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デザインの言語化は口下手でも大丈夫
こんにちは。デザイナー歴30年、ハットツールデザイン、デザイン塾の女性デザイナー、松田です。
私は2014年からデザイナー向けに週1回『差がつくデザインの技』というメールマガジンを配信しています。よければ読者登録をお願いします。
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デザインを作るとき、頭の中はどんなことを考えながら作っていますか?
例えばチラシデザインを作る場合は、こんな感じではないですか?
クライアントの要望
クライアントにとってNGになりそうなこと
クライアントは気づいてないが自分で気づいたこと
クライアントがこうなったらいいなという希望や願い
チラシを読むターゲットの立場に立って見た感想
色やレイアウトが似合っているか、かっこいいか、おしゃれか
読みやすいか、目に留まるか
納期に間に合うか
競合他社のデザインに負けないように
などなど
答えは1つではなく、何通りも答えがあったり、その答えから何度も連想していったり頭の中にあるいろんな考えを組み合わせてビジュアル化してデザインとして表現しています。
デザインの言語化は絵画の解説と同じようなもの
こんないろんなことを考えながら、そしていろんなことを思い巡らせてデザインを作っていることをクライアントに知ってもらう方が良いと私は思っています。
例えば、絵画を鑑賞するときに解説を読んで絵を見るのと、読まずに絵を見るのとでは、絵を見た時の解釈は全く違うものとなりますよね。
デザインも同じことで、クライアントに勝手に解釈してもらわないように、どういう思いや考えでデザインを作ったのか、解説をつけた方が納得してもらいやすいのです。
そうすることで、修正はグッと減りますしそもそもクライアントのために作ったデザインですので、理解してもらうことは当然ではないでしょうか。
そのためには、作ったデザインの思いや考えを、言語化しなければなりません。
言語化するにあたって
そもそもこんな曖昧で複雑なことを言葉にできるのかな…
的外れだったらどうしよう…
片言の稚拙な言葉しか出てこない…
言葉にしたら支離滅裂になりそう…
口下手なのでどうせ伝わらないよね…
などと思ってしまい、デザインを言語化するのができないでいるのではないですか?
そもそもコピーライターではないので下手が当たり前
パシッと短く説得力がある言葉や文章なんてプロのコピーライターでも、そう出てくるものでもありませんしね。
例えばデッサンのように、短くあやふやな線をたくさん描くことで徐々に輪郭がはっきりしてきますが、まさにそんな感じで一つ一つの言葉は稚拙でもあやふやでもいい、まずは言葉をたくさん積み重ねることだと思っています。
私の場合、そうやってたくさん出た言葉を組み合わせて文章にして、クライアントに伝えるようにしています。
そうやって自分が作ったデザインを言語化してクライアントに伝えることで、その考えがクライアントのプロジェクトや会社のコンセプトや目標になることも多々あります。
そして何よりもデザインを気に入って、大事に使ってもらっているように思います。
言語化するには、そもそも深く考えないとたくさんの言葉は出てきません。
片手間でパパッと作ってしまうと、考えの浅さが露骨に出てしまうので
そのためには腰を据えて時間をかけるしかありませんね。
参考にしていただければ嬉しいです。
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