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青学2023オープンキャンパスにてポスター報告をしました
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2023年8月2日、青山学院大学オープンキャンパスにて、服部ゼミの4年生『チーポンカン』チーム(朝生、落合、神尾、河北、藤村)が、ゼミで行なっている研究「選び疲れて怖気づく?〜選択疲れとリスク回避」のポスター報告をしました。
研究は、選択疲れ(決断疲れ・decision fatigue)が、人のリスク回避傾向に及ぼす影響を、大学生141名を対象にした介入実験によって明らかにしたものです。
選択疲れとは、人が「何かを選択する」という行為を繰り返すことによって疲れが生じると、徐々に決定の質が悪くなってしまうという人間の非合理的な行動(アノマリー)の一つとして知られるものです。例えば、選択疲れによって裁判官がより犯罪者の仮釈放に後ろ向きにな決断をするようになったり、医師が抗生物質を過剰に処方するようになったりすることが知られています。
私たちの研究チームは、介入実験によって、選択疲れが人のリスクに対する態度(賭けへの参加意欲やチャレンジ精神など)に及ぼす影響を明らかにする実験を行いました。主要な結果として、計画性が低く、おおらかな性格の人々が、選択疲れによって大きくリスク回避傾向が強まる効果があることがわかりました。要するに「選び疲れると、リスクが怖くなり挑戦を避け保守的な選択をしてしまう」傾向のある人々がいるということです。
オープンキャンパスでは、たくさんの高校生や保護者の方々に、学生さんたちは熱心に解説をしていました。
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このような経験の機会を与えていただいた大学、ならびにオープンキャンパスに参加していただいた方々に感謝いたします。また、会場に設置したQRコードからアクセスしてくださった方々、いつか私たちと一緒に面白い研究をやりましょう。
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