未来への登竜門! 第31回日本ジュニアカーリング選手権大会
世界女子カーリング選手権のまっただなかだが、軽井沢では日本のジュニアの選手たちが3月21日(火・祝)から26日(日)の日程で、熱い戦いを繰り広げている。
会場は長野県の軽井沢アイスパーク。昨年の大会は無観客開催だったが、今年は事前にチームから申し込みのあった応援者のみ観戦可能となっている。一般の方は観戦できないので、来場はお控えいただきたい。
昨年は大会が始まった後にホームページが公開されたが、今年はかなり前にオープンしている。大会プログラムも見られるようになっているので、お時間のある方はぜひ。
第31回日本ジュニアカーリング選手権大会特設サイト
🥌過去の日本ジュニアカーリング選手権
日本ジュニアカーリング選手権は、今年で31回目を迎える。第1回大会は、1993年3月11日〜13日に相模原市銀河アリーナで開催された。優勝チームは男子が池田高校(北海道)、女子がホワイトエンジェル(北海道)だった。
翌1994年の第2回大会では船山(当時は林)弓枝さんや小笠原(当時は小野寺)歩さんらが所属したシムソンズが優勝している。シムソンズはさらに1996〜99年に4連覇している。
2000〜01年は目黒萌絵さんや寺田桜子さんらがいた空知こざくらが連覇。翌2002年には、本橋麻里選手のマリリンズが優勝した。
男子では1990年代にレジェンド敦賀信人さんが率いるアイスマンが3度優勝。2003年にはSC軽井沢クラブの前身で両角友佑選手がメンバーのAXAが優勝している。
2005年には1月に第13回大会、12月に第14回大会が行われ、チーム両角、SC軽井沢クラブがそれぞれ優勝を遂げている。
近年では男子は北海道勢が強く、現在9連覇中。昨年は常呂ジュニア(ドラゴン)が3連覇中だった札幌国際大学を下して初優勝。女子は最近の10回で北海道のチームが5回優勝と最も多く、次いで長野県が4回、青森県が1回。昨年の優勝はSC軽井沢クラブJr.だった。
🥌今年の大会の概要は
出場資格は、「当該年6月30日時点において21歳未満であること」。
参加チームは、男女各8チーム。内訳は、北海道ブロック:男女各3、東北ブロック:男女各1、関東・中部ブロック:男女各2、西日本ブロック:男女各1、開催地推薦:男女各1。今年は軽井沢での開催なので、関東・中部ブロックが男女各3チームとなる。昨年は不参加だった西日本ブロックからも代表チームが出場する。
試合は8エンド制で行われ、持ち時間30分、タイムアウト1回。ラウンドロビン(予選)は1回総当たり。ラウンドロビンの上位4チームが決勝トーナメントに進出する。
男子、女子ともに第3位まで表し、最優秀選手(男女各1名)にはトロフィーを授与する。また、優勝チームには日本カーリング協会名誉顧問
(名誉会員)のK.G.Sugahara氏より寄贈の"K.G.Sugahara"カップ(持ち回り)を授与する。
日本代表選考規程に基づき、男女優勝チームは2023世界ジュニアBカーリング選手権大会(日程末定、フィンランド・ロホヤ)および
2024世界ジュニアカーリング選手権大会(2024年2月、フィンランド・ロホヤ)に日本代表として派遣する。
では、参加チームを紹介しよう。
※4=フォース、3=サード、2=セカンド、1=リード、R=リザーブ。
🥌各大会で経験を積んだ選手が多い男子の8チーム
☆札幌ジュニア (北海道ブロック)
4:青木 亮
3:大内 拓斗
2:林 莉生
1:金沢 直輝
R:京藤 凛
コーチ:青木 美憲
コーチ:青木 豪
北海道選手権は予選を6勝1敗で2位通過。準決勝でminamifuranoに5-4、決勝で北見工業大学に8-7と競り勝って優勝。青木選手と京藤選手は、一昨年チームAOKIで準優勝。大内選手と金沢選手は昨年札幌ジュニアとして出場して4位。
