#353【ミスなくやろうとすることの弊害もある】
どーも、はつです。
あなたは、部下に仕事とは慎重にやるべきだと教えておりませんか?
もちろんほとんどの仕事は、慎重にやらないといけないことは言うまでもありません。
しかし、あまりにも慎重さを重要視しすぎるのも考えものです。
仕事には、慎重にやるべきものと、軽率にやっていいものとがあります。
時には、軽率に始めた仕事から、大きな成果が生まれることもあります。
ですので、もっと仕事を軽率にやることを教えてみましょう。
■中堅の仕事語りには注意しましょう
仕事を覚えてもらうコツは
『あっ簡単そう。これなら出来そう』
と思わせることです。
仕事には難しいことがたくさんありますが、まずは、これは自分でも出来そうだと思ってもらえることから始まります。
もうすぐ今期も終わり、春に向けて人の異動が活発になることではないでしょうか?
それは、社内だけの異動にとどまらず、転職や再就職をする人にも及びます。
新しい人が自分のところに入ってくる時に気をつけたいのが、あまり自分たちの仕事を大きく見せないことです。
特に中堅と呼ばれる人は、とっくに仕事を覚えて、人に教える立場になり、入ってきた人の教育を任されることが多いポジションです。
そんな中堅の方々は、自分たちがいかに大変な仕事をやっているのかを理解してもらいたくて、かなり大きなことを言ってしまいがちです。自分たちの仕事がいかに難しく価値があり複雑であるかを説明したがります。
しかし、実はそこまで大した事ばかりをしている訳ではありません。
しかし、こんなことを聞くと、新しく入ってきた人は、
『あっ大変そうだな』
『自分にできるだろうか』
と感じてしまいます。
こんなネガティブな感情は仕事を前に進めるどころか、後退させることだってあります。
■ミスなくやろうとすることの弊害もあります
もちろん慎重にするべき仕事は、慎重にしなくてはいけません。
しかし、一番もったいないのは、
『これはあの人が言っていた、難しい仕事だ』
と中堅から教えられた仕事を、いざその人がトライする際に、慎重になりすぎて先輩の力を借りてしかやらなくなることです。
手順をしっかり聞いて、間違えそうなポイントもおさえて、ミスなくやろうとします。
その事は大変良いことなのですが、間違えたことによって気づけることもたくさんあります。
そんな経験なしに仕事をしていると、本当に困った時に対処できないひ弱な人材になってしまい、結果我々が困ってしまうことになります。
難しさや怖さを教えることは大切ですが、ミスを挽回できる問題に関しては、どんどんミスをしてもらった方がその後の気づきも多いのではないでしょうか?
■意識的に慎重の枠を外してみる
そんなことより、仕事には軽率に始めた方が良いものもたくさんあります。
簡単なミーティングで
『あっ、それいいね』
から、とりあえず始めてみる仕事でも、大きな成果をあげることだってあります。
何かを始める際に、十分な準備や計画を立てることは教えれても、軽率に始めて、まさに走りながら考えようとはなかなか教えられません。
ですので、意識的に慎重の枠を外してみることも大切ですね。
というわけで、おわり。
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