、各ブロック代表5チームの計7チームとし、ワイルドカード枠は設けない。ワールドカーリングツアー最上位枠を設けないことは、7月13日に行った当協会からの通知の通りである。大会日程は2021年2月7日(日)から2月14日(日)までとする。」
観客席に試合がない選手が滞在する形になることが多いだけに、観客との接触の可能性もあるし無観客試合はやむを得ないか。
昨年は各地区の準優勝チームが大会前日にワイルドカード枠を争ったが、その枠を第38回大会では設けない。また、ワールドカーリングツアー(WCT)のランキング最上位のチームに参加枠を設定していたが、その枠も設けない。参加チームは男女9チームから同7チームとなる。
・前年度優勝チーム
男子=北海道コンサドーレ札幌
女子=ロコ・ソラーレ
・前年度準優勝チーム
男子=TM軽井沢
女子=中部電力カーリング部
・北海道選手権優勝チーム
・東北選手権優勝チーム
・関東選手権優勝チーム
・中部選手権優勝チーム
・西日本選手権優勝チーム
大会日程は1日短縮されて8日間となる。
まずは再びコロナ感染が再拡大することなく、無事に開催されるよう祈りたい。
地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。