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東京都世田谷区用賀中町の発達障害グレーゾーン児の子育てお悩み相談オフィス世田谷、学習支援室世田谷つばき塾の代表ゴリッキーこと松本力哉です。
9歳というと、小学校3年生の年齢ですが、まさにこの3年生に上がる際に普通学級から特別支援学級へ移るというケースが多いのも事実だと思います。
小学2年生から3年生に上がると、覚えなければならない漢字の数が倍になり、その倍になった半分は概念的な漢字になります。
この「概念」というのが9歳の壁と大きく関わっていると思いますが、単純計算ならできるけれども文章題になったらできないのような例もこの壁に当たると思います。
9歳の壁というのは、基本的には、ピアジェの具体的操作期から形式的操作期へ移行ができるかどうかなんですね。
一般的には11歳ぐらいまでに抽象的な思考ができるようになり、論理的な判断や、他者視点の取得ができるようになります。
これが難しいと文章題ができなかったり、全体像をふかんしてみて仕組みを考えたりといったことができなかったりします。他者視点が取得できないので、わがままに見えたり、学級のルールが守れない、セルフコントロールが効かないなどの問題につながります。
概念というのは、目に見えないものであったりしますが、2年生までは1、2、3と数えられるものの学習だったりしますが、これが少しずつ2分の1や3分の1など、数えられないものを扱うことになります。
このあたりが、9歳の壁の移行ができていれば、理解がズムーズなのですが、なかなか難しい子どももいます。
ですが、2分の1や3分の1の概念を図解で示したり、日常の中の生活経験から学ぶことで克服することができます。
概念が弱いのであれば、このように概念を学ぶことができます。
「うちの子は概念理解ができない。教えないとできない。」と落ち込むことはありません。概念を学ぶことで、概念を学ぶ力が高まることもあります。
9歳の壁の前段階にあたる2年生というのはとても大事な学年です。9歳の壁を理解して、今できるサポートをしていきましょう。
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