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#360【正しい褒め方、叱り方なんかより『誰に褒められたか』『誰に叱られたか』が大事】

どーも、はつです。

あなたは、『正しい褒め方』または、『正しい叱り方』と言った内容の本を読んだことはありませんか?

そんな本を読んでいると言うことは、部下をたくさん持つ方や、先生、あるいは親子関係に悩む親かもしれません。

アドラー心理学で有名なアドラー博士は、ベストセラー『嫌われる勇気』で

『褒めてはいけません、叱ってもいけません』

と教えてくれております。

『褒めてもいけないし、叱ってもいけない?』

そんなことを言われても

『では、どうすればいいのか?』

と思われた方も多いのではないでしょうか?

でも正しい褒め方、叱り方なんかより

『誰に褒められたか』
『誰に叱られたか』


の方がよっぽど重要です。

■同じ指摘でも、誰に言われるかで受け止めが変わる

私は会社で、その部署が立てた目標が達成できたかどうかを監査する、内部監査というもの監査員をすることがあります。
この内部監査では、立てた目標を達成していない場合、できていない部分や少し耳の痛いことも言わないといけません。

しかし、目標が達成できていないのにも様々な理由があり、その内情をよくわかっていない監査員がズバズバ言うと、時には喧嘩になってしまうことがあります。

もちろんその監査員は、何も意地悪で言っている訳ではなく、指摘する内容もいたってまともなことであるにも関わらず、非常に重たい空気に包まれます。

『そんなことは、言われなくてもわかっている』

と言った具合に監査が進んでいきます。

しかし、指摘する内容は同じことでも、どんな監査員が指摘をするかで相手の反応が違うことがよくあります。

例えば、その部署の裏事情をよくわかっている監査員が、同情を誘うようにしみじみいうと、相手も

『わかりました。明日から頑張ります。』

と態度が軟化したりします。

これは、何か特別なテクニックを使っているのではなく、ただただ相手の状況や背景・立場を十分に理解した上で、言うべきことを言っているだけなのです。

つまり、何かうまい叱り方を身につけているわけではありません。

■何かを指摘する際は、極限まで相手の心情を理解しようとする。

褒められるにしろ、叱られるにしろ、とにかくどんな人から言われるかで、どのように受け止められるかは変わってきます。

ポイントは、自分のことをちゃんと理解してくれていると相手が思える相手かどうかです。

きちんと自分のことを理解してくれているなと感じることができる相手からの話は、どんな内容であれ聞くことができます。

もしあなたか、部下を褒めたり叱ったりする立場であるなら、『正しい褒め方、叱り方』なんて本を読んでいないで、しっかり部下のことを見て、何に悩んで、どんな工夫をして、仕事に取り組んでいるかを極限まで見ようとすることの方がよっぽど大切です。

方法論はたくさんあっても、結局は人間同士、理解しようとする態度があるかないかで決まりますね。

というわけで、おわり。

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