☆北見工業大学 (北海道ブロック)
4:田所 優一
3:青柳 剛
2:矢野 裕知
1:山田 尊大
R:中野 湧斗
北海道選手権は予選を6勝1敗、対戦結果で1位通過。準決勝で名寄協会JCを9-4で下すも決勝で札幌ジュニアに敗れて準優勝。北見工業大学にいくつかあるチームの1つで、第37回オホーツクブロック選手権に中野選手以外の4人で出場の経験。
☆Minamifurano (北海道ブロック)
4:阿部 悠希
3:阿部 悠翔
2:伊井 雄斗
1:山口 昂大
R:山口 開世
コーチ:山口 修明
北海道選手権は予選を5勝2敗で3位通過。準決勝で札幌ジュニアに惜敗したが、3位決定戦で名寄協会JCを6-1で下して出場権を獲得した。阿部悠希、伊井、山口昂大の3選手は先月の高校選手権に出場、決勝トーナメントに進出し3位。
☆チーム阿部 (東北ブロック)
4:阿部 悠人
3:佐藤 航英
2:佐藤 海志
1:今本 暖太
R:菅原 豪
コーチ:船木 有沙
東北ジュニア選手権にはB&Gというチーム名で出場。準決勝でビクトリーズを6-5で下し、決勝はM.C.C.Jrを最終エンドで3点奪って8-6で逆転勝ちして優勝。阿部選手と佐藤航英選手は第29回大会にACAジュニアとして出場している。
☆チーム高橋 (関東・中部ブロック)
4:髙橋 晄之介
3:山本 弥輝
2:浅野 遵
1:戸澤 泰己
R:金川 俊介
コーチ:柏木 由美子
コーチ:山本 聖二
関東・中部ジュニア選手権には軽井沢KOOrpionsとして出場。予選を3勝1敗で1位通過し、優勝戦でibisを4-3で破り優勝した。髙橋選手は、昨年の第1回中学生選手権に出場。また山本選手は今年の日本選手権でチーム市村のリードを務めた。
☆KARUIZAWA jr. (関東・中部ブロック)
4:佐貫 啓斗
3:土屋 郁仁
2:清水 大耀
1:山本 優真
R:佐貫 琉也
コーチ:土屋 圭司
関東・中部ジュニア選手権ではibisとして出場。予選は3勝1敗も直接対決の結果で2位通過。優勝戦で再び軽井沢KOOrpionsに敗れて準優勝。高校選手権には佐貫琉也選手以外の4人が長野県選抜として出場して4位の成績だった。
☆倉敷ジュニア (西日本ブロック)
4:井戸 敦斗
3:高原 航宜
2:山本 大夢
1:上村 康太
コーチ:中村 英明
井戸敦斗選手は、母親の由佳利さんとミックスダブルスのペアを組んでいる。高原選手は、チーム熊本の選手として、日本ミックスダブルス選手権に出場。昨夏の中学生選手権には高原選手と上村選手が出場して予選リーグBで3位だった。
☆チーム御代田 (開催地推薦)
4:原 浩樹
3:藤井 海斗
2:久保田 弥晴
1:横山 光希
R:櫻井 稜月
コーチ:速水 孝夫
関東・中部ジュニア選手権にはみよたバイターズとして出場。予選は2勝2敗で4位だったが、3位決定戦でぱーちぇを7-6で破って3位に入ったのが開催地推薦による出場に繋がった。藤井選手は、SC軽井沢クラブのアカデミー生。
🥌女子は世界ジュニア準優勝の3選手が所属する名寄協会JCなど8チーム
★名寄協会JC (北海道ブロック)
4:三浦 由唯菜
3:松永 愛唯
2:佐久間 優名
1:高橋 佑奈
R:高橋 希実
コーチ:松澤 大介
コーチ:土居 誉享
北海道ジュニア選手権は予選を5勝2敗で1位通過。準決勝は札幌ジュニアを7-1で、決勝は札幌協会を6-5でそれぞれ破って優勝。三浦、松永、佐久間の3選手は今月初めまで開催されていた世界ジュニアに出場して準優勝となった。
★札幌協会 (北海道ブロック)
4:田畑 百葉
3:仁平 美来
2:中島 美琴
1:池田 葉南
R:上野 結生
コーチ:佐藤 浩
コーチ:嶋村 久美子
