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島、離れちゃった

※30分で書きなぐった文章なのでまとまっていないヨ

離島

3か月間住んでいた島を離れてしまった。

実感としては、まだ、『離れちゃった…』の方が強い。離れちゃったのか…

3ヶ月も終わるころ、色んな人から『もうあと10日?』とか『あと1週間!?』とか声をかけられた。けど、毎回毎回『そうなんです~~』って言いながら本当はあんまり実感がない日々を過ごしていた。

1週間前にもなると、送別会ラッシュでほぼ毎日送別されてたけど、それでもどこか他人事だった気がする。

当日になっていきなり実感がわいた。というより、私が乗る船が陸を離れて、みんなが走ってくるのをみて、そのときに強く離れるんだなと実感した。涙が止まらなかった。

船内に戻って、こんなに温かく送別されたことあったっけ、と考えた。大学に入ってから5年間、色んなコミュニティに出入りしたし、イギリス留学にも行った。でも、今回の別れが一番温かかったなと思う。

手紙を買ったときは、こんなに長い量を全員分書けるかなと思ったけど、書いてみると収まらないことばかりで、もっともっと伝えたいこと、ありがとうって言いたいことがあったのになと思う。コミュニティに対する自分の気持ちも、一番思い入れがあったのかもしれない。

この3ヵ月築いてきた関係性を考えると、あまり自分からぐいぐい行った感じでもなくて。ただ、私は初対面が謎に得意だから初対面はぐいぐいだったのだろうけど
思い返すと距離が縮まらせたのは、7:3で、どちらからでもなかったか、相手から来てくれたか、な気がする。

島の小ささ(地理的にもコミュニティ的にも)のおかげで偶発的に遭遇することが増えたことと、島の人の、輪を広げるというより一つ一つを大切にして結果的に輪を広げていく空気感のおかげなのかもしれない。あと、もちろん西ノ島に来た島留学生のバイブスがなんとなく自分に合ったのもあるのかもしれない。

これまでのあたりまえの日常が思い出になるんだ、と思って、純粋に寂しいと思って船内に戻ってからもちょっと泣いた。でも、悲しいとか絶望感とかそういう気持ちはなくて、不思議だなとも思った。

東京に着いて

ほんっとうに正直に言うと、ここ何年かで新しい環境になることに慣れすぎて、特に感動も驚きもないまま順応してしまった(最近の悩みでもある)。
と言っても、3カ月も島にいたのだから、流石にちょっとくらいはびっくりするだろうと思ってたけど、意外とそんなこともなく。

早くも、島での暮らしが1個の思い出になりそうで(冷静に考えて早すぎるだろ)焦っている。

忘れないでいなきゃ。

すごく焦ったので離島翌日、歯医者に行く前に(行きたくない)急いでこの文章を書いている(本当にいきたくない)。

船の中でもう1個思ったこととして、この3ヵ月は本物だったなと思う。本物というと語弊がありそうだから補足すると、手触り感があった。私にはそれが『本物』なのだろうけど。

「いきなり価値観が変わった一言があったわけじゃなくて、なんか徐々に変わったわ」って友達にも話して、この期間は種まきの期間だったのかなとも考えていた。でもここ2日で、その種の芽がでていたことに気づいた。

どこでご飯を食べようか決めるときに、なにが本当かわからない。
島なら、人に聞いたら間違いなかった。というか周りの店がバンバンつぶれているという結構過酷な状態の中続いているお店の時点で美味しかった。

コンビニが近くにあって便利だねといわれた。
島では、Yショップが自転車5分の距離にあるだけで便利だったし、それでもあまりYショップ使わなかったのに。

なんかよくわからない名前のメニューがたくさんあって、出てきた料理が小さかった。資本主義だぁ。
島では、謎の独自な経済圏があったりするのに。

買い物行って化粧品切らしているの買わなきゃ、と考えて、LOFTの品揃えの多さを思い出して『うええ…』となった。
島ではそういうの、選ばなくていい!

これら、お金を使う場面において普通だと思ってたことから、3カ月解放されて気づいたんだけど、【何を買うか決める&何かを買う】って超ストレスだなと思った。(マーケティングを重点的に学んだやつが書くことではないけど)

物を売り買いする場における、本物感、手触り感。
本来、物々交換だった形式の片方を『貨幣』にした結果、本質である『交換』が薄れて、売る側は、いかに原価が低いのをばれないようにするか、どこで帳尻を合わせるかを考え、買う側は、いかにお得なものを買うか、安い裏には何があるのかを考えないといけなくなった。その点において、島はなんだか本物で、手触りのある経済圏だったなと思う。(まあ、私に関してはもらってばかりだったため、厳密には経済圏と呼べないけどね!!)

人との関わりについても。コンビニの店員さんが仮面をかぶっているように感じた。そうするしかないのだろう。でも、これが本当に人間らしい暮らしなのだろうか。

…歯医者さん行ってきます…






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