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小説の書き方:一人称と三人称の使い方4選

小説の書き方:一人称と三人称の使い方4選

小説を書く際に「一人称」と「三人称」のどちらで書くべきか、悩むことはありませんか?
特に物語の内容によっては、一人称と三人称を使い分ける必要が出てくることがあります。

今回は、一人称と三人称の基本的な違い、それぞれのメリット・デメリット、そして適切な使い分けについて詳しく解説していきます。
また、現在のWeb小説の流行についても簡単にお話ししますので、ぜひ参考にしてください!


1. 一人称と三人称の基本的な違い

一人称とは?

一人称は、「私」「僕」「俺」などの主観的な視点で物語を語るスタイルです。
読者は主人公の視点から世界を体験するため、感情移入しやすいという特徴があります。

しかし、一人称にはデメリットもあります。
それは、主人公が直接見聞きしたことしか書けないという点です。
例えば、他のキャラクターが裏で何を考えているのか、別の場所で何が起こっているのかは、主人公が知り得ない限り表現できません。

📌 一人称の特徴
✅ 主人公の内面を深く描ける
✅ 感情移入しやすい
❌ 主人公が知らないことは書けない
❌ ストーリーが限定的になる

三人称とは?

三人称は、「彼」「彼女」「○○は〜した」など、俯瞰的な視点で物語を語るスタイルです。
三人称にはいくつか種類があり、その中でもよく使われるのが以下の2つです。

  1. 三人称神視点(全知視点)

    • 誰の心情でも描写できる

    • 世界全体の動きや伏線を自由に書ける

  2. 三人称一元視点(カメラが主人公の後ろについているような視点)

    • 主人公を中心に物語を描くが、必要に応じて周囲の状況も説明できる

📌 三人称の特徴
✅ 物語全体の展開を説明しやすい
✅ 主人公以外の視点も描ける
❌ 感情移入しにくい場合がある
❌ 一人称ほどの臨場感が出しづらい


2. 一人称と三人称が混ざる原因

一人称で書いていると、どうしても書きづらい場面が出てくることがあります。
例えば、主人公が知らないところで何かが起こっている場合や、登場人物の心情を説明したい場合などです。

こういったときに、「ここは三人称にしたほうが伝わりやすい」と思い、無意識に視点が変わってしまうことがあります。
しかし、これが頻繁に起こると、読者が混乱し、文章の流れが不自然になってしまいます。

特に、以下のような場合に視点が混ざりがちです。

  • 主人公が知り得ない情報を説明しようとする

  • 主人公以外の視点を補足したくなる

  • 物語のスケールが大きく、俯瞰的な説明が必要になる

このような場合、視点を整理することで、スムーズな文章を作ることができます。

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