北海道ジュニア選手権は予選を5勝2敗で対戦結果により2位通過。準決勝で常呂CCを7-2で下したが、決勝は一歩及ばなかった。田畑、仁平、中島の3選手は北海道銀行リラーズとして活動、北海道カーリング選手権を優勝、日本選手権は5位。
★札幌ジュニア (北海道ブロック)
4:敦賀 心羽子
3:髙松 杏都
2:京藤 乃愛
1:外崎 杏実
R:稲田 愛輝
コーチ:笠井 祐太朗
北海道ジュニア選手権は予選を5勝2敗で対戦結果により3位通過。準決勝で名寄協会JCに敗れたが、3位決定戦で常呂CCを5-2で下して3位に入った。敦賀選手は、南郁慧選手とのペアで日本ミックスダブルス選手権で準々決勝まで進出。
★青森CA (東北ブロック)
4:鈴木 凜
3:永谷 純奈
2:相澤 天
1:松山 心優
コーチ:山口 鉄生
コーチ:鈴木 昌憲
東北ジュニア選手権にはJupiterとして出場。準決勝でluminousを9-5で、決勝ではiBISを9-3でそれぞれ破って優勝。4選手は、今年の日本選手権には齋藤菜月選手がスキップの青森CAのメンバーとして出場、2勝6敗で8位。
★長野県CAJr (関東・中部ブロック)
4:鈴木 璃海
3:安齋 真未
2:荻原 彩矢
1:栁澤 花芽美
R:栁澤 和
コーチ:首藤 陸
関東・中部ジュニア選手権は予選を4勝0敗で1位通過。優勝戦で御代田Jr.を8-2で下して優勝。鈴木璃海選手は、今年の日本選手権に東京都協会のスキップとして出場した鈴木結海選手の妹。姉妹と栁澤花芽美選手は第29回大会に出場経験。
★御代田Jr. (関東・中部ブロック)
4:池田 有理奈
3:高橋 ゆき奈
2:小澤 虹子
1:原 千晶
R:高橋 愛音
コーチ:大谷 衿果
コーチ:土屋 美喜子
関東・中部ジュニア選手権は予選を3勝1敗で2位通過。優勝戦で敗れたが、準優勝で日本ジュニアの出場権を得た。池田選手と高橋ゆき奈選手は、2018年シーズンからチームメイト。池田選手はその前はラピスラブリというチームにいた。
★チーム広島 (西日本ブロック)
4:安部 千夏
3:川田 亜依
2:山内 春奈
1:石原 正江
R:武田 美咲希
コーチ:岡本 光明
コーチ:石原 幸江
京都、愛媛、熊本それぞれ1名ずつに広島2名の混成チーム。またコーチ陣も広島から参加する。川田選手と山内選手は、今年の日本選手権でチーム広島のリードとセカンドとして出場。同大会は学業のため欠場した石原選手もプレーする。
★SC軽井沢クラブJr. (開催地推薦)
4:渡辺 葵衣
3:新井 湖晴
2:篠原 聖來
1:鴫原 凛
コーチ:荻原 諒
コーチ:西室 雄二
関東・中部ジュニア選手権ではStellaとして出場。予選は2勝2敗で3位。3位決定戦で山梨ジュニアを9-3で破り、3位で開催地推薦での出場権を得た。以前は園部日向子選手との5人編成のチームで、昨年の優勝チームのメンバーはいない。
🥌大会日程やライブ配信など
大会は21日からスタートしている。詳しくは下表の通り。
日本カーリング協会のYouTubeチャンネルで配信が行われている。予選はB・Cシート、D・Eシートがそれぞれセットで配信されるようだ。
また、こんな予定も。
「DJタイム Vol.1」
24日に3回、25日に1回予定されているようだ。密かな楽しみにしたい。
すでに世界の舞台やシニアに混じって活躍している選手、これから注目すべき将来性豊かな選手がプレーする6日間。女子世界選手権もたけなわだが、ジュニア日本一を決める大会にもぜひご注目を!!
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地